吉田松陰ゆかりの聖地を訪れる
- 山口県エリアマップ
- 所要時間
- 半日
- 主な交通手段
- 徒歩・レンタサイクル・循環バス(まぁーるバス)
東萩駅
松下村塾
世界遺産|日本の近代化を担った多くの人材の学び舎
吉田松陰が主宰した私塾「松下村塾」。世界遺産にも登録されています。松陰の叔父、玉木文之進が自宅で私塾を開いたのが始まりで、幕末には高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など日本の近代化に重要な役割を果たした名だたる人材を輩出しました。
松陰は、階級や身分に関係なく塾生を受け入れました。
「学は人たる所以を学ぶなり。塾係くるに村名を以てす。(学問とは、人間はいかにあるべきか、いかに生きるべきかを学ぶことである。これを学ぶ塾の名前に村名をあてた)」と『松下村塾記』に記し、知識を得るだけの学問ではなく、志ある人材を育成しようとしました。教え子たちの長所を伸ばし、講義より討論を重視した松下村塾で学んだ塾生たちが、後に明治維新を担う志士として活躍したのです。
現在、松下村塾は松陰神社の敷地内にあり外観のみ見学自由です。幕末当時に建てられた建物が現存しており、当時と同じ位置にあります。室内には松陰の人物像や、ここに通っていた人物、松陰と関わりのあった人物の写真が展示されています。
当時に思いを馳せながら、幕末ゆかりの松下村塾を見学してみてください。
吉田松陰の墓及び墓所
吉田松陰の墓は、松陰誕生の地に隣接し、団子岩とよばれる小高い風光明媚な所に建っています。
墓碑は高さ0.8m、幅0.45m、礎石からの高さ1.6mの花こう岩質の自然石で作られ、表に「松陰二十一回猛士墓」、裏に「姓吉田氏、称寅次郎、安政六年己未十月二十七日於江戸歿、享年三十歳」と刻まれています。
万廷元年(1860)2月7日は松陰の没後100ヵ日に当たるので、生家の杉家では100ヵ忌を営み遺髪を埋めて造られたもので、墓前には、門人17名が寄進して、その名を公然と刻んだ石製水盤、花立、燈籠が供えられています。
また、この墓所には杉家、吉田家、玉木家、久坂家一族と高杉晋作などの墓が立ち並び、幕末の日本史上に影響を与えた松陰と係りの深い人々との墓所として歴史的に重要です。
萩・明倫学舎
「萩藩校明倫館」跡地に建つ、萩の歴史を伝える観光拠点
萩藩の教育や人材育成の中枢を担った「藩校明倫館」。その跡地に建築され、国の登録有形文化財に登録された本館を含む旧明倫小学校の日本最大級の木造校舎群を改修整備し、萩の新たな観光施設となっています。
本館では、萩の観光、藩校明倫館から旧明倫小学校までの300年の歴史など、興味を喚起する大画面で情報発信している観光インフォメーションセンターや、旧萩藩校明倫館展示室、復元教室が開設。豊富な萩の幸を使ったレストランやお土産を取り揃えたショップでは、萩のブランド魚や萩にしかないものを取り揃えております。
2号館(有料)では、萩の5資産を含む世界遺産を紹介する『世界遺産ビジターセンター』と、幕末維新の科学技術の視点で紹介する『幕末ミュージアム』で、近代日本の原点や明治の工学化と長州ファイブをわかりやすく紹介しています。
手荷物を預かりホテルにお届けする「手ぶら観光サービス」を行っています。また、お荷物の一時お預かりやコインロッカーもございます。
【ランチ】古民家カフェ ~萩~
世界遺産の城下町で古民家ランチ
世界遺産の構成資産にも登録されている「萩城下町」には、城下や町家の風情が残った素敵なカフェが何件も。ランチは萩の古民家カフェで、歴史に思いを馳せながらいただいてみてはいかがでしょうか。
おすすめの古民家カフェはココ!
