世界遺産に登録されている西洋式の金属溶解炉
安政3年(1856),萩藩は外国からの脅威に備えて軍事力の強化をはかるために、鉄製大砲の鋳造に必要な反射炉の導入を試みました。
炉は玄武岩とレンガを使用し、基底は長方形で上部が漸次狭くなり、2本の煙突にわかれていて、高さは10.5mあります。
反射炉の遺構は萩のほかに韮山(静岡県)と旧集成館(鹿児島県)にあるもののみで、わが国の産業技術史上たいへん貴重な遺跡です。
2015年7月世界遺産登録(明治日本の産業革命遺産)
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」とは?
2015年7月、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として九州を中心に23資産が世界文化遺産に登録されました。萩では、幕末から明治にかけて国の形を大きく変え、短期間で産業化に成功した稀有な歴史に価値があるとされ、萩反射炉のほか、松下村塾・萩城下町・恵美須ヶ鼻造船所跡・大板山たたら製鉄遺跡の計5資産が、日本の近代化・産業化の歩みが分かる遺産として登録されました。
基本情報
- 住所
- 〒758-0011 山口県萩市椿東4897-7
- お問い合わせ
- 萩市観光協会
- 電話番号
- 0838-25-1750
- 料金・営業時間・休業日など
- 料金:無料
営業時間:9:00~17:00(ガイドが常駐する時間で、散策は自由です)
休業日:なし - アクセス
- ・JR東萩駅から徒歩で約20分
・中国自動車道美祢東JCT経由、小郡萩道路絵堂ICから車で約20分
・萩循環まぁーるバス(東回り)「萩反射炉」バス停より徒歩2分 - ウェブサイト
- 萩市観光協会公式サイト萩市サイト