世界遺産|日本の近代化を担った多くの人材の学び舎
吉田松陰が主宰した私塾「松下村塾」。世界遺産にも登録されています。松陰の叔父、玉木文之進が自宅で私塾を開いたのが始まりで、幕末には高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など日本の近代化に重要な役割を果たした名だたる人材を輩出しました。
松陰は、階級や身分に関係なく塾生を受け入れました。
「学は人たる所以を学ぶなり。塾係くるに村名を以てす。(学問とは、人間はいかにあるべきか、いかに生きるべきかを学ぶことである。これを学ぶ塾の名前に村名をあてた)」と『松下村塾記』に記し、知識を得るだけの学問ではなく、志ある人材を育成しようとしました。教え子たちの長所を伸ばし、講義より討論を重視した松下村塾で学んだ塾生たちが、後に明治維新を担う志士として活躍したのです。
現在、松下村塾は松陰神社の敷地内にあり外観のみ見学自由です。幕末当時に建てられた建物が現存しており、当時と同じ位置にあります。室内には松陰の人物像や、ここに通っていた人物、松陰と関わりのあった人物の写真が展示されています。
当時に思いを馳せながら、幕末ゆかりの松下村塾を見学してみてください。
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」とは?
2015年7月、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として九州を中心に23資産が世界文化遺産に登録されました。萩では、幕末から明治にかけて国の形を大きく変え、短期間で産業化に成功した稀有な歴史に価値があるとされ、松下村塾のほか、萩城下町・萩反射炉・恵美須ヶ鼻造船所跡・大板山たたら製鉄遺跡の計5資産が、日本の近代化・産業化の歩みが分かる遺産として登録されました。
基本情報
- 住所
- 〒758-0011 山口県萩市椿東1537
- お問い合わせ
- 松陰神社社務所
- 電話番号
- 0838-22-4643
- FAX番号
- 0838-22-4282
- 営業時間
- 外観のみ見学自由(夜間は戸締りをしています)
- アクセス
- ・JR新山口駅より美東町経由(特急)約70分 /(その他)約95分
・JR新山口駅から車で約60分
・美祢東JCTより車で約40分
・萩・石見空港から車で約60分
- 駐車場
- 自家用車:境内と神社前の交通公園に無料駐車場
大型バス(マイクロ含む):神社前の市営駐車場 1回500円 - バリアフリー情報
- 「松蔭神社入口駐車場」
身障者用駐車場
車椅子対応トイレ - ウェブサイト
- 松陰神社Webサイト萩市観光協会公式サイト