【光市】超穴場スポット満載!伊藤博文の資料館や石城山の古代遺跡!?を訪ねる旅へ!

みなさんは光市と聞いて何を思い浮かべますか?やはり虹ヶ浜や室積の海水浴場でしょうか。
岩国市から車で約1時間、山口県南東部に位置する光市。海沿いの街のイメージの強い光市ですが、実は山間部も面白いんです!
今回は伊藤博文の足跡をたどる「伊藤公資料館」、光市の石城山(いわきさん)周辺、旧大和町地域をご紹介します。地元で人気のラーメン屋や、謎多き古代の神秘に包まれた史跡の紹介もありますよ。
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【光市】超穴場スポット満載!伊藤博文の資料館や石城山の古代遺跡!?を訪ねる旅へ!

山口県の偉人!初代内閣総理大臣・伊藤博文の功績を紹介。

幕末・維新の志士の一人であった伊藤博文は、吉田松陰が主宰した「松下村塾」の塾生で、後に初代内閣総理大臣として近代日本の礎を築きました。

「お札のデザインで見たことがある...」と言う方は多いのではないでしょうか。

伊藤博文の生家があった光市束荷(つかり)にある「伊藤公記念公園」では、そんな伊藤公の功績を学ぶことができます。

後の伊藤博文となる林利助は、1841年(天保12年)9月2日に父・十蔵、母・琴子の一人っ子として、熊毛郡束荷(現:光市束荷)にて生誕しました。

幼少期の利助は非常にわんぱくで、木登りや相撲など、屋外でよく遊ぶ少年だったそうです。

家庭は貧しく、破産し萩に移住した父親が武家奉公人の養子になった流れで、利助は伊藤姓を名乗ることとなります。


公園内には、1991年(平成3年)に復元された生家(写真1~3枚目)と、生湯に使われたとされる井戸(写真5枚目)が保存されています。

また生家には、当時の林家の生活を再現した人形が設置されています。

ではいよいよ伊藤公記念公園内の「伊藤公資料館」の中へ...

館内は普段は撮影禁止なのですが、今回は特別に許可を得て撮影させて頂きました。


エントランスホールでは左から青年期(25歳)、壮年期(47歳)、晩年(69歳)当時の伊藤博文の写真が出迎えてくれます。


この資料館は、この後にご紹介する旧伊藤博文邸と、生家との間に位置する事から、「利助と博文を結ぶタイムトンネル」という要素を持ち合わせているそうです。


展示室では明治天皇から拝領された銀製花盛器、公爵大礼服、伊藤公が神奈川県大磯の別荘で使用していた家具など、貴重な展示品を見ることができます。

展示品は定期的に内容を入れ替えているそうですが、僕が訪問した時には書道や手紙など、「書」に関する資料が多く展示されていました。

ちなみに伊藤公は書道の達人でもあったそうですよ。


シアターホールでは伊藤公の生涯を描いた映像作品を常時放映しています。

内容もミニドラマ、クイズコーナー、コミック動画の3部構成で、お子様にも分かりやすいと思います^^


展示室の外にはVRコーナーがあり、若き日の伊藤公をVR映像で楽しめます(当日予約制)。

資料館の隣には、県指定有形文化財でもある「旧伊藤博文邸」があります。

伊藤公本人も基本設計にも携わり、完成を心待ちにしていましたが、1909年(明治42年)10月26日にハルビン駅で狙撃され逝去。

生きてその完成を目の当たりにすることは叶いませんでした。


邸宅の向かい側には、伊藤公の銅像が建っています。

完成した邸宅を見ずに亡くなった伊藤公に末長く見守ってもらおうと、2004年(平成16年)3月に邸宅を眺められる位置に設置されました。

内装は和洋折衷となっており、階段を上った右側が和室、左側が洋室となっています。

面白いのは、日本の和室の天井は一般的には比較的低く設計されるのに対し、ここでは洋室の天井の高さに合わせ、天井が高くなっています。


洋室には、かつて貼られていた壁紙がそのまま現存している部分があります。

伊藤公記念館裏の丘の上、伊藤神社跡地には、1960年(昭和35年)10月に建立された「伊藤博文銅像」があります。(河内山賢祐氏作)

