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日本3名橋「錦帯橋」って何がすごい?人気スポットや体験プラン、映え写真の撮り方まで徹底解説

清流・錦川に架かる、5連のアーチが美しい木造橋「錦帯橋」。山口県有数の観光スポットとして多くの観光客で賑わいます。

複雑に組み合わさった組木の技法や四季折々の錦帯橋は写真映えもばっちり!周辺観光も盛り沢山です。

錦帯橋を存分に楽しむポイントをご紹介します。


【NHK総合ブラタモリに登場】

2023年10月28日(土)放映のブラタモリ「美の極み 錦帯橋~錦帯橋にはなぜ世界唯一の美しさがある?~」に、錦帯橋・岩国城が登場!

日本3名橋「錦帯橋」って何がすごい?人気スポットや体験プラン、映え写真の撮り方まで徹底解説

錦帯橋ってどんな橋?

山口県岩国市に堂々と架かる重厚な木造の「錦帯橋」は、日本3名橋のひとつにも数えられる国内屈指の木造橋です。5連のアーチが美しく、1673年に、岩国藩主・吉川広嘉によって建造されました。

錦帯橋の最大の見どころは、四季や時間帯でさまざまな表情を見せてくれること。例えば春は桜の名所として知られますが、昼間の桜とライトアップされた夜桜ではまったく別の雰囲気を醸し出します。

広島からもアクセスが良く、何度来てもその時々の錦帯橋を楽しめるので、年間を通じて多くの観光客で賑わう観光地です。

錦帯橋の、ここがすごい!

「錦川に流されない強い橋を」という人々の情熱で建造された錦帯橋には、歴代の職人の技がこれでもかと詰め込まれています。実は建造以来何度か流失しており、その度に強度を増して再建されました。現在の錦帯橋は、木を組み合わせることで上から圧がかかるほど強度が増す仕組みになっており、訪れる人を支え、魅了し続けています。

錦帯橋のすごさを体感するには、橋を裏から見るのがおすすめ。間近で見る幾何学的な組木の技法は圧巻です。パシャリと写真を撮ると、なんとも不思議な映え写真が撮れます。

アーチの上から見る絶景は絶好の写真スポット

それでは、実際に5連アーチの橋を渡ってみましょう。

ひとつめのアーチは緩やかですが、中3つのアーチは急カーブ!でも、階段とスロープを組み合わせて歩きやすい構造に設計されているので安心です。清流といわれるほど綺麗な錦川は絶景で、川の底まで見える透明な水に魚の影が映ります。

橋のカーブを見上げるような形で写真を撮れば、まるで橋が空に続いていくような写真に。カーブの上から撮るのと下から撮るのでは雰囲気も異なるので、色々な画角を試してみて。

ちなみに、入橋は24時間可能です。夜間に入橋する場合は、料金箱に料金を入れて足元に気を付けて渡りましょう。

こんなところで、武蔵vs小次郎⁈

橋を渡り切った先には、いくつもの飲食店やお土産物屋が並んでいます。その中でもひときわ目立つのが、2つのソフトクリーム屋です。

隣り合った2店が、競うようにソフトクリームを販売しています。面白いのは、店名が「むさし」と「佐々木屋小次郎商店」であること。武蔵と小次郎の因縁の対決が、時代を超えて形を変えて続いているようです。どちらも種類豊富なソフトクリームをズラリと取り揃えています。それぞれのお店に特徴があるので、食べ比べても面白いですね。

季節ごとに姿を変える風光明媚な橋

何度訪れても楽しめる錦帯橋。四季によって異なる姿を見せてくれるため、魅力に尽きません。

春は錦川沿いの桜が咲き誇り、桜の名所として賑わいます。時期によっては、菜の花の黄色と桜のピンクに染まる錦帯橋を見ることができるかもしれません。岩国太鼓が鳴り響き華やかな大名行列が練り歩く「錦帯橋まつり」も行われます。

夏は新緑が映え、花火大会や鵜飼といった夏の風物詩を満喫できます。秋は紅葉が美しく、冬は雪景色に包まれる風光明媚な橋です。

錦帯橋の夏の風物詩、岩国藩主も愛した"鵜飼"

夏の夜、かがり火を灯した小舟が錦川をゆっくり進みます。

なんとも趣があるこの光景は、鵜(水鳥)を使って鮎を取る「鵜飼」という漁法です。何匹もの鵜とそれを操る鵜匠が見事なコンビネーションで次々と鮎を追い込んでいく様子は圧巻。岩国藩主・吉川家も愛し、保護していた伝統的な漁法です。

現在は、屋形船に乗って鵜飼の様子をほんの数メートルの距離から鑑賞することができます。ライトやモーターを一切使わず昔ながらの手法にこだわった錦帯橋の鵜飼。激しく燃えるかがり火と跳ね回る鮎の迫力は、思わず圧倒される光景です。

Column

錦川の四季を楽しむ屋形船

鵜飼鑑賞には欠かせない屋形船ですが、鵜飼以外にも四季を楽しめるコースが用意されてます。春の桜をより楽しめる「さくら舟」や秋の「もみじ舟」は、水上散策にぴったり。また、浴衣で乗船するとお得なゆかたDAYや、迫力満点の花火鵜飼遊覧もおすすめです。

錦川の四季を楽しむ屋形船

幻想的なライトアップも見逃せない!

日が落ちると、ライトアップされた錦帯橋が幻想的に浮かび上がります。ライトアップのプログラムは季節により異なり、カラフルにライトアップされたり、周辺の桜と合わせてライトアップされることも。

夜の錦帯橋の写真を撮るなら、"二重の錦帯橋"に注目しましょう。ライトアップされた錦帯橋が川に綺麗に映し出され、逆さになった錦帯橋を見ることができます。

併せて楽しむ!岩国城とロープウェイ

橋だけ渡って帰ってしまってはもったいない!錦帯橋周辺には、まだまだ楽しめるスポットが存在します。

例えば、錦帯橋を見下ろす城山の尾根に佇む岩国城。錦帯橋を渡って徒歩5分で、上へ登るロープウェイ乗り場に到着します。ロープウェイに乗り込んだら、標高200メートルの岩国城へ一直線!

初代岩国藩主・吉川広家によって1608年に築城された岩国城は、錦川を天然の外堀にした山城です。現存する城は、1962年に再建されました。天守閣は展望台になっていて、瀬戸内海まで一望できる眺めの良さ。錦帯橋・岩国城・ロープウェイがセットになったお得なチケットも販売しているので、セット購入がおすすめです。

また、敷地内には「岩国シロヘビの館」も。岩国にまつわるシロヘビの出来事や、本物のシロヘビが展示されています。

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まだまだあります、周辺スポット

錦帯橋からちょっと足を延ばせば、バリエーション豊かな観光スポットが点在しています。江戸時代に建てられた、岩国を代表する商家「本家松がね」では、岩国の特産品を試食することができます。また、「五橋文庫」ではオリジナル印鑑を作れる篆刻体験が人気。さらに、錦帯橋を見下ろす絶景温泉「いつつばしの里」や若鳥を焼いた山賊焼と派手な外観が人気の飲食店「いろり山賊」も見逃せません。

まだまだあります、周辺スポット

いざ、名橋・錦帯橋へ

創建から約350年、多くの人を魅了してきた錦帯橋。江戸時代には歌川広重や葛飾北斎が絵を描き、徳川将軍家に嫁いだ篤姫は江戸へ上る途中わざわざ遠回りして橋を渡ったといいます。

今でも変わらない錦帯橋の美しさを、カメラでどう切り取るか考えるのも現代らしい楽しみ方なのではないでしょうか。