カフェランチやモーニングも必見!萩津和野観光にもおすすめな萩市「浜崎地区」で日帰りお散歩旅♪

山口県萩市と言えば、白壁のどっしりとした武家屋敷や土壁から夏みかんがのぞく城下町の景色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
城下町はもちろん大人気の観光エリアですが、近年注目されているのが萩城下の港町として栄えていた「浜崎地区」。
江戸時代の風情を残しつつ、新しいカフェやショップ、宿泊施設などが次々とオープンしています。
今回は浜崎地区の歴史的なまち並みとおしゃれなカフェを楽しむ一日プランをご紹介します♪
池田モト
池田モト
2905pv
カフェランチやモーニングも必見!萩津和野観光にもおすすめな萩市「浜崎地区」で日帰りお散歩旅♪

萩市浜崎地区ってどんなところ?

萩三角州の北東に位置する浜崎地区は萩城下町の建設にともなって開かれた港町。

江戸時代には北前船の寄港地で、回船業や水産業に関わる人々が集まり、生活物資を扱う商店が立ち並ぶ活気のある町となり、さらに大正から昭和初期にかけては水産加工業や夏みかんなどの積み出し港として栄えたそう。現在でも江戸時代から昭和初期に建てられた町屋が数多く残っており、平成13年には萩市で3番目の国の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に指定されました。


歴史あるまち並みや建物を保存する一方で、近年、古民家や蔵をリノベーションしたカフェや宿泊施設が次々にオープン。

古きと新しきが入り混じる浜崎地区は、今注目のエリアです!

Column

浜崎地区観光に便利な無料駐車場あり!

浜崎地区観光には車で来る方も多いはず。

車で来られた場合は「浜崎伝建地区無料駐車場」の利用が便利です!

(※利用時間は9:00~17:00)

24台が駐車できる大きな駐車場で、

まち並みや景観に配慮し、茶色の板塀で囲まれています。

浜崎地区観光に便利な無料駐車場あり!

地元民も観光客も集まるレトロな「中村船具店 むらやカフェ」で朝食&見学

浜崎地区のまち歩きは、レトロな雰囲気のカフェで朝ごはんからスタートしてみませんか?

やってきたのは【中村船具店 むらやカフェ】。


明治25年創業の老舗【中村船具店】を営んできた宮田さんご夫妻が、江戸時代に建てられた商家の造りを活かしながら一部を改装し、2021年に【むらやカフェ】をオープンさせました。

「地元民からも愛され、観光客も気軽に立ち寄れるお店」を目指しています。

朝8時から開いているので、朝ごはんをいただくのにぴったり!浜崎地区周辺に宿泊された方が朝食で利用されることも多いそうですよ。

店内はレトロな喫茶店のような落ち着いた雰囲気で、船具店らしい浮輪やランプなどのインテリアが飾られています。


こちらではコーヒーと萩の食材を使用したむつみ豚カレーやサラダ、おやつにもオススメのあんバターなどが楽しめますが…



今回は「パニーニセット(サラダ・コーヒー付き)900円」をいただきました!



目の前で丁寧に淹れてくれるハンドドリップコーヒー、そして注文を受けてから具材を挟んで香ばしく焼いてくれるパニーニ。

どちらも美味しそうな香りが漂っています!


パニーニにかぶりつくとサクッといい音!



香ばしいパンの中にはサラミ、目玉焼き、チーズ、玉ねぎの王道の組み合わせに、爽やかな香りとピリッとした辛みの柚子胡椒のアクセントが効いていて、ひと口、またひと口と食べたくなるほど美味しかったです♡

地元野菜を中心に使用したセットのサラダも彩り豊かで、シャキシャキ。優雅な朝ごはんタイムを過ごせること間違いなしです♪

食事の後は、カフェの隣にある船具店のスペースを見学してみてくださいね。

味のある昔ながらの店舗の内装に、船具をはじめレトロで貴重なアイテムがずらりと並んでいます。



「ポーっ」っといい音のするふいご式の汽笛や、



色とりどりの可愛らしいランプ。



おしゃれなデザインの羅針盤など。


ただ見るだけではなく、ご主人の宮田さんがそれぞれのアイテムについて楽しく分かりやすく教えてくださいました!

食事も見学も居心地が良すぎてついつい長居してしまいそうなスポットです。


【中村船具店 むらやカフェ】

萩市浜崎町205

tel:0838-22-0399 

営業時間:8:00~16:00 (月曜は11:00~)

定休日:木曜日(変更あり)

浜崎地区を散策するならまずは「旧山村家住宅へ」。ガイドもあり

それでは浜崎地区の歴史的なまち並みを散策してみましょう。


まず訪れたいのが【旧山村家住宅】。

「浜崎町並み交流館」となっており、ガイドさんが常駐しているので、浜崎地区について分からないことがあれば教えてもらうことができますし、ガイドさんの案内で浜崎地区を巡ることもできます(ガイドをご希望の方は事前に電話で予約してくださいね♪)。


「旧山村家住宅」は2棟の主屋、土蔵、離屋からなる、江戸時代後期に建てられた大型の町家で、店棟となる表屋と居住棟を前後に分け、この間に玄関庭を設けるという町家の建築形式である「表屋造り」が特徴です。



住宅の側面の白壁も素敵ですが、正面から二階の外壁に目をやると重厚感のある黒い漆喰が使われており、正面と側面で表情が違います。


もちろん中も自由に見学が可能!

