般若姫の菩提を弔う寺
用明天皇(聖徳太子の御父君)の勅願で創建された真言宗の古刹。用明天皇の后として上がるはずだった般若姫の菩提を弔うために建てられたお寺です。
般若姫は、先に都に上った用明天皇のもとに向かう途中、大畠灘で嵐にあい皆を守るため自ら海に身を投じたといわれ、その悲劇は「般若姫伝説」として語り継がれています。
また、古来より、海上交通の難所であった大畠瀬戸は、瀬戸内海東部の「阿波の大鳴門(龍宮の東門)」に対し、「龍宮の西門」と呼ばれてきました。古代、瀬戸を往来する船は、般若寺の観音堂と幣振島(姫とお供の方の供養に用明天皇が御幣を振られた島)を結ぶラインのみ、無事に通過できるとされ、船は船先を般若寺に向けて般若姫を拝みながら通ったといわれています。
お寺には、鎌倉時代に造られた銅鐘や、般若姫由来記三巻、用明天皇の勅額などがあります。
毎年2月15日に行われる厄除火祭りは有名で、多くの参拝者が集まります。
基本情報
- 住所
- 〒742-1104 山口県熊毛郡平生町宇佐木1166
- お問い合わせ
- 般若寺
- 電話番号
- 0820-56-3636
- アクセス
- ・JR山陽本線柳井駅から車15分
・山陽自動車道熊毛ICから車35分 - ウェブサイト
- https://www.hannyaji36.net/