世界遺産の町 萩をたどる

- 山口県エリアマップ
- 所要時間
- 半日~1日
- 主な交通手段
- 徒歩・レンタサイクル・循環バス(まぁーるバス)
世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」
萩にはそのうち5つの構成資産があります。構成資産をたどり歩き歴史を紐解いてみませんか?
町めぐりには便利な循環バス、またはのんびりマイペースにレンタサイクルでまわるのもおすすめです。
東萩駅
松下村塾
日本の近代化を担った多くの人材の学び舎
吉田松陰が主宰した私塾「松下村塾」。世界遺産にも登録されています。松陰の叔父、玉木文之進が自宅で私塾を開いたのが始まりで、幕末には高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など日本の近代化に重要な役割を果たした名だたる人材を輩出しました。
松陰は、階級や身分に関係なく塾生を受け入れました。
「学は人たる所以を学ぶなり。塾係くるに村名を以てす。(学問とは、人間はいかにあるべきか、いかに生きるべきかを学ぶことである。これを学ぶ塾の名前に村名をあてた)」と『松下村塾記』に記し、知識を得るだけの学問ではなく、志ある人材を育成しようとしました。教え子たちの長所を伸ばし、講義より討論を重視した松下村塾で学んだ塾生たちが、後に明治維新を担う志士として活躍したのです。
現在、松下村塾は松陰神社の敷地内にあり外観のみ見学自由です。幕末当時に建てられた建物が現存しており、当時と同じ位置にあります。室内には松陰の人物像や、ここに通っていた人物、松陰と関わりのあった人物の写真が展示されています。
当時に思いを馳せながら、幕末ゆかりの松下村塾を見学してみてください。
旧町人地(世界遺産)
ランチ ~萩市内~
旧上級武家地(世界遺産)
萩城跡指月公園
指月山から萩の町を見守る城跡
1604年(慶長9年)、関ケ原の戦いに敗れた毛利輝元は、指月山に萩城を築城しました。萩城は、江戸時代には珍しく周囲を石垣と土塀で囲った本格的な山城で、指月山に築城されたことから「指月城」とも呼ばれていました。
1874年(明治7年)に解体されてしまいましたが、敷地内には城ファン必見の石切り場の跡や志都岐山神社、花江茶亭などが残り、当時の様子をうかがい知ることができます。2015年には、城下町と一緒に世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産に登録されました。
また、桜の名所としても有名で、華やかな着物を着た人々と舞い散る桜のコラボレーションは萩の春の風物詩となっています。