憲法の書状を手にし、新しい日本を作ろうとしていた当時の伊藤公の志が表現されています。


奥には「伊藤公の森」が整備され、遊具も設置されており、地域の人々の憩いの場所となっています。


歴史資料館は少し硬いイメージがありますが、当施設はシアターホールやVRコーナー、公園も整備されているので、ご家族での訪問におすすめだと思います。

もちろん歴史マニアの方々にも充分楽しめる内容だと思います。定期的に入れ替わる展示物は、マニアを納得させる充実度。

歴史に興味あるお父様が展示コーナーを観ている間、お子様はお母様と共にシアターホールで動画を楽しむのも良いかもですね(^^)


近代日本の礎を築いた伊藤博文の意志は、現在も脈々と引き継がれています。


◎施設情報

伊藤公資料館

住所:光市大字束荷2250-1

アクセス:【電車】山陽新幹線「徳山駅」乗り換え、山陽本線上り「岩田駅」下車 岩田駅から車で約5分(約4km)【乗用車】山陽自動車道「熊毛IC」から約10分(約5km)、光市街(光市役所)から約12分(約8km)

開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:月曜日(但し祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日

入館料:大人260円、団体200円(20名以上より)

※高校生以下無料。障害者手帳をお持ちの方、及びその付き添い者は無料

光市の農畜産物を買うなら里の厨(さとのくりや)で決まり!

自然豊かな光市は、おいしい食材の宝庫。伊藤公資料館から車で2分ほどの場所に、光市農業振興拠点施設・里の厨(さとのくりや)はあります。

地場産農林水産物の加工や販売を通じて、地産地消の促進、食農教育の推進、観光振興の強化などを図るための施設です。道の駅に似ていますが、より地域農業の振興に重点化しているのが特徴です。

地元の生産者から、毎日新鮮な野菜が届けられています(^^)

人気の食材は、早々に売れ切れてしまうことも。野菜だけでなく、お花なども扱っています。

遠方から買いに来るお客さんも多いそうですよ!

お肉などの畜産品、お弁当やよもぎ餅など加工品も豊富です。


光市に生産工場がある、カンロ飴のコーナーもありました。



なんとこんなジャンボカンロ飴の展示も!



その他にも地元の方が作られた工芸品なども販売されていて、”地域農業振興拠点施設”らしさを感じました♪

おもしろいものだと、なんと生き物の販売まで 

う、うなぎ?(観賞用です  )


野菜や畜産品、花の苗の他お土産になるような加工品も豊富に扱っており、特にここで扱っている苗は品質が高いと、県外からわざわざ買いに来るお客さんもおられるそうです。


里の厨にはお食事処やテイクアウトのスイーツ店が併設されているほか、農業体験や加工体験、各種イベントも開催されています。

是非ホームページ等をチェックして、ご家族皆様で遊びにいってみては?


◎施設情報

光市農業振興拠点施設 里の厨

住所:光市大字束荷2391-19

電話:0820-49-0831 

営業時間:午前9時〜午後6時(10月〜3月までは午後5時まで)

定休日:毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)

駐車場台数:第1駐車場40台、第2駐車場26台

信じられないボリューム!!!ランチというにはあまりにヘヴィな二郎系ラーメン、雷文をご紹介!!!

そろそろお腹も空いてきた頃ですが、今回の食レポはちょっとヘヴィですよ...  (ニヤリ)

山口県ではまだまだ珍しい、二郎系ラーメンを提供する「雷文(らいもん)」をご紹介したいと思います。

元々柳井市で開店し、その後光市上岩田に移転。一時閉店した後、現在の石城山のふもと、塩田に移転オープンしました。

「里の厨」からは車でおよそ5分。


ここの名物は圧倒的なボリュームで山口県東部のラーメン通に根強い支持を受けている「雷二郎」なのですが...

