山口県人気ご当地グルメ特集・麺編!ランチにもおすすめな、地元で人気のご当地麺料理をご紹介!
今回は「山口県に来たら絶対に食べて欲しいご当地麺グルメ」を、4軒ご紹介します。味や質は、どこも折り紙付き♪
「山口県に行ったことがあるけれど、瓦そばしか食べたことがない…」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
- まりっぺ
- 6601pv
①美祢市:安富屋の「ごぼう麺」
美祢市の大人気の観光スポット「秋芳洞」の入口近くに店を構える“安富屋”さん。
山口県に来たら絶対食べて欲しいご当地麺の一軒目は、こちらの「ごぼう麺」です。
2009年4月に、秋芳洞開洞100周年記念式典に合わせてリリースされたこちらの麺料理は、『やまぐち美食コレクション 西部エリア麺部門』では第1位を獲得。
西部エリアの麺部門で1位だなんて…すごすぎますね。
テレビ番組や新聞、雑誌などにも多数掲載されている、大人気のご当地ソウルフードです。
・『はなまるマーケット』の「はなまるマーケットおめざランキング2010」で第4位
・美祢市の勧める特産品認定制度である『ミネコレクション』に認定
・『アサデス。九州・山口』にて金ごち(金メダルのごちそう)に認定
・航空機JALの機内誌『SKY WARD』に掲載
・『おいでませ山口へ イベントガイドブック』に掲載
この他にもさまざまなところで紹介されていますが、書ききれないので、このあたりで…
店内の食券売り場で食券を買って、ワクワクしながら待っていると…。
到着しました~
こちらが、ごぼう麺です。
ごぼうが練り込まれた麺の上に、ごぼうのからあげがたっぷり乗っています。
主役はあくまでも“ごぼう”ということで、ネギや七味唐辛子などの薬味を入れずに食べるのが特徴です。
薬味を入れると、薬味の味もごぼうの味も相殺されてしまったという経緯があったからだそう。
ごぼう麺を運んでくださる方も必ず、「薬味を入れずにお召し上がりください」と教えてくださいますよ。
ごぼう麺には、地元“秋吉台の特産品”で肉質が柔らかくて香りも良い「美東ごぼう」を使っています。
上に乗せるごぼうの調理方法や麺のコシや麺に練り込むごぼうの量など、試行錯誤を重ねてたどり着いた、究極の一品。
喉ごしの良いコシのある麺から、ごぼうの風味が口いっぱいに広がります
ごぼう麺の上に乗っているのは、ごぼうの天ぷら…ではなく、“ごぼうの唐揚げ”。
出汁をたくさん吸ってしまう天ぷらではなく、今までにないインパクトと味を追求した結果、唐揚げに決定したそうです。
麺は製麺所に依頼して、「とにかくコシの強い麺を!」とリクエストされたそう。
山口県や福岡県では、基本的に柔らかい麺が多いので、コシのある麺が好きなわたしは大歓喜です。
中には、牛肉とかまぼこも入っていますよ~ ごぼう麺と、ごぼうの唐揚げから味が染み出た、かつおベースのお出汁も絶品です!
出汁にごぼうは使っていないのに、最後は「ごぼうベースのお出汁?」と勘違いするほどに、ごぼう感を存分に味わえました
こちらは「ざるごぼう」。なんとごぼうを蕎麦に練り込んでいます。
甘めのつゆと蕎麦の相性がバッチリなので、夏の暑い時期に食べたくなる一品です
お茶は、山口県で栽培した高品質のヤーコン葉を使った、ヤーコン茶。
お水やお茶はセルフサービスなのですが、同じように温かいヤーコン茶も飲めちゃいます。
「こういうお茶って苦みが強くて飲みにくいんじゃないの?」と思う方がいるかもしれませんが、わたしは飲みやすかったです 高血圧の方にも、おすすめ!
1階の売店では「ごぼううどん」(1,200円)を売っていました。
美祢市のふるさと納税の返礼品にもなっており、安富屋さんの公式サイトやYahoo!ショッピングでもお取り寄せできますが…レストランでいただける“ごぼう麺”とはまた違った美味しさがあります!お土産に買って帰ると、喜ばれそうですね!
「秋吉台に観光に訪れた方に、食も関連づけてストーリーを感じてもらいたい」と、専務さん。
美祢市は、山口県の中で唯一、海がない市。「山口県の他の観光地で魚介類を食べてから来る方も多いので、秋芳洞に来た方には“山”のものを食べてもらおう!」と、ごぼう麺を開発されたんだとか!
