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ニューヨークタイムズ「2024年行くべき52か所」で注目の山口市!国宝・瑠璃光寺五重塔の貴重な姿は見なきゃ損!御朱印情報も♬

NYタイムズの「2024年行くべき52か所」の記事で3番目に紹介され、世界から注目されている山口市。
そんな山口市のシンボル的存在であり、NYタイムズの記事でも「非の打ちどころがない」と絶賛された「国宝 瑠璃光寺五重塔」は現在、令和の大改修中!
今回は、今しか見られない貴重な瑠璃光寺五重塔の見どころ、どう改修しているのかなどを、改修に携わる関係者の皆さまの思いとともに深堀していきます。
これを見れば「国宝 瑠璃光寺五重塔」を自分の目で見たくなること間違いなしです♪
※この記事は2024年1月に取材しました。
池田モト
池田モト
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ニューヨークタイムズ「2024年行くべき52か所」で注目の山口市!国宝・瑠璃光寺五重塔の貴重な姿は見なきゃ損!御朱印情報も♬

Column

「2024年に行くべき52カ所」に山口市が選ばれました!

2024年1月、アメリカの The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)が「52 Places to Go in 2024(2024年に行くべき52カ所)」を発表し、日本からは唯一「山口市」が選ばれました。なぜ山口市が選ばれたのかなどご紹介しています。

「2024年に行くべき52カ所」に山口市が選ばれました!

国宝 瑠璃光寺五重塔、改修中の現在の姿とは?


国の宝であり、日本三名塔のひとつに数えられる「瑠璃光寺五重塔」は、県内外から多くの人が訪れる観光スポットであり、山口市民にとってはシンボル的存在。

NYタイムズの記事内でも登場し、全国各地から注目を集めています  


そんな瑠璃光寺五重塔ですが、現在、約70年ぶりとなる檜皮葺屋根の全面改修の真っ只中。

31.2メートルもの高さがある瑠璃光寺五重塔全体が、特別デザインのシートで覆われています。

瑠璃光寺五重塔がある香山公園では、現在、大内文化が体感できるアートプログラム『昇華-shouka-大内文化』が開催中です。

昼間には、室町時代の山口に本拠を置いた西国一の守護大名・大内氏を題材とした空間演出や、

大内の歴代のお殿様を可愛らしいイラストで紹介した「時代絵巻」などを楽しめます。

(※写真1-3枚目の空間演出は、現在終了いたしました。)



夜には、プロジェクションマッピングが行われているんです!

(※写真は昇華第一弾のプロジェクションマッピングの様子のため、終了しました。現在はこちらの第二弾が行われています。)


改修前の姿をイメージして訪れた方にとっては、少し驚く姿かもしれません  

瑠璃光寺の渡邉博志住職にお話を聞いてみると、「NYタイムズで選ばれたことで注目されているが、様々なメディアに取り上げれる際にも改修前の姿が取り上げられ、特に県外のは改修前の姿を期待して見に来られるので申し訳ない」とのこと。しかしながら、同時に「今の姿でしかできないことをしたいし、改修後に五重塔が元気な姿になった時にもう一回来よう、来たいと思ってもらえるおもてなしをしたい。」とも話されていました!



今回の大改修が約70年ぶりであることを踏まえると、この貴重な姿を目にすることができるなんて、一生に一度のまたとない貴重な機会です!

今だけの見どころも盛りだくさん!あなたも一緒に「国の宝を次の世代へ」繋いでいきませんか?

今だからこその見どころがまだまだあるんですよ♪詳しく見ていきましょう  


まずは瑠璃光寺の山門をくぐり、本堂に参拝します。

瑠璃光寺のご本尊は薬師如来で病気やけがを平癒し、身心の健康を守ってくださるという仏さまです。

境内にはガンやボケ封じの水掛け地蔵、佛足石、身代わり地蔵などもまつられています  



本堂左手に向かうと、改修中の今だけ、期間限定で秘佛の特別拝観が行われています  


※秘佛は写真・動画の撮影禁止。取材のため特別に許可を得てに撮影させていただきました。


本堂左横の寺務所で受付をして中へ入ってみると、ガラス越しにすぐ目の前に秘佛「阿弥陀如来坐像」と「大内義弘公入道坐像」が。




表情も細部まではっきりと見て取ることができ、厳かな雰囲気を感じ、思わず手を合わせてしまいました。阿弥陀如来坐像は平安時代の作と言われ、長年五重塔を護ってこられた仏さまです。

こちらは拝観料1000円が必要ですが、その全額が五重塔改修費に充てられます。(特別拝観のチケットで瑠璃光寺資料館にも入場できます。)貴重な体験もできて、歴史的な五重塔改修の応援にもなるのはなんだか嬉しいですよね  

また参拝の記念にもなる、特別御朱印でも五重塔改修を応援できます!




令和大改修特製ファイルとしおりがセットになったブラックライトで光る五重塔限定御朱印。

ブラックライトで光る御朱印は全国でここだけだそうですよ!




瑠璃光寺五重塔にも使われている檜を紙に加工した檜皮御朱印。

本物の檜を使っているので年輪の模様が1枚1枚ちがいます。




そして令和の大改修限定賛助御朱印は、順番に番号を墨書きされ、世界で1つ、あなただけの御朱印になります。これらの御朱印の授与料も五重塔改修費に充てられますよ  

その他、境内には令和の大改修の募金箱が置かれていたり、一口3000円から寄付を受け付けたりしていました。(3000円以上の寄付の場合は芳名録に名前を残し、五重塔内に永久に保存されるそうです!)

さらに、自分自身の名前が五重塔の檜皮(ひわだ)屋根に刻まれる貴重なチャンスもあります。

実際に令和の大改修で五重塔の屋根に使われる檜の皮に、自分の名前や願いごとを書くことができるんです!  


大改修が終わって完成した五重塔を見て「国宝に自分の名前が書かれた檜皮が使われているんだよ」と自慢したくなっちゃいますよね。

歴史的な令和の大改修に立ち会ったという証を後世に残すことができますよ。

(現在、瑠璃光寺五重塔の屋根の一部には、1番古いもので大正4、5年の檜皮が残っています!)

檜皮1束1万円で、受付は2024年夏頃までの予定ですが、工事の状況次第で終了時期は早まる可能性がありますので気になる方はお早めに♪


渡邉住職にお話を聞いて印象に残ったのは、「県外海外の方はもちろん、地元の方にも是非見てほしいんです。室町時代から約600年もの間、街の人々が大切に守ってきた瑠璃光寺五重塔。令和を生きる我々が時代に合った形でまた次世代へと繋いでいく、繋いできた歴史を、五重塔を、私たちで守っていきませんか?」というお言葉  

あなたも歴史的な瞬間を見届けるとともに、このタイミングだからこそできる特別な体験を通して、様々な形で令和の大改修に参加してみませんか?

大改修って何をしているの?現場に潜入!実は貴重な工事の様子を見られる方法もあります。

瑠璃光寺五重塔の檜皮葺きの屋根は約20年ごとに部分的に改修していましたが、台風による損傷や鳥や小動物が屋根に穴をあけるなど傷みが進んでいたことから、今回全面的な屋根の改修を行うことになりました  


この大改修のために貼られたデザインシートの中。

国宝の保存修理工事ですから、工事中に天災などで毀損することがないよう、全面シートによって覆われる形で工事が行われているんですが、その内部が一体、どんな様子か気になりませんか?  

今回は取材のため、特別に許可を得て現場の様子を見学させていただきました。

これまで少し離れた位置からしか眺めたことがなかった五重塔。

足場から間近で見るとその大きさに圧倒されます  




木の瘦せ方からなんと約600年前の五重塔建立当時のものではないかと言われている柱も!大正時代に行われた全解体修理で木の割れ目を埋めたと考えられる形跡もあり、これまでも大切に受け継がれてきたのだということを実感しました。

また今回の工事では、大正時代に葺き替えられた、約100年前の檜皮を一部残して修理をするそう 

全面改修だからといって全てを新しくするわけではなく、文化財の貴重な資料としてとして古い時代のものを残しながら次の時代へと繋いでいくんだそうです。

とはいえ、屋根のほとんどを新たに葺き替えることになる今回の大改修。全体で約2500束もの檜皮を使用するとのこと。その葺き替え作業も見学させていただきました!




