四季を楽しむ【秋】色づく城下と寺社をめぐる  

山口県エリアマップ
所要時間
1泊2日
主な交通手段
マイカー・レンタカー

鮮やかな紅葉がよく似合う山口のスポットをご紹介します。

日本三名塔のひとつでもあり紅葉が美しいことで有名な瑠璃光寺五重塔や長府でもっとも城下町らしい古江小路で秋を感じませんか?

START
1日目

岩国錦帯橋空港

車で約20分

錦帯橋

清流錦川に架かる五連のアーチが美しい日本三名橋

日本三名橋の1つに数えられる全長約200mの美しい五連アーチの木造橋。

江戸時代初期の1673年に創建されたもので、長さ193.3m 幅5mの五連アーチを描いています。

春には桜、夏には木々の緑、秋には紅葉が彩を添え優雅な景観が広がります。

繊細な組木の技法によって建設された独創的なアーチ構造は渡って見るだけでなく、屋形船に揺られながら水面から見上げるのも醍醐味の一つ。

また、桜の時期をはじめ、四季折々にライトアップされた錦帯橋がご覧いただけます。


【お知らせ】

2024年9月中旬の6日間、錦帯橋健全度調査(強度試験)を行います。詳しくは、こちらをご覧ください。



【NHK総合ブラタモリに登場】

2023年10月28日(土)放映のブラタモリ「美の極み 錦帯橋~錦帯橋にはなぜ世界唯一の美しさがある?~」に、錦帯橋・岩国城が登場!

【3Dカメラでリアルな没入感を体験!】


紅葉谷公園

落ち着いた雰囲気に包まれた風流な公園

紅葉谷公園一帯は、かつて寺谷と言われ寺院が集まっていた場所で、古くからあったいくつかの寺の庭園を公園化したものです。

名前のとおり紅葉の名所として知られています。

車で約1時間30分

龍福寺

大内氏館跡に再建した大内義隆の菩提寺


龍福寺は、建永元年(1206)に大内満盛が創建した臨済宗の寺で、もともと宝珠山瑞雲寺と称し白石の地にありました。延元元年(1336)、大内弘直が再建し弘直の菩提寺となりました。享徳3年(1454)に大内教弘が曹洞宗に、寺号も瑞雲山龍福寺と改めました。

大内義隆のとき、後奈良天皇に奏請して勅願寺として寺を再建しましたが、大内氏滅亡のとき兵火にかかり焼失しました。

毛利氏の防長平定の後、弘治3年(1557)に毛利隆元が後奈良天皇の綸旨を賜り、大内氏の館跡である現在の地に龍福寺を再建、大内義隆の菩提寺としました。

ところが、明治14年に禅堂と山門を残して焼失。再建に際し、元大内氏の氏寺であった氷上山興隆寺の釈迦堂を移築したのが現在の本堂です。

本堂の建立は、その様式などから室町時代後期といわれ、桁行5間、梁間5間で、入母屋造り、内部の大虹梁、板蟇股、ケヤキ材の胴回り約150cmの太い丸柱など、当時の大内氏の財力をうかがうことができます。


寺の敷地内にある龍福寺資料館には、大内氏最後の当主である大内義隆7回忌の弘治3年(1557)に、毛利隆元が描かせた大内義隆画像をはじめとする大内家歴代画像等の貴重な資料を展示しています。


秋には、門から境内までの参道の両端に色づいたもみじがつらなり、紅色のトンネルが訪れる人を迎えてくれます。

ランチ ~山口市街地周辺~

瑠璃光寺五重塔(香山公園)

国宝「瑠璃光寺五重塔」が建つ、自然と歴史を肌で感じる公園

【令和の大改修】約70年ぶりの檜皮葺屋根の全面葺き替え工事中。(2023年4月~2026年3月予定)公園内の出入りは可能です。詳細は下段基本情報のwebサイトをご覧ください。


【News】ニューヨーク・タイムズ紙「2024年に行くべき52カ所」に「山口市」が選ばれ、瑠璃光寺五重塔が紹介されました!関連記事を読む

【NHK総合解体キングダムに登場】2024年2月7日(水)放映の解体キングダム「国宝・瑠璃光寺五重塔を 解体修復せよ!」に令和の大改修中の五重塔が登場!