観光地なので、お客さんの来店サイクルは比較的長め。そのため、「ごぼう麺をどれだけ日々ブラッシュアップしながら広めていけるか」という点に力を入れているそうです。
これだけの人気店にもかかわらず、ごぼう麺は地元民の認知度は決して高くないという意外な一面も教えてくださいました。
ここでしか食べられないごぼう麺。秋芳洞に来られた際にはぜひ、安富屋へ!
【安富屋の基本情報】
住所:美祢市秋芳町秋吉3442(専用駐車場なし)
営業時間:レストラン11:00~15:00/売店8:30~17:00
電話:0837ー62ー0234
定休日:なし
②宇部市:一久の「中華そば」
宇部市のソウルフードと言えば、宇部ラーメンです。
2軒目にご紹介するのは、創業50年を迎えた「一久」。
豚骨のみをじっくり煮込んだ濃厚スープに、よく絡む生細ストレート麺を合わせた“中華めん”が人気のお店です。
今回は、宇部新川駅出口から徒歩約2分のところにある「中華そば一久 新川店」にお邪魔してきました。
こちらが、メニュー表です。
今回私は、「ミニセット(1,080)」のミニラーメンを並盛に変更(1,430円)してみました。
こちらが、一久の“ラーメン”です
見るからに濃厚そうな、豚骨ラーメン。食べる前からワクワクが止まりません!
麺は、地元宇部市の木嶋製麺所の生細ストレート麺を使用。
国産の豚骨を100%使った濃厚なこってりスープは、一口…二口…と口に運んでいく度に、クセになる味です。
一久のスープは、独特の風味が特徴。「呼び戻し」という製法で作られた濃厚なスープは、“獣”と表現されることもあるほどです。
「獣って…どんな感じ?」と思った方は、ぜひお店に食べに行ってみてください きっと納得してもらえるハズ!
具材は、麺とスープに合うものを本社工場で独自に製造しているそうです。
こちらが、サラダ・チャーハン・餃子です。
チャーハンはパラパラで飽きのこない安定的な美味しさで、餃子の皮は薄いけど、モッチモチ。個人的には、餃子が特にお気に入りでした
「(お客さんに)よく出るよ!」と店長さんが持ってきてくださったのが、「まかない選手権」で金賞を受賞したという、一久特製の“唐揚げ450円”。
写真だと伝わりにくいのですが、この唐揚げ…意外と大きいんです 1番大きいものだと、かぶりつくのが難しいくらいでした。
モモ肉を使用しており、カリッとジューシーで、秘伝のタレとの相性もバッチリ!
※新川店・小野田バイパス店の限定メニューです。
一久は全店舗、替え玉がないのが特徴。その理由は、“スープが薄くなるから”だそうです。
また、一久はチェーン店でありながら、お店によって味が統一されていないという点も、魅力の一つ。
色々なお店を巡ってみるのもおすすめです♪
時間帯やお客さんの入り具合によって多少変わりますが、新川店は、どちらかというと濃いめに作られているそうです。
「一久のラーメンを家で食べたい」という方は、こちらからどうぞ!
一久新川店には、専用駐車場がありません。
お店から徒歩3分以内の場所に3つ駐車場があります。(45分毎100円)。
駐車券の提示で、次回からお店で使える100円引きの割引券がもらえますよ
混雑が苦手な方におすすめな曜日は、火曜日&水曜日♪
濃厚こってりラーメンが好きな方は、ぜひ試してみてくださいね。
実は大人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の作中に、「一久ラーメン」と書かれたカップラーメンが登場しています!