- ホトリテイ
- 約800坪もの枯山水庭園を有するカフェ。靴を脱いで入る店内は綺麗にリノベーションされており、どの部屋からも四季折々の庭園美を眺めながらランチを頂くことができます。
萩市南片河町62
0838-22-1755 - more
- Kimono Style Café
- 築180年を超える古民家内にレトロな家具が並んだ、和洋折衷のおしゃれな店内。ガラス障子の向こうには庭が広がり、心落ち着く空間です。着物レンタルも可能なので、あわせていかがでしょうか。
萩市呉服町2-39
0838-21-7000 - more
- patra cafe(パトラカフェ)
- 城下町の入口に位置する平屋カフェです。日替わりランチはお野菜いっぱいでヘルシー!テイクアウトも可能なので、天気の良い日は近くの「萩中央公園」で食べても良いですね。
萩市平安古町603-3
0838-21-7075 - more
- 俥宿 天十平(くるまやどてんじゅっぺい)
- 江戸後期のお屋敷と大正モダンな洋館を活用したカフェ・ギャラリー。紅茶とスコーンのセットをいただきながら、ノスタルジックな萩時間を楽しめます。併設されたギャラリーで萩焼の購入も可能です。
萩市南古萩町33-5
0838-26-6474 - more
- 御茶処 惺々庵(せいせいあん)
- 有名な萩焼作家の高級茶碗から好きなものを選んでお茶を楽しむことができるお茶処。茶道の先生が点ててくれる抹茶は格別の美味しさ!日本庭園を眺めながら”本物”に触れられる空間です。
萩市呉服町1-27
0838-22-3929 - more
高杉晋作誕生地
幕末の風雲児・高杉晋作誕生の地
幕末の風雲児・高杉晋作の誕生地。現在は、南側半分が公開されており、産湯に使ったと伝えられる井戸や自作の句碑などがあります。
天保10年(1839)に萩藩大組士、禄高200石 高杉小忠太の長男として生まれた晋作は、藩校明倫館に通う一方で松下村塾に通い、久坂玄瑞と並んで「松門の双璧」と称されました。
外国に支配される清国(現:上海)を視察し危機感を抱いた晋作は、文久3年(1863)に身分を問わない我が国初の軍事組織「奇兵隊」を結成。討幕戦を勝利へと導きましたが、胸の病が悪化し、下関・吉田(現:東行庵)に隠居。慶応3年(1867) 結核のため、27歳と8ヶ月という若さでこの世を去りました。
市内の萩博物館には、「高杉晋作資料室」があり、産着から最晩年の書まで晋作に関する資料が数多く展示されていますので、一緒に見学するのもおすすめです。
誕生地の近くの「晋作広場」には、明倫館や松下村塾に通っていた20歳頃の若々しく凛々しい顔をイメージした「高杉晋作立志像」が建立されています。両刀を差した羽織、袴の立ち姿で、誕生地と萩城の方角を向いて建てられています。
広場には晋作が好きだった梅の花も植樹されています。
高杉晋作立志像
晋作誕生地の近くに建つ、若かりし頃のまげ姿の晋作像は、「高杉晋作誕生地」の近くにある「晋作広場」に、平成22年10月に建立されました。
銅像は、晋作が明倫館や松下村塾に通っていた20歳頃の若々しく凛々しい顔をイメージしており、両刀を差した羽織、袴の立ち姿です。
晋作誕生地と萩城の方角を向いて建てられています。また広場には晋作が好きだった梅の木も植樹されています。
萩駅
レトロな駅舎が美しい山陰本線の停車駅
現存する数少ない鉄道開通時の駅舎。
白く美しい外観が目を引くレトロなJR萩駅舎の中には展示室が整備され、萩市出身で日本の「鉄道の父」と称される井上勝に関する資料をはじめ、萩の美しい自然や歴史を紹介しています。
夜には駅舎がライトアップされます(日没~22:00まで)
2016年10月14日、萩駅舎前に ”鉄道の父” 井上勝 銅像が建立されました。