700年の歴史を持つ、幾度の動乱を見守った寺
功山寺は、鎌倉幕府が滅ぶ6年前、1327年に開かれた曹洞宗の寺院です。唐様建築特有の美しさをもつ仏殿は、国宝に指定されています。
春は桜、秋は紅葉が美しく、特に紅葉のシーズンは県内外の多くの観光客で賑わいます。国宝の仏殿と真っ赤な紅葉のコントラストは、秋を感じる風光明媚な眺めです。また、周りの木々に取り囲まれているため、紅葉が遅いことでも有名です。
高杉晋作が挙兵した寺としても知られ、境内にある馬上姿の銅像からはわずか80名という少人数で藩に立ち向かった晋作の強い決意が伺えます。
境内は見学自由で、毛利家のお墓や都落ちした五卿が滞在した書院など、幕末ゆかりの文化財が残っています。歴史に思いを馳せながら散策をお楽しみください。
このスポットで見られる花・植物
境内で見られる四季の木花と、文化財のコントラストが美しい!
- さくら
- 大きく古い樹木が多い功山寺の桜。満開時は空を埋め尽くす圧巻の景色です。毎年4月8日には花まつりも開催され、お茶やお菓子がふるまわれます。
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- もみじ
- 功山寺の紅葉の素晴らしさは、その風情にあります。1本1本が大きな楓の木と立派な建造物のコントラストは、鎌倉時代から変わらぬ姿です。
このスポットの見どころ
- 功山寺仏殿
- 鎌倉時代末期の典型的な唐様建築で、建築年代のはっきりしている禅宗様建築では日本最古の建物です。国宝に指定されてます。
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- 功山寺山門
- 簡素な中に重厚さを秘めた山門は、1773年に建立されたものです。壮大な二重櫓造りで、本瓦で葺かれた屋根が美しい反りを見せています。
- 毛利家墓所(長府毛利累代墓)
- 長府藩初代藩主・毛利秀元をはじめ、9人の歴代藩主が眠る墓がずらりと並びます。仏殿裏手でひっそりと眠る毛利家に、春は桜が花を供えます。
- 功山寺書院 七卿潜居の間
- 幕末、京都を追われた尊王攘夷派の三条実美ら5人の公卿が潜居し、挙兵する高杉晋作と会談した間です。書院の庭園も苔むす様が美しいです。
- 旧境内地附伝大内義長の墓
- 功山寺の西背後にある墓地の奥には、室町時代、山口で勢力を誇った大内氏の第32代当主・大内義長が眠る墓が建っています。
基本情報
- 住所
- 〒752-0979 山口県下関市長府川端1丁目2-3
- お問い合わせ
- 功山寺
- 電話番号
- 083-245-0258
- 営業時間
- [書院見学] 9:00~17:00
- 料金・営業時間・休業日など
- [書院見学 拝観料] 大人300円 中・高生100円 小学生以下無料
- アクセス
- ・JR長府駅からバスで約10分「城下町長府」下車、徒歩約10分
・JR下関駅からバスで約23分「城下町長府」下車、徒歩約10分
・中国自動車道下関ICから車で約15分 - ウェブサイト
- 功山寺公式サイト