宇部市は「エヴァンゲリオン」シリーズの総監督である庵野秀明氏の出身地ということで、ときわ公園にロンギヌスの槍が刺さっていたり、アニメのモデルとなっている所も。ぜひ行ってみてください♬
【新川店の基本情報】
住所:宇部市中央町1丁目9ー14
営業時間:月~木11:00~翌1:00、金~土11:00~翌3:00、日11:00~23:00
電話番号:0836-31ー1915
定休日:なし
(店舗によって営業時間や定休日が異なります)
③下松市:北斗亭の「牛骨ラーメン」
下松市のご当地グルメと言えば、牛骨ラーメン。
牛骨ベースのスープは独特の甘みも感じられ、後味がさっぱりしているのが特徴の中華そばです。
1990年(平成2年)の2月にオープンした北斗亭は、下松市では誰もが知る大人気のラーメン屋さん。下松駅北側から徒歩1分の場所にあります。
TBS系列『マツコの知らない世界』でも紹介されていた人気店。「いつも並んでいる…」というイメージがある方も、多いのではないでしょうか。
お昼の12時~13時はいっぱいですが、平日は比較的空いている時間帯もあるとのこと。
スープや麺が無くなったら営業終了してしまうので、確実に食べたい方は夕方までに行くのがおすすめです
こちらが店内です。4人がけの席が4つあるのですが、基本的にはいつも満席。
北斗亭に行く場合は、相席覚悟で行きましょう
食券や伝票などはなく、口頭で店員さんに注文してレジで精算するスタイルです。
ラーメンメニューはシンプルに「中華そば」のみ。大(2玉)・中(1.5玉)・小(1玉)から選べます(替え玉あり)。
※お持ち帰りもできます。
こちらが、中華そばの中(800円)。
北斗亭の中華そばには、大ぶりのチャーシュー3枚にネギ、もやしが入っています。
牛骨鶏ガラ醤油味のあっさりしたスープは、ストレート麺とよく絡みます。
少し甘めの出汁の香りも、たまりません。
食べ応えがあり、満足度も高い一品です
こちらは、1皿200円のいなりです。甘辛い味付けのお揚げとまろやかな酢飯が、牛骨スープととても良く合うんです!
中華そばと一緒に食べると美味しさが倍増するので、ぜひ一緒に頼んでみてください。
このいなりは、夕方の18時か19時くらいに売り切れることが多いそうです。
予約すれば取り置きができるそうなので、どうしても食べたい方はお電話してみてくださいね。
中華そば→いなり→中華そば→いなりの順番で食べ進めていたら…あっという間に完食してしまいました
北斗亭の専用駐車場は少し場所が分かりにくいのですが、7台分あります。
下松駅のロータリーに下松駅北広場駐車場がありますが、こちらは最初の30分まで無料(30分を超えると1時間毎に100円)です。
車で来られる際は、まず専用駐車場が空いていないか確認してみましょう♪
オーナーは、どこかのお店で修行した…というわけではなく、個人的にラーメン作りを習って北斗亭をオープンされたそうです。
それまでは、別のラーメン店で働いた経験もなかったとのこと。ビックリですよね。
今や、下松市民のソウルフード 末永く続けていただきたいお店です。
【北斗亭の基本情報】
住所:下松市北斗町12-19
営業時間:10:00~22:00(※2023年12月時点のオーダーストップは20:00)
電話:0833-41-1947
定休日:火曜日
④山口市:春来軒の「ばりそば」
最後にご紹介するのは、山口市民のソウルフード“ばりそば”が食べられる「春来軒」さんです。
山口駅から、徒歩約10分。地元の人たちに長い間愛されている人気店ですが、観光客にも大人気のお店です♪
鶏ガラをベースにしたスープに醤油と酢を加えたあんを、バリバリの麺とたっぷりの野菜にかけた「ばりそば」が食べられますよ。
今から40年以上も前にオーナーが“ばりそばの原型”と出会ったとき、その料理は「やきそば」と呼ばれていたそうです。
今では、「ばりそば」という名前は、山口県民に広く浸透しています。
春来軒は中市店と小郡店の2店舗がありますが、今回は中市店にお邪魔してきました。
見た目が似ている“皿うどん”との違いを検証すべく…いざ、出陣です
こちらがメニュー表です。
麺の焼き具合を、「バリカタ・ヤワ」から選べます。
来ました~
こちらが、春来軒のばりそばです。
今回わたしが頼んだのは、“平日限定”お昼のおすすめセットメニューのBセット。
ばりそば(並)に、むすび1つと餃子がついています。
餃子を頼むときは、店員さんがにんにくを入れるかどうかの確認をしてくれました。
私は「あり」を注文♪
ばりそばが運ばれてきたときのわたしの(心の中の)第一声は、「でっか~い! 」でした。
写真で見るよりも、実際はかなりボリューミーです。
具材もたくさん乗っていて、嬉しいですね。
キャベツ、ネギ、かまぼこ、きくらげ、しいたけ、豚肉、ちくわ、たけのこ、もやし、たこ…!
これ一品で、たくさんの栄養を摂取できちゃいます。
鶏ガラスープと醤油と酢も、ベストマッチ
スープが意外とあっさりしているので、とっても食べやすい!
