古くから旧山陽道の宿場町として大いに栄えてきた花岡には、藤原鎌足が創建したと伝えられる多宝塔や、歴史を物語る貴重な文化財が数多く残っています。
特に花岡八幡宮は和銅2年(709)に、豊前国(大分県)宇佐八幡宮の分霊を歓請して祀られ、大内義隆や天下統一の偉業をなした、かの豊臣秀吉など多くの武将の崇拝を集めた由緒ある神社です。
歓請の際、一夜のうちに山が花で覆われたという伝説から花岡八幡宮と号されました。
拝殿には、従一位近衛忠熈卿の筆による「永受嘉福」の扁額や、江戸時代の風俗がよくわかる御神幸絵図、日本一の長さとされる大太刀「破邪の御太刀(はじゃのおんたち)」などが奉納されています。
花岡八幡宮が所蔵する日本一大きい刀「破邪の御太刀」は、普段は一般公開されておらず見ることができません。
(※秋の例祭や下松市観光ボランティアガイドの会による案内ツアーにて一般公開)
「破邪の御太刀」は、下松市の指定有形文化財にもなっており、このようなすばらしい文化遺産が下松市にあるということを知ってもらいたいという思いから、2021年11月にレプリカを作成しました。このレプリカのベースは、発泡ポリスチレン板で、重さは約3㎏。(本物の重さは75㎏)
持ち運びも可能なので、歴史の学習材料や地域イベントで写真撮影も行えます。
実際に間近で見て、大きさなど体感してもらい、シビックプライドの醸成や、下松市の情報発信へと繋げていきたいと考えています。