...ん?なんか嫌な予感...



どひゃ〜!やっぱり完売  (泣)

人気店だけにスープが切れた時点で完売だそうですorz


しか〜し!!!

ここで引き下がるわけにはいきません!  

この店のもう一つの名物、「油そば」は提供可能だとのことで、今回はこちらを実食する事にしました。



こちらは雷二郎も油そばも、サイズが大・小から選べます。

ただし小でさえも、一般的なお店のイメージとは次元が違う量である事を覚悟してください(笑)


野菜は400gまでは無料で増量(ヤサイマシ)できます。

ただし食べ残しがあった場合は、ペナルティで追加料金が発生する可能性があるので、こちらも熟考の上ご注文ください。


さて、その上で今回は油そばの「大」に挑戦する事にしました。(トッピングは普通)

その全貌がいよいよ明らかになります。



お、おう...

なかなかじゃねえか...

挑戦しがいがあるってもんよ...


麺の量もさることながら、ここの特徴は具の多さです。

野菜やブタ(チャーシュー)をかき分けないと、麺が見えないんです。

お肉の厚さも半端じゃない!


とは言え、実は意外にも食べやすかったです。

醤油のコクと背脂がマッチし、スイスイ箸が進みます。野菜もいいアクセントになるんです。逆に、この麺で野菜が少なかったら、かえって物足りなくなるかもしれません。


男メシらしくガッツリ食べてみました(笑)

しかし、やっぱり「雷二郎」のインパクトも紹介したい...

そう思って、後日お店の方に、雷二郎の大・ヤサイマシの写真を送って頂きました。

さてその姿とは...



( ゚д゚)な、なんですと!?



うず高く盛られたヤサイとチャーシュー。通常のラーメンの二倍、いや三倍はあるかもです。


僕は雷二郎の小までは経験済みです。それでも相当なボリュームでした。

こちらも、食味はコクがありつつ、あっさりした印象で食べやすいです。

あとは食べ切る自信のみ!

大食いに自信がある方は、一度はチャレンジしてみてはいかがでしょうか!


◎店舗情報

光市雷文

住所:光市塩田2585-1

電話:0820-48-0555

営業時間:10:30〜14:30(ラストオーダー14:15)

定休日:日曜日

古代の遺跡「石城山神籠石」の謎に迫る!

先ほどの雷文より先に進むと、石城山(いわきさん)県立自然公園に入ります。石城山の標高は362m。この場所に、国指定史跡「石城山神籠石(こうごいし)」が存在します。


石城山神籠石へ行くには、まず石城山山頂まで車で向かいます(雷文から山頂まで約5分)。ちなみに登山道もあります。

山頂まで行くと案内板がありますので、まずはこちらをチェックしておくと良いでしょう。

※山頂までの道路は道幅が狭く大型車等では通れませんのでご注意ください。

ここからは歩いて向かいます。登山道を進んでいくので、必ず歩きやすい靴を履いて下さい。

山頂の駐車場から少し下ると、「神護寺仁王門(隋身門)」が見えてきます(写真2枚目)。門をくぐると、「石城神社」への参道に入ります(写真4枚目)。森の中は森林浴効果で清々しい気持ちにさせられます。


しばらく歩いていると、「第二奇兵隊志士を懐(おも)う」碑(写真1枚目)が見えてきます。

奇兵隊は幕末に高杉晋作が中心となって結成された義勇兵ですが、第二奇兵隊もそれに倣って集められた長州藩諸隊のうちのひとつ。

この場所にはかつて神護寺(慶応4年に平生町に移転)が存在し、第二奇兵隊約300名が駐屯し、日々鍛錬を続けていたそうです。


この碑に書かれた句は、かの岸信介氏が1944年(昭和19年)に石城山に登り、その想いを漢詩に表されたものだそうです。

この碑は1964年(昭和39年)春に岸氏によって揮毫(きごう)され、1965年(昭和40年)に除幕が行われています。


碑石のすぐ近くには、国指定文化財の「石城神社」(写真5枚目)があります。




神籠石へ向かうルートはいくつかあるのですが、今回は石城神社から比較的近い「西水門」を目指して進んでみたいと思います。

案内板に沿って、見学道を進んで下さい。

ここは登山初心者にも挑戦しやすい山のようで、今回何人かの登山客とすれ違いました(^^)

