【山口県上関町】グルメ・温泉・絶景・人気の道の駅まで…山口県最南端の歴史の町を日帰り観光!

上関(かみのせき)町は、かつて海上の要所として、歴史上の様々な舞台に登場してきました。現在も町内各所に、その名残を残しています。
今回はその一部をご紹介すると共に、水産物の宝庫としての、上関町の魅力に迫ってみたいと思います!ランチやお土産情報もありますよ♪
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【山口県上関町】グルメ・温泉・絶景・人気の道の駅まで…山口県最南端の歴史の町を日帰り観光!

上関の朝は早い...。道の駅上関海峡の名物「朝市」からスタート!

今回の上関の旅は、早朝からスタートしました。


日曜日の朝7時過ぎ。

この日は道の駅 上関海峡の名物「朝市」への参加から始まりました。


道の駅 上関海峡は、室津半島と長島を結ぶ上関大橋の直前にあり、旅の出発点として抜群の立地にあります。


駐車場には幟が立てられ、机が並べられ、朝市への期待が膨らみます。

この朝市は整理券式になっています。

台の上に整理券が置かれ、参加者は来た順にそれを取って待機します。

時には夜から待っている人もいるとか...


今回の僕の番号は28番でした。

8時ごろ、いよいよ魚が運び込まれてきました!

目玉はやはり大型の鯛。


で、でかい!!!(゚ω゚)

1メートル近くあるものも!

他にはカワハギなども放たれていました。


陳列台にも次々と商品が並べられていきます。

普段スーパーではあまりお目にかからないような鮮魚も。

ちなみに、この量でも普段より魚の数は少ないんだそうです!  (驚)

8時15分、朝市開始!

皆さん我先にとお目当ての商品を手に取ります。

あっという間に陳列台は空っぽに!

まさに戦いです(笑)

僕も二つ商品をゲット。

メバルとアワビ。

アワビを取れたのは中々の健闘だそうです(^^)

あっという間に終わった朝市ですが、8時半には道の駅が本格オープン。

開店直後という事で、ふんだんに商品が並んでいました。

鮮魚はもちろんのこと、ナマコ、名物の冷凍車海老、海産物加工品、生鮮野菜に至るまで。

まさに食材の宝庫です。

各種グッズも売っています!

上関町の重要なキーワードとなる、村上水軍をモチーフにしたグッズも。

村上水軍については、この後またご説明しましょう。

国の重要文化財 四階楼

道の駅上関海峡の道挟をんだ向かい側には、国の重要文化財である西洋建築物、四階楼(しかいろう)があります。

和洋折衷の雰囲気を醸し出す、独特な趣の建物。

四階楼は、かつて第二奇兵隊で活躍し、明治維新後には回船問屋を営んだ小方謙九郎(おがたけんくろう)が施工主として、1879年(明治12年)に建設された建物です。

主目的は宿泊施設で、建設当初は汽船宿として営まれ、1925年(大正14年)には旅館「四階屋」として、1957年(昭和32年)には旅館「四海荘」として、時代によってその名を変えながら1991年(平成3年)まで活用されてきました。


維新の志士として活躍した小方謙九郎ですが、その実子には、長い髭で有名な軍人の長岡外史がいます。

特徴的なのはその内装で、三階には唐獅子、四階の天井には鳳凰の彫刻が施されています。

また四階の窓にはステンドグラスがはめ込まれており、畳敷きでありながら西洋の雰囲気を醸し出しているという、不思議な空間となっています。


螺旋状に伸びる廻り階段、四階のステンドグラスとは打って変わって落ち着きを見せる和室など、小規模な建物ながら様々な表情を見せる四階楼。

もしかしたら小方謙九郎は、来たる新時代への想いの象徴として、

この和洋様々な様式が入り混じる建物を建てたのかもしれない...なんて言うロマンを思い起こさせますね。

ユネスコ「世界の記憶」にも登録された絵図「朝鮮通信使船上関来航図」レプリカ。

かつて室町時代から江戸時代にかけて、朝鮮半島と日本の間では「朝鮮通信使」と言う外交使節団を通じて、様々な交易が行われてきました。

上関は瀬戸内海の海洋交易において重要な要所であり、朝鮮通信使は上関にも幾度となく寄港し、港は大いに活気に湧いたと言われています。


この絵図は1763年~1764年(江戸中期)の使行時のものと推測されており、6隻の通信使船と萩藩の警護船が描かれています。

朝鮮通信使寄港が描かれた絵図は数少なく、歴史を記した貴重な資料となっています。


2017年(平成29年)にユネスコ「世界の記憶」に登録された「朝鮮通信使に関する記録 - 17世紀~19世紀の日韓間の平和構築と文化交流の歴史」の登録リストに、この絵図も含まれています。


