紅葉の名所&パワースポット!山口市『龍蔵寺』の見どころを徹底解説
※滝行の写真は取材のため特別に撮影許可をいただいております。
- FUTOSHI
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人間回復の寺『龍蔵寺』とは?
龍蔵寺(りゅうぞうじ)は約1300年前。「龍の蔵」と名付けられた聖地に千手観音を安置したことで始まったお寺であるとされています。
大内氏、毛利氏の時代には「守護寺」として大切に保護されていたことから、宝物殿には国や県指定の重要文化財も数多く展示されているんです。
入って左側にある「支那伝来の扉絵」(写真2枚目の左下)は、扉絵のひとつが無くなって3枚になっていますが、4枚揃っていれば″国宝級″の代物だとか!
他にも、境内の至る所に様々なご利益を持った仏像が祀られていて、古くから地域の深い信仰を集めていたことが分かります♪
境内には小川が通っており、涼やかな水音が訪れる人の心を穏やかにしてくれます
豊かな自然に囲まれた境内は、牡丹、紫陽花、紅葉など、四季折々の景色を楽しめるということで、自然にふれながらゆっくりと心身を回復する「人間回復の寺」とも呼ばれているんですよ♪
境内の階段を上った先にあるのが観音堂です。
中には畜生道(動物の世界)の観音様である馬頭観音(ばとうかんのん)が祀られており、ペットの健康祈願や供養を行うことができます。
滝行で心と身体を整える!
龍蔵寺では、座禅・説法・祈祷・滝行などの修行体験をすることができます。(※事前予約が必要)
今回、特別に滝行を見学させてもらいました。
まずは本堂で副住職による読経と説法が行われます。
滝行は弘法大使の教えである『三密修行』のひとつで、身密(身体や行動)、口密(言葉や発言)、意密(心や考え方)の三密を整え、貪瞋痴(とんじんち)、貪(貪欲、必要以上に求める)、瞋(怒り、妬み、恨み)、痴(愚痴、無知)の三毒を水に流して清めるために行われるそうです。
副住職から「心の中にある水晶が、三毒などの煩悩により少しずつ曇ってしまうので、滝行により心の水晶を清めることができる。」と、分かりやすく説明がありました!
滝行の時間は、目安として般若心経を一巻唱えるくらいが丁度良いとされていますが、基本的に自由で、自身が整ったと思えば出てもいいそうです。
時間を長くすることが良いことではなく、無理をせずに行える時間で行うことが大切だと教えてくださいました!
道中にある大聖青不動明王(だいしょうふどうみょうおう)に礼拝して、安全を祈願します。
こちらの大聖青不動明王は高さが10メートルもある仏像で、平和な世を願い、人々の心の平安を守護するために作られました。
大聖青不動明王は怒りの表情で、一見怒っているように見えますが、これは人を恐がらせるためではないんです。
実は参拝者がお祈りをしている時に、祈る人の邪魔になるものを払い除け、願いが叶うようにと守護してくれている優しい仏様なんですよ
また、大聖青不動明王は動物供養塔として、足元には馬頭観音と阿弥陀如来が祀られています。
大聖青不動明王の左手側に少し進むと、滝行を行う″鼓の滝″があります。
名前の由来は、滝の中段が少し小さくなっており、形が日本の伝統楽器の鼓(つづみ)に似ていることから″鼓の滝″と名付けられたそうです。
確かに滝面を正面から見ると、鼓の形に見えるのが分かりますか?
滝に入る前に、洒水(しゃすい)を用いて清めの儀礼を行います。
それでは、いよいよ滝行です!
副住職の読経と共に合掌し、お経を唱えながらお願いを祈ります。
伺った日は滝の水量が少ないと言われていましたが、それでも近くで見ると迫力がありました!
滝行が終わったら、感謝の意を込めて合掌。
みなさん滝に打たれて心身ともに整ったようで、お顔がスッキリとされてました
滝行は予約が必要なので、体験したい方はぜひ龍蔵寺までお問い合わせください。
【龍蔵寺】
住所:山口市吉敷1750
TEL:(083)924-1357 /FAX:(083)928-0780
長生き祈願におすすめ!推定樹齢900年の『大銀杏』
境内観音堂の前には、目を見張るほど大きな銀杏がそびえ立っています。
推定樹齢900年を誇るこの大銀杏は、根元の周囲が約13メートル、樹高は約45メートルもあるんです!