日本三名塔のひとつに数えられる国宝 瑠璃光寺五重塔。

室町時代、長門・周防国(現在の山口県)の守護であった24代大内弘世が、京の都を模した街づくりを進めた山口の地で花開いた大内文化の最高傑作といわれいています。

四季折々、趣の異なる姿をみせてくれる五重塔は、花々や紅葉との競演はもちろんのこと、夜のライトアップも見逃せません。


1時間半ほどで散策できる公園は桜や梅の名所としても知られ、五重塔をはじめとしたさまざまな史跡が点在し、長州藩13代藩主・毛利敬親が山口に居城を移して以降の、毛利家墓所も残っています。

また、幕末、薩長の藩士らが密談を重ねた「枕流亭」や美しい茶室「露山堂」など、維新ゆかりの地でもあります。

散策中、「うぐいす張りの石畳」で手をたたいたり足踏みしてみてください。不思議なことに、うぐいすのような美しい音が返ってきます。

歴史の流れを感じながら、ゆったりとした散策を楽しめる公園です。


\瑠璃光寺五重塔と周辺散策おすすめ記事/ 

西の京・山口の歴史の街並みやグルメ、伝統工芸を地元ライターが体験レポート











【宿泊】湯田温泉

白狐がみつけた美肌の湯

けがをした白狐が傷を癒していたという伝説が伝わることから「白狐の湯」とも呼ばれる「湯田温泉」。

やわらかくて肌にしっとりなじむお湯は美肌効果があり。湯量が豊富なことから温泉街には気軽な足湯も充実しています。散策に疲れたらひとやすみ、湯の町ならではの楽しみ方を。

山口宇部空港から約40分、JR新山口駅から約20分で、東の岩国、西の秋吉台や下関、北の萩・長門、いずれの方向へも交通アクセスが良く観光の拠点としても人気の温泉地です。

2日目
車で約40分

毛利氏庭園・毛利博物館

自然美と人工の妙が調和した、風光明媚な毛利家の庭園

防府駅から車で8分の位置にある毛利氏庭園は、人工的に作られた橋や島が見事に自然と調和し、明治・大正の職人の技術を詰め込んだ最高傑作で、国指定名勝に登録されている雅な庭園です。広大な敷地には、旧毛利氏本邸が毛利博物館として公開されており、毛利ゆかりの文化財を収蔵しています。本邸の2階からは庭園越しに瀬戸内の島々を望むことができ、つつじやもみじ、桜など四季折々の花木が彩りを添え訪れる人を楽しませてくれます。




車で約1時間30分

城下町長府

歴史を刻む風情ある城下町

下関からひと足のばした長府に残る風情豊かな城下町。

江戸時代の土壁や石垣が続く「古江小路(ふるえしょうじ)」、上級藩士の暮らしを見ることができる「長府藩侍屋敷長屋」など歴史ロマン漂う雰囲気を味わうことができます。

また、国宝に指定されている仏殿や美しい山門が見どころの「功山寺」や「長府毛利邸」は、紅葉の名所としても知られています。

周辺にはおしゃれなカフェも点在し女子旅などで注目のエリアです。


功山寺

700年の歴史を持つ、幾度の動乱を見守った寺

功山寺は、鎌倉幕府が滅ぶ6年前、1327年に開かれた曹洞宗の寺院です。唐様建築特有の美しさをもつ仏殿は、国宝に指定されています。

春は桜、秋は紅葉が美しく、特に紅葉のシーズンは県内外の多くの観光客で賑わいます。国宝の仏殿と真っ赤な紅葉のコントラストは、秋を感じる風光明媚な眺めです。また、周りの木々に取り囲まれているため、紅葉が遅いことでも有名です。

高杉晋作が挙兵した寺としても知られ、境内にある馬上姿の銅像からはわずか80名という少人数で藩に立ち向かった晋作の強い決意が伺えます。

境内は見学自由で、毛利家のお墓や都落ちした五卿が滞在した書院など、幕末ゆかりの文化財が残っています。歴史に思いを馳せながら散策をお楽しみください。

ランチ ~長府~

車で約15分

カモンワーフ

関門自慢の海の幸を中心とした飲食店や土産物店が立ち並ぶシーサイドモール

関門自慢の海の幸を中心としたレストランや土産物店が立ち並ぶシーサイドモール。

ボードウオークからは関門海峡が一望できます。

関門海峡の潮騒と汽笛は、「残したい日本の音風景百選」に選ばれ、一帯は壇之浦の合戦・武蔵と小次郎の巌流島決闘など歴史に彩られた「海峡劇場」とされています。

目前に立つ赤と白の灯台は「恋人灯台」と呼ばれ、ロマンチックな伝説を秘めています。

車で約1時間
GOAL
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