防府市『右田ヶ岳』登山に挑戦!初心者向け登山ルートの見所・駐車場・登山口までのアクセスまでご紹介
今回はスリル満点の「天徳寺コース」から登り、比較的緩やかな「塚原コース」を下る、初めてでも挑戦しやすい初心者コースを徹底紹介!道中にある歴史的な見どころや、ドキドキの岩場体験、頂上から見える絶景まで、僕が感じた感動をレポートいたします!
※本記事に掲載の情報は2025年11月時点のものです。
- FUTOSHI

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登山口は天徳寺から!安全祈願もお忘れなく
天徳寺コースはその名のとおり、登山口が天徳寺の境内にあります。右田小学校前にある登山者専用の駐車場に車を停めて、そこから少し歩いて向かいます。
駐車場がしっかり確保されているのは、遠方から来る登山者にとっても嬉しいポイントですよね♪
ちなみにトイレは右田小学校のグラウンド脇にある屋外トイレが、登山者用に開放されています。
右田小学校脇の通りから天徳寺に続く道を進んで行くと、途中に右田ヶ岳城跡について書かれた看板がありました!現在はお城の礎石や石垣など残っていないそうですが、あんな岩山の頂上にお城があったとは驚きです
天徳寺の山門から見える石船山(せきせんざん)!右田ヶ岳はさらにその奥です。
山門を入って左側には、大きなイチョウがそびえ立っています。こちらのイチョウは鎌倉時代に植えられたもので、樹齢はなんと800年!
防府市の指定天然記念物にもなっていて、見上げてみるとその大きさに圧倒されます。明治時代に天徳寺が全焼した際も、兵火に耐えて生き残り樹齢を保った、生命力に満ちあふれたイチョウなんですよ!
天徳寺の地蔵堂には防府市有形文化財に指定された仏像3体が安置されており、なかでも延命地蔵菩薩というお地蔵さまは、その大きさから右田大仏と称され親しまれています。
登山を無事に楽しめるよう、安全祈願もしっかりしておきました ♪
安全祈願を終えたら、境内を進んだ先にある入口から右田ヶ岳を目指します!
登山開始!まずは石船山から
天徳寺の境内奥から、いよいよ登山開始です!
天徳寺コースから右田ヶ岳に登るには、まず手前の「石船山(せきせんざん)」から登ります。スタート直後は石階段が続きます。
歩きやすい道ですが、途中、石階段が崩れて荒れている場所があるので、足元に十分注意して進んでくださいね!
少し開けたところに崩れかけた建物がありました。
こちらの建物、観音菩薩の像が安置されていた観音堂なんですよ!元々右田ヶ岳頂上にあった観音堂で、明治時代にこの場所へ移築されたそうですが、現在は老朽化のため中の観音像は天徳寺本堂に保管されています。歴史のロマンを感じる場所ですよね♪
三十三観音の場所について記載された看板がありました。
観音堂を越えると、岩場がいよいよ本格化!
ここから、岩肌に彫られた三十三観音像が次々と現れます。
さらに進むと、防府の景色が一望できる岩場に出てきます。岩場の先には大きな石灯篭が立っており、防府の景色と相まって絵になる風景になっています。
振り返ると巨大な岩に掘られた観音様が目に飛び込んできて、なんだか神秘的な雰囲気を感じます
石船山頂上へ!一息ついて右田ヶ岳に突入
登山道は、本当に岩をよじ登るという感覚が強いんです!足をかける場所を考えたり、手を使わないと登れないような急な斜面が連続しますが、その分登り切るたびに達成感が得られます!
所々に三十三観音像があり、ひとつひとつに見ごたえがありますよ!
また、それぞれの観音像の近くには、彫られている観音様の名前や意味が記載された標識があります。
ちなみに、この三十三観音について少し紹介すると、実はこの「三十三」という数字は、観音様が人々を救うために33種類の姿に変身するという、仏教の教えに由来しているんです。ただ、その名前や姿がいつ、誰によって日本で定められたかははっきりしていない、歴史的にちょっと謎めいた存在なんです。本格的に世間に広まったのは、江戸時代に出版された『仏像図彙』という書物がきっかけだったそうですよ。こんな奥深い歴史と信仰の対象が、岩山に刻まれているなんてワクワクしませんか⁈
ついに石船山の頂上に到着!
