見学・試飲に日本酒カフェも⁉ 山口県の酒蔵を巡ろう!