通常は非公開であるこの絵図のレプリカが、上関町総合文化センターにて常設展示されています。

道の駅上関海峡や四階楼を訪れた際に、是非こちらもご覧になって頂ければと思います。


※所蔵者 宗教法人 超専寺

 掲載元 朝鮮通信使ゆかりのまち〜上関

 上関町役場ホームページ

室津半島と長島を結ぶ上関大橋。そのたもとには歴史の舞台の名残を残す石碑が。

道の駅 上関海峡や四階楼があった室津半島の、その先にある長島には、こちらの上関大橋で渡ります。

昭和44年6月に完成した橋ですが、そのスタイリッシュな外観は、時代の古さを感じさせません。


早い時間帯に訪れたので、美しい陽光とともに橋の写真を撮ることができました(^^)

上関大橋の室津側の橋のたもとには、吉田松陰の詩碑が建てられています。


吉田松陰は嘉永6年(1853年)2月に、室津の日和山の砲台を視察するためにこの地を訪れています。

同年10月、長崎にロシア船が来航したことを知った吉田松陰は、密航するために長崎に向かう途中再びこの地に寄り、この詩を詠みました。

故郷を捨て異国の地に向かう、当時の吉田松陰の心境が表された内容となっています。


吉田松陰の足跡が、ここ上関にも残されていたのですね。

橋の反対、長島側には、砲台跡が広場として残されています。

吉田松陰もかつて、この高台から海を眺めていたのかもしれません。


上関大橋を別方向から観ることもできます。

上関グルメスポットの代表格「瀬里家」でランチタイム。

上関でランチを取るならおすすめはここ!上関町の食事処の定番「瀬里家(せりか)」(^^)

上関大橋を渡ってすぐの、対岸の長島の横道を少し進んだところにあります。

丸い看板が目印。

ログハウス風の店内は木造の落ち着ける雰囲気。

デンマーク製の暖炉が温かみを感じさせます。


二階ロフト席からは、瀬戸内海の風景を一望できます。

訪問した日の天候は快晴で、眺めは最高!

今回はこの席でランチを頂くことにしました。

メニューはたくさんありどれも美味しそうなのですが、今回はランチの定番、

日替わり(お魚料理)定食と、単品のMix魚(ぎょ)ろっけを頂くことにしました。

魚ろっけは山口県自慢のご当地グルメなので、ぜひお召し上がりいただきたい一品(^^)

来ました!日替わり定食とMix魚ろっけ!


この日のメインはハマチの竜田揚げ・みぞれがけだそうです。

その日によって内容が変わるので、定期的に訪れるのもアリ!

もちろん新鮮なお刺身も堪能できます。


小鉢に少量ずつ盛り付けられているので、女性にもおすすめです。

とは言えメインのハマチの竜田揚げは意外と食べ応えがあり、ボリュームも十分でした。


Mix魚ろっけはイカスミ味とカレー味の二種類を楽しむ事ができます。

お子様にも食べやすいサイズではないかと思います。

個人的にはイカスミ味の風味、旨みが印象に残りました(^^)

大食いの僕は(笑)もう一品食べてみたいと思い、追加で自家製ケーキを頂くことにしました。

この日はきんかんの焼タルト。


見てください、このツヤ!(笑)

これ絶対うまいやつって感じですw

きんかんの風味が、味に深みを与えていました。


何よりこの絶景が、食事の美味しさをより高めていると感じました。

この場所でしか味わえない体験って気がします。

このロフト席は絶対おすすめ!

店内では、お店の食事でも使われている陶器の販売も行なっています。

この場所を訪れた記念に、購入されてみてはいかがでしょうか。


村上水軍の要所・城山公園で河津桜を堪能。

長島をしばらく進んでいると、「城山(じょうやま)歴史公園」に辿り着きます。

ここはかつて、日本の中世に隆盛を極めた村上水軍の要所・上関城の跡地に整備された公園です。


村上水軍は因島・来島・能島の三家の系譜に分かれていたそうですが、この上関城は現・今治市を拠点にしていた能島水軍・村上義顕(よしあき)の子・吉敏(よしとし)が海関として設けたものだと言われています。

上関海峡は瀬戸内海の西の要所であり、城より船の見張りを行い、帆別銭(ほべつせん)や荷駄銭(にだせん)を徴収し、免符(めんぷ)を発行していました。

現代で言うところの、海峡を通過するための切符のようなものだったのかもしれませんね。


その後1588年(天正16年)に、豊臣秀吉が海軍禁止令を発布し、村上水軍は海上支配権を失い、上関城も廃城したと推測されています。


この場所は平成10年に発掘調査が行われ、その後公園として整備されたものです。

訪れた時期は、ちょうど河津桜が咲き始めた初春。

この公園には、約190本の河津桜が植樹されており、人々の憩いの場となっています。


来た時期はまだ四分咲きくらいだったようですが、それでも非常に美しく咲いていました。

青空に映えるピンクのコントラストが見事です。

かしわちゃんも咲きほこる河津桜にご満悦の様子でした(^^)

城山公園では、かつて上関城だった時代の名残を再現しています。

このやぐらは見張り台でしょうか。


高台には再現された門もあります。


上関海峡を眺めるかしわちゃん。

中世の水軍兵たちも、かつて同じ海を眺めていたのでしょうね。


公園内には約4000本のスイセンも植えられています。

花のシーズンオフでも、高台から眺める海の光景は一年を通じて楽しめます。

散策に絶好のスポットだと思います。


「鳩子の湯」で旅の疲れをゆっくり癒しましょう♨︎

旅の最後は「上関温泉海峡 鳩子の湯」でゆっくり過ごす事にしましょう(^^)

上関大橋を室津半島側に戻った場所にあります。


前半にご紹介した道の駅 上関海峡や四階楼もすぐ近くにあり、

いかに上関がコンパクトシティにまとめられているかが実感できますよ。


フロントのお土産品コーナーは、山口県内の特選品はもちろんのこと、鳩子の湯オリジナルグッズも販売しています。

「ポッポノユ」ってネーミングが可愛らしいですね(^^)


上関名物といえばむろつのてんぷら!

訪れた時間には、もう残り少なくなってました。

今回、特別に大浴場の中も撮影させて頂きました〜!

鳩子の湯には「石の風呂」、「木の風呂」、貸切の「家族風呂」が用意されています。

週によって男湯と女湯が入れ替わりますので、事前に調べておくのも良いでしょう。

家族風呂は事前予約が必要。

今回案内された男湯は木の風呂でした。


鉄分とマンガンが含まれている露天風呂は、空気に触れると赤くなる事から「紅湯」と呼ばれています。


大浴槽の大窓からは、上関大橋が一望できます(^^)

こちらは鉄とマンガンを取り除いたもので、通称「白湯」と呼ばれています。


その他、数日おきに配合内容が変わる季節湯も用意されています。

えっ?こんなものまでお風呂になるの?って言う内容の美肌湯もありますよ。

こちらもぜひ公式サイトのイベントカレンダーを参照してください。


入浴後は休憩室でゆっくり。

お風呂の後は、いよいよ「レストラン うみべ。」お楽しみのディナー!


今回は思い切って「釜めし 車海老水軍御膳」をチョイスしました。

釜めしをメインに、上関特産の車海老や新鮮な海の幸をまとめて楽しめる最高に贅沢な定食です。


見てやってください、このボリューム感!

天ぷらとお刺身だけでもお腹いっぱいになりそう(笑)


いよいよ釜めしも炊けました!

蓋を開ける瞬間の、このドキドキ感。


どーんと乗せられた車海老の存在感は、目でも楽しませてくれる感じですね!

もちろん味も折り紙つき。

取材を終えた頃には、とっぷりと日が暮れてました。

夜の上関大橋の雰囲気もまた良いものです。


いかがだったでしょうか!歴史探訪と美味しい食事を一日でまとめて楽しめる上関観光は、ドライブコースにもおすすめ!

是非お越しください!


  • 道の駅 上関海峡
  • 四階楼
  • 上関大橋
  • 吉田松陰詩碑
  • 上関砲台跡(室津日和山、長島東山)
  • カフェレストラン瀬里家
  • 城山歴史公園
  • 上関海峡温泉 鳩子の湯

山口県上関町│おすすめ観光情報

Column

古地図を片手に、まちを歩こう。
ガイドと歩く山口県歴史ツアー

江戸時代の美しい古地図が豊富に残る山口県。これらの古地図を眺めながら、地元ガイドの案内で散策する歴史ツアーが楽しめます。

上関町では、幕末維新ゆかりの地で海上交通の要衝でもあった「室津」、朝鮮通信使の船の来航で栄え、今なお史跡が残る「長島」の2コースを巡ることができます。

古地図を片手に、まちを歩こう。
歴史と自然がいっぱいの上関町へ行こう

上関町には、歴史や自然に触れられる穴場スポットが満載!

春の始まりを感じられる河津桜を目指すもよし、海の綺麗な夏の時期もよし、秋冬に温泉に行ってもよし、ぜひお好きな季節に行ってみてください♪

歴史と自然がいっぱいの上関町へ行こう

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これまで、ネットラジオやミニFM、コミュニティFM等のパーソナリティ活動を通じて、山口県の情報を発信してきました。これまでの活動で培ってきた情報収集力を活かして、男性初のたびトモさんとして、山口県の魅力を全国の皆さんにお伝えできればと思っています。
山口県内のエンタメ情報、「あ、こんなところがあったんだ」と言った隠れた名所など、ニッチな情報もお届けしたいと思います!

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