こちらが、麺です。
ばりそばの麺は、自社で作っているオリジナル麺。
見た目から“麺を揚げている”と思われがちですが、実は、長州どりから抽出した脂のみを使って麺を“焼いている”のだそうです。
普通にオーダーするとカタ麺になるのですが、昔からの常連さんはヤワ麺を頼む方が多いそう。実際、オーナーもヤワ麺が好みなんだそうです。
ヤワ麺と言っても、カタ麺がスープを吸って柔らかくなったもの…というわけではありません
麺は同じですが、茹で時間や焼き時間などの調理工程が異なるので、食感はまったくの別物。麺自体のうまみを楽しみたい方は、ヤワ麺がおすすめです♪
ばりそばの最大の特徴は、見た目がボリューミーなのに、食べても胃もたれや胸焼けをしないところ。最後までさっぱり美味しくいただけます。
オーナー曰く、ばりそばで一番重要なのは麵を焼く油。
油はどんどん酸化(劣化)しますが、、春来軒ではすべて酸化する前に使い切るようにしており、古い油は一切使わないそうです。
「その日その日で麺も作るし、焼く油もその日その日で抽出する」、だから飽きのこない、毎日でも食べたくなる味になるんですね
そのおかげか、女性客が多く、リピート率がとても高いそうです(納得!)。
「家の近所にあったら、わたしも毎日通いたい… 」
毎日大量の野菜を切ったり、丁寧に油を抽出したり、麺を作ったり…。手間を惜しまずコツコツ続けてこられたからこそ、ばりそばがここまで人気になったのだなと思いました
酢醤油や酢をかけて、味の変化を楽しむ方も多いそうです。
おすすめの食べ方は、写真左の黒い入れ物に入っている「酢醤油(すいち)」をかけること。
すいちは、店内でも販売されていますよ
ばりそばの美味しさを存分に堪能したところで、当初から気になっていた「皿うどんとの違い」について、オーナーにうかがいました。
皿うどんは豚骨をベースに作られていますが、ばりそばは鶏ガラをベースに作られているそうです。
また、ばりそばの麺は揚げずに焼いているので、皿うどんとは食感も違います。
「見た目は似ているが、食べたらまったく味が違うのが分かってもらえると思う」と、オーナーさん。
ばりそばも皿うどんも、台湾の家庭料理がベースとなっているのですが、実は、ばりそばの方が皿うどんよりも歴史が古いそうです。
テイクアウトしたい時は、店舗と同じように、麺の焼き具合を選べます。
・ばりそば小…850円
・ばりそば中…1,000円
・ばりそば大…1,200円
あんとめんを分けた容器で持ち帰れるので、電子レンジでチンするだけで食べられますよ♪
※衛生面を考慮し、現在はお鍋の持ち込みをお断りしています。
春来軒の専用駐車場は、お店を左手に少し通り過ぎ、最初の電柱を左に曲がったところに4台分あります(画像2枚)。
駐車場がいっぱいで入れない場合は、お店の近くに駐車場(60分100円)が2箇所あるので、お好きな方にとめましょう(画像3・4枚目)。
皿うどんとの味の違いが気になる方は、ぜひ食べに行ってみてくださいね♪
春来軒のばりそばは、オンラインでも購入可能です。
【春来軒の基本情報】
住所:山口市中市町4ー27
営業時間:月・水 11:00~15:00 火・木・金・土・日 11:00~20:00
電話:083ー920ー4107
定休日:なし
(小郡店の営業時間・定休日とは異なります)
やっぱりご当地グルメ麺は最高♡自分好みの麺料理に会いに行こう♪
今回は、山口県に来たら絶対食べて欲しい“ご当地グルメ麺 を4つご紹介しました。
あなた好みの麺はありましたか?
◆美祢市ならではのごぼう麺を味わってみたい方…ごぼう麺
◆牛骨鶏ガラ醤油をベースにした甘めのスープを味わってみたい方…牛骨ラーメン
◆濃厚でこってりしたスープを味わってみたい方…宇部ラーメン
◆皿うどんとは違う食感を味わってみたい方…ばりそば
どの麺も個性的で、またすぐにでも食べに行きたくなる麺ばかり♪
山口県に来られた際は、ぜひ食べてみてくださいね
- 安富屋
- 一久 宇部新川店
- 北斗亭
- 春来軒