とは言っても、足元を取られやすい場所もあるのでお気をつけください。


時折木々の間から、景色を眺める事もできますよ!

そのうち「龍尾石」と言う石が現れ、下り階段を降りると、西水門に到着します。

水門は谷水を流すためのものだと言われており、石城山の東西南北の四ヶ所で見つかっています。

そこに突如現れる謎めいた石垣。


「神籠石」は、上記の水門付近で多く見られる石垣の総称。

山の中腹に突如現れる石垣が不思議な気持ちにさせます。

更に山道を進むと、今度は「北水門」が見えてきます。先ほどより更に高い石垣がそびえ立ち、その存在感はまさに古代の遺跡そのもの。




また北水門付近には「沓石(くついし)」と呼ばれる、コの字にくり抜かれた岩があります。これは恐らく門の柱礎だろうと考えられています。

神籠石は石城山をぐるりと取り囲むように構築されていますが、大半は土に埋もれており、目視できる部分は限られています。概ね、西水門から北水門を通り、東水門に至る部分が目視スポットと言えるでしょう。

今回は西水門から北水門を巡るルートを、約1時間かけて巡りました。

その更に先の東水門を経由して最初の地点に戻った場合、個人差はありますが、大体1時間30分程度の散策時間になるようです。


実は神籠石がいつ、何のために作られた物なのかは、未だ謎に包まれています。


そんな石城山神籠石に今回訪れることができ、未知の世界にやってきたようなドキドキワクワクの体験となりました。

遺跡巡りや城跡巡りが好きな方は、ぜひ一度足を運んでみては?

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「神籠石」の名を刻んだ芋焼酎を入手!
光市で作られた芋を原料として作られた、地元愛にあふれた一品

光市・亀の井ホテルのお土産コーナーで購入したこちらの芋焼酎。

ストレートで頂いたら、芋の薫りをガツンと感じられる力強い味わい。

水割りにしたら、思わず飲み過ぎちゃうような爽やかな喉ごしでした。

ふるさと納税の返礼品としてもチョイスできるそうです。

機会があれば是非お試しいただきたいお酒です。

「神籠石」の名を刻んだ芋焼酎を入手!

光市山間部は歴史を感じるスポットだった!

いかがだったでしょうか!

歴史とロマン、そして食の楽しさも味わえる光市の旧大和地区。

正直、結構知る人ぞ知るスポットも多かったのではないでしょうか。

この機会に、ぜひ一度足を運んでいただきたいと思います。

  • 伊藤公資料館(伊藤公記念公園)
  • 旧伊藤博文邸
  • 光市農業振興拠点施設 里の厨
  • 二郎系ラーメン「雷文」
  • 石城山・石城神社

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光市観光の定番ルートはこちら!
絶景・グルメなど魅力たっぷり!

この記事で紹介した「里の厨」、おすすめランチや特産品、夏季限定の杜々堂のかき氷、絶景スポットなど…光市のおすすめスポットをご紹介しています!

光市観光の定番ルートはこちら!

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これまで、ネットラジオやミニFM、コミュニティFM等のパーソナリティ活動を通じて、山口県の情報を発信してきました。これまでの活動で培ってきた情報収集力を活かして、男性初のたびトモさんとして、山口県の魅力を全国の皆さんにお伝えできればと思っています。
山口県内のエンタメ情報、「あ、こんなところがあったんだ」と言った隠れた名所など、ニッチな情報もお届けしたいと思います!

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