1987年の台風により大枝が折れたため、やや低くなってはいるものの、それでも全国で2番目の高さと古さを誇ります。
また、龍蔵寺の大銀杏は全国に26ヶ所ある国指定天然記念物の銀杏となっており、山口市の「市の木」としても定められているんです。
幹の空洞には観音様が安置されています。
(画像提供:龍蔵寺様)
元気いっぱいの大銀杏は、秋の紅葉シーズンには美しい葉を茂らせ、大地を黄金色の絨毯で包み込むような光景を作り出してくれるんですよ!
また、龍蔵寺では毎年11月中旬頃に「紅葉まつり」が開催され、紅葉で埋め尽くされた境内は絵画のような絶景が広がります。
心が軽くなるご利益あり⁈『ぐち聞き地蔵』と『厄の石』でストレス発散!
観音堂の横にあるぐち聞き地蔵は、誰にでも心の奥底にある″ぐち″を打ち明けられる場所です。
左にある案内看板には「ぐち聞き地蔵のひとりごと」が書かれており、参拝者がスッキリとさわやかな笑顔になることを願っています♪
また、龍蔵寺のホームページでは、ぐち聞き地蔵がメールでぐちを聞いてくれるページも用意されているんですよ!
鼓の滝前に「ぐち聞き地蔵の厄落とし」があったので、早速やってみました!
厄玉にぐちを吐いて、岩にある厄の石に投げつけることで「ぐち」や「厄」を落とすそう。
厄玉は1つ200円、3つ500円で販売されています。
なかなか当てるのが難しいので、3つまとめて購入するのがおすすめですよ!
一緒に行った妻がぐちを投げつけています。
なかなかの投球フォームで見事的中!そんなにぐちが溜まっていたのか・・・
仕事運を上げる開運パワースポット!聖地のエネルギーが込められた『中国四大聖地佛堂』
中国四大聖地佛堂は、中国の四大仏教名山である五台山、普陀山、峨眉山、九華山の聖地で製作してもらい、各寺の僧侶によって開眼供養が行われた仏像が祀られています。
このお堂には、名刺を貼って帰ると事業が発展するというご利益があるんですよ!
最近では、ご利益の評判が広がり、遠方からも多くの人々が名刺を持って参拝されるそうです。
中国四大聖地佛堂にはお参りする特別な手順があって、「必ず四回このお堂を廻るか、または四回お参りして、御利益があったら、必ず四回お礼参りする」こととなっているんです。
よし、次は名刺を持ってこよう!!
「龍蔵寺」の名前の由来となった神秘の地「奥の院」へ…
奥の院は、山岳宗教が盛んだった時代に多くの修験者たちが修行する場所でした。
また、龍蔵寺の由縁となる「龍の蔵 」と名付けられた場所でもあるんです。
境内から奥の院までは約500メートル。
道は整備されているものの、苔や落ち葉で滑りやすくなっている場所もあるので、スニーカーなどの動きやすい靴で行くのがおすすめです!
山道には案内看板が設置されているので安心です
鼓の滝の上流に沿って進む山道は、所々に小さな滝を見つけることができますよ♪
奥の院に到着!!
岩壁には摩崖仏(まがいぶつ)が描かれていますが、現在は風化によりうっすらと見えるのみ。
ほこらには複数の羅漢像が並び、眺めているだけで神秘的な感覚にさせてくれます。
龍蔵寺は自然と歴史が交差する特別な空間!
龍蔵寺には、推定樹齢900年の大銀杏や、神秘的な雰囲気漂う奥の院、手順を踏んでお参りする中国四大聖地佛堂など、探検心をくすぐるものがたくさんあり、まるで冒険のように楽しむことができました。
四季折々の景色を楽しんだり、滝行で心身をリフレッシュしたり、五感を刺激する特別な体験ができます!
ぜひ足を運んで体験してみてください。
【龍蔵寺】
住所:山口市吉敷1750
TEL:(083)924-1357 /FAX:(083)928-0780
開門時間:8:00~17:00
入山料:大人/200円 中高生/100円 小学生/50円
Column
ぼたんの花の名所としても人気!
例年4月には「ぼたん祭り」も
龍蔵寺の境内散策は、紅葉時期だけではく4月の牡丹のシーズンもおすすめです。
120種、約1,200本の色とりどりの牡丹の花がきれいに咲き誇ります。
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