登山道を出発してここまで、だいたい30分位で登れました。石船山が標高194mで、右田ヶ岳が標高426mなので、およそ半分と言ったところでしょうか。
ここでしばし休憩をはさみます!
登山は思っている以上に体力を使うので、こまめな水分補給や休憩が大切ですよ♪
目の前には、主役の右田ヶ岳がどっしりとそびえているのが見えます!日本国旗が力強く風になびいている場所が右田ヶ岳頂上です
岩峰クライマックス!頂上までの岩登り
石船山から右田ヶ岳へ歩みを進めると、なだらかな山道になってきました。そう思ったのも束の間!ここからは登山道の難易度がグッと上がります。
急な岩の斜面にはロープが張られている場所もあり、木の幹やロープを上手く使って登るのがポイントです!
登山道では、少し開けた岩場や、木陰に座って休憩できる「岩の椅子」のような場所も現れます。
頂上直下は急斜面が多く、体力勝負になるので、小まめな休憩を挟みながら進んでくださいね!
他のルートとの合流箇所に到着しました!頂上までラストスパートです。
最後に立ちはだかる大岩壁!これを登れば頂上です。
写真では分かりにくいかもしれませんが、高さは10mほどあります 。
右田ヶ岳の頂上に到着!眼前に広がるパノラマ絶景
ついに右田ヶ岳の頂上に到着です!遠目に目指していた国旗が目の前で力強くはためいています。
石船山の頂上からここまで、だいたい1時間20分ほどかかりました 石船山の頂上でおよそ半分と思っていましたが、思った以上に険しい道のりでした。
しかし、この岩場を乗り越え、登り切った達成感は何ものにも代えがたいものです!
また、眼下に広がる360度の大パノラマは想像以上の絶景で、空気が澄んでいると九州の国東半島や由布岳まで見えるそうですよ。
山頂には、たくさんの登山者の方々で賑わっており、景色を満喫されていました♪
奥に進むと少し開けた場所があり、鐘が吊り下げてありました。
登頂記念に力いっぱい鳴らしたかったのですが、少し遠慮してカーンと♪
塚原コースでゆっくり下山
しっかりと景色を堪能したら、ゆっくりと下山していきます。
登りで利用した天徳寺コースは岩の急斜面が多く、初心者の下りには不向きなので、今回は比較的緩やかな「塚原コース」を選びました!
塚原コースから下山する場合は、登って来た道ではなく、山頂広場の奥から進んで行きます。
右田ヶ岳には様々なルートが点在しているので、所々に設置してある案内標識をチェックしておきましょう!
下りやすいとはいえ、もちろん岩場や急な斜面はあるので油断は禁物です!下りは特に滑りやすくなるので、ここでもロープをうまく使って慎重に足を運びます。
しばらく進むと、木漏れ日が差し込む気持ちのいい林道にでました。
森を抜けていくと、いよいよ塚原コースの登山口に到着!
ここからは一般道を歩いてスタート地点の天徳寺駐車場へ戻ります。
右田ヶ岳登山はアドベンチャー気分でリフレッシュにも最適!
右田ヶ岳は、標高426mと低山でありながら、ロープや木の幹を使った岩登りや、三十三観音の彫刻に触れる歴史、そして山頂のパノラマ絶景と、魅力がぎゅっと詰まったプチアドベンチャーに最適な山でした
右田ヶ岳を楽しく登るためにも、装備を整えて登ることが重要です!季節に合った動きやすい服装はもちろんのこと、岩場が多く、砂などで滑りやすい場所が多いため、足元を守る登山靴(トレッキングシューズ)は必須です!また、ロープや岩を直接掴んで登る場面が多々ありますので、手を保護するための手袋(グローブ)も必ず用意してくださいね。
今回の周回ルートの所要時間は3時間でした。上級者になると1時間半ほどで登って降りてこられるそうなので、週末に気軽に登山でリフレッシュすることができますよ 皆さんも、ぜひ右田ヶ岳の魅力を体験してみてください!
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