天保時代(1830年代)から代々続く、檜皮葺職人の佐々木真さん。

檜皮を手早く並べ、左手の感覚で微妙な檜皮の厚みの違いなどを判断しながら、右手で竹釘を打つ強さを調整しスピーディーに作業していきます。


それと同時に、打ち込む竹くぎは30~40本を口に含み、口の中で一本一本向きを整えながら素早く出しているんです!

無駄な動きが一切なく、熟練の技が詰まっていました。佐々木さんは「屋根は建物を風雨から守るもの。1日でも長く保つように、そして、綺麗な屋根になったねと皆さんに言ってもらえる仕事がしたい」と話していました  


瑠璃光寺の全面改修の工事には檜皮葺職人の佐々木真さんをはじめ、現場責任者、大工の棟梁といった現場の皆さんが連携し、一丸となって作業をしていらっしゃいます。

保存修理工事に携わるみなさんに、国宝の工事を担うとあって特別な思いがあるのかと皆さんに聞いてみたところ、「国宝だからといって特別な思いがあるのではなく、どんな建物の仕事もすべてにそれぞれの思いがある。だからこそ、目の前の仕事を自分にできる最大限の努力で、ベストの状態にするだけです」という答えが返ってきました。

この改修の様子、通常は現場の中に入って見ることはできませんが、現在、瑠璃光寺の山門左横にある瑠璃光寺資料館で、改修作業のライブ映像を見ることができますよ  

資料館には瑠璃光寺五重塔にまつわる様々な資料もありますので一緒にご覧ください。


また、山口県からは五重塔の東側2か所をそれぞれ縦15mと10m、幅5mの透明なパネルに取り替え、改修中の様子を見学できるように整備すると発表もされています。

瑠璃光寺五重塔を後世に伝えるためにどうやって作業されているのか、あなたの目でご覧くださいね。

たくさんの思いをのせて受け継がれる国宝 瑠璃光寺五重塔においでませ!

山口市が世界に誇る「国宝 瑠璃光寺五重塔」。

NYタイムズで紹介されたことでさらなる注目を浴びたものの、令和の大改修真っ最中で従来の姿が見られないことに対し、70年ぶりとなる貴重な姿と捉える方も、見られなくて残念と捉える方もやはりいらっしゃいます  


山口市に住んでいる私自身は、これまで何度も瑠璃光寺五重塔へ足を運んだことがあります。

これまでは「歴史ある建造物がそこにある」という認識でしたが、この令和の大改修中に足を運び、これがご縁で住職さんや職人さんのお話を聞くと、「歴史が次世代へ繋がれていく瞬間に生きているのだ」「今この全面改修もいつか語り継がれる歴史の1ページになるんだ」と動き続けている時代の大きな流れの中にある五重塔を感じましたし、少しでも令和の大改修の力になってみたいと特別御朱印もいただいて帰りました。


五重塔の全体像は見えないけれど、この全面改修の期間だからこそ、歴史がより身近に感じられるタイミングでもあると思います  

今だけの特別な体験もできますので、ぜひ足を運んでみませんか?


そして、お話を伺った瑠璃光寺の渡邉住職は、「せっかくスポットを浴びているタイミング。瑠璃光寺五重塔だけではなく、大内文化に関わる神社仏閣や周辺の湯田温泉など山口のまち全体で盛り上がっていくと嬉しい」と話されていました  


山口市には魅力的なスポットが他にもたくさんあります!

ぜひ瑠璃光寺五重塔に来たら、山口市内もぐるっと巡ってみてくださいね♪

Column

モドさんの足跡を辿る 西の京山口散歩

クレイグ・モドさんが巡った(かもしれない)雰囲気たっぷりの山口の路地や商店街をゆったり散策してきました。話題のカフェやおでん屋さんなど、モドさんのニュースレターで紹介されたお店もご紹介します。

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この記事を書いた人

池田モト

生まれ育った山口県がぶち好きなんちゃ!1児(3歳)のママ。趣味はおでかけ、特技はお出かけの情報収集。

山口県を拠点にフリーアナウンサー、取材力を活かしてライターとしても活動しています。

「もっと山口が好きになる・知りたくなる・行ってみたくなる」山口県にある数えきれない魅力を県内外に発信していきます!

池田モト