山村家をはじめ、浜崎地区の旧家に伝わる貴重な品々の展示や、浜崎地区に関して紹介したパネルなどがあります。



様々な展示物の中でも華やかで目を引いたのが「引札」という昔の広告チラシ。

商店などの開店の挨拶や安売りの宣伝などに利用されていたそうですが、鮮やかな色使いと絵のインパクトが大きく見応えがありました!


【旧山村家住宅】

萩市大字浜崎町77

tel:0838-22-0133(浜崎しっちょる会)

開館時間:9:00~17:00

定休日:水曜日、盆、年末年始

通りからも目立つ「旧山中家住宅」は2階からの景色がおすすめ!

旧山村家住宅の斜め向かいにある【旧山中家住宅】。

こちらも浜崎町並み交流館となっており、ガイドさんが常駐しています。


昭和初期に建てられた背の高い「本二階建て」の主屋、奥には付属屋、江戸時代に建てられた土蔵が裏通りまで達する奥行の長い敷地に建てられており、「浜崎地区の典型的な町家」の構成です。


明治から昭和初期にかけての商いや生活の様子が分かる品々が展示され、自由に見学することができます。

2階の大きな窓からはまっすぐ伸びた通りと松本川の河口が見え、思わずゆっくりと眺めていたくなる気持ちがいい景色でした♡


【旧山中家住宅】

萩市大字浜崎町

tel:0838-22-0133(浜崎しっちょる会)

開館時間:9:00~17:00

定休日:水曜日、盆、年末年始

全国でもここだけ!貴重な国指定史跡「旧萩藩御船倉」

続いて向かうのは約400年前に建てられた【旧萩藩御船倉】。

御船倉とは藩主の御座船を格納した場所で、屋根付きの御船倉が残っているのはなんと全国でもここだけ!国の指定史跡となっています。


外観は自由に見学することができ、内部も旧山村家住宅に申し出れば見学することができますよ。



旧萩藩御船倉の奥行は約27m、間口は8.8m、大きな石を積み上げた立派な石壁の厚みは6mもあるんです。

中に入ってみるとその大きさをより実感し、圧倒されました…!!


この旧萩藩御船倉でコンサートも定期的に行われているそうですよ♪


【旧萩藩御船倉】

萩市大字東浜崎町

tel:0838-22-0133(浜崎しっちょる会・旧山村家住宅)

開館時間:外観のみ見学自由※内部見学は旧山村家住宅へ問い合わせ

立派な蔵の中には華やかな祭礼道具が「旧小池家土蔵」

浜崎地区を巡ってみると、たくさんの土蔵があることに気づくと思います。

続いては江戸時代後期に建てられた【旧小池家土蔵】にやってきました。

事前に旧山村家住宅に電話予約をしておけば、蔵の内部も見学することができます。


旧城下町に残る土蔵の中でも2番目に大きいという「旧小池家土蔵」は港から荷揚げした荷物の保管に使われていました。

床板の厚さは一寸(約3cm)もあり、その下には一面に砂が充填されているため、重たいものも収納できる丈夫なつくりになっているそう。

現在は浜崎地区の住吉祭りに関する祭礼道具が展示されています。


存在感のある「御船山車」や赤く巨大な「猿田彦面山車」、住吉祭りの歴史などを伝えるパネルを見ていると、浜崎地区の皆さんが伝統を大切に引き継いできたのが伝わります。


【旧小池家土蔵】

萩市大字浜崎町
tel:0838-22-0133(浜崎しっちょる会・旧山村家住宅)
開館時間:外観のみ見学自由※内部見学は旧山村家住宅へ問い合わせ

Column

古地図を片手に、まちを歩こう。

江戸時代の美しい古地図が豊富に残る山口県。これらの古地図を眺めながら、地元ガイドの案内で散策する歴史ツアーが楽しめます!

デジタル古地図では、古地図内にあなたの現在地が表示され、ガイド無しでも古地図散歩を楽しめます。

浜崎地区でも実施していますので、ぜひ参加してみてください♬

古地図を片手に、まちを歩こう。

町家を再生した浜崎地区の新フラッグシップ拠点「舸子176」

浜崎地区をたくさん歩いて巡り、お腹も空いてきたところでランチにしましょう。

向かったのはカフェやギャラリーの複合施設【舸子176(かこ176)】。

2022年のオープンから大人気のスポットです。


こちらはかつて海鮮問屋として使われていた旧藤井家町家を改装し再生した施設で、喫茶「百茶一芯(ひゃくちゃいっしん」・レストラン「いり吉(いりきち)」、数カ月に1回限定のフレンチレストラン「六気(りっき)」、ギャラリー「舸子の蔵(かこのくら)」の4店舗が入っています。


外観はこれまで浜崎地区のまち歩きで見てきた昔ながらの伝統的な造り。

ですが、一歩店内に入ると古きと新しきが入り混じったとってもスタイリッシュな空間で、そのギャップに驚きました!

ただ「新しい」「おしゃれ」なだけではなく、立派な梁や柱からは江戸時代の町屋の面影を感じられます。


店内は広く、様々なタイプのお席がありましたが、建物の中央にある中庭が素敵だったので、お庭が良く見える席にしました。



今回は百茶一芯で人気の「季節野菜のプレートランチ(1380円)」をいただきます。

地元の野菜を中心に使用した数種類のおかずがもりもり!目にも鮮やかなプレート!

おからや豆腐、ひじきなど全体的にヘルシーな体に優しいメニューです♪



素材を活かす調理方法や味付けで、どれも美味しく、一つ一つをじっくり味わいながらいただきましたよ。

他にもランチメニューが数種類あり、台湾茶や台湾カステラも人気ということなので、別のメニューも食べに来たいな。


食事の後はギャラリー「舸子の蔵」へ。



茶器やうつわを展示・販売しているギャラリーで、山口県内・県外に関わらず、作家さんに直接会い、本当にいいと思ったものだけを並べています。



洗練された美しいうつわばかり。食事だけではなく、ぜひこちらも覗いてみてくださいね。


「舸子176」はゆったり時間が流れる、贅沢な空間でした。



【舸子176】

萩市浜崎町176

tel:0838-21-5210

営業時間:11:30~17:00 木・金・土のみ18:00〜22:00も営業※店舗によって異なる

定休日:日曜・月曜

2023年8月オープン!気軽に立ち寄れるドリンクスタンド「ポートサンスタンド」

最後に向かったのは浜崎地区に2023年8月にオープンしたばかりの「ポートサンスタンド」!

松本川沿いにある地方卸売市場浜崎分場(旧浜崎魚市場) の道路を挟んで向かいにあります。

ドリンクスタンドなので気軽にさくっと立ち寄れますし、店内はもちろん、テイクアウトも可能です。


コーヒーやクラフトビールなどのドリンクや、量り売りのお菓子やおつまみ、ジェラートがいただけます。

「ジェラート(ダブル)700円」と量り売りのお菓子、「ドリップコーヒー(ブレンド)500円」と「ジンジャーチャイ 550円」を注文しました!

見た目から可愛らしいジェラートはチョコミントとぺスカローザ(桃)の2種類を選びました。

乳や卵を使用していないヴィーガンジェラートですが、物足りなさは一切なく、それぞれの風味が豊かでさっぱりした後味。美味しかったです♡



量り売りのお菓子も好きなものを好きな量だけ選べるのが、楽しいし嬉しい♪



なかなか見ない珍しいデザインのクラフトビールも気になりました!パッケージがとっても可愛い  

また、ポートサンドスタンドに来たらスタッフさんとの会話も楽しんでみてください。

萩市や浜崎地区のおすすめを尋ねると、観光パンフレットとはまた違うディープなまちの楽しみ方を教えてもらえますよ。

お店の一角には山口県をはじめとする西日本地域の郷土玩具や調味料などのセンスの良いお土産たちもありました!


浜崎地区のNEWスポット。気軽に立ち寄ってみてくださいね。



【ポートサンスタンド】

萩市東浜崎町137

営業時間:10:00~17:00(土曜は~21:00、日曜は~19:00)

定休日:水曜・木曜(不定休あり)

今、注目の萩市浜崎地区にぜひ行ってみて♪

今回は伝統的なまち並みを残しつつ、次々に新しいお店が誕生している注目のエリア「萩市浜崎地区」をご紹介しました!

ご紹介したスポットを含め、気軽に歩いて回れるコンパクトなエリアに見どころがぎゅっと詰まっています。

ゲストハウスや蔵を改装した一棟貸しホテルなどの宿泊施設もありますので、日帰りでも宿泊でも楽しめますよ。


足を運んでみてくださいね♪

  • 中村船具店 むらやカフェ
  • 旧山村家住宅
  • 旧山中家住宅
  • 旧萩藩御船倉・旧小池家土蔵
  • ポートサンスタンド

【関連記事】

Column

萩市のファミリーで遊べるスポットを巡る1日♪

子連れ・家族旅行におすすめ!萩焼体験からプレーパークまで、萩市のファミリーで遊べるスポットを巡る1日をご紹介しています。

萩市のファミリーで遊べるスポットを巡る1日♪

Column

萩でのんびり日帰り女子旅!

城下町エリアは町並みがとても魅力的で、古民家を改装したカフェや萩焼ギャラリーを巡って楽しむこともできます。
記事では萩市の主要観光スポットを押さえた日帰りコースをご紹介しています!

萩でのんびり日帰り女子旅!

この記事を書いた人

池田モト

生まれ育った山口県がぶち好きなんちゃ!1児(3歳)のママ。趣味はおでかけ、特技はお出かけの情報収集。

山口県を拠点にフリーアナウンサー、取材力を活かしてライターとしても活動しています。

「もっと山口が好きになる・知りたくなる・行ってみたくなる」山口県にある数えきれない魅力を県内外に発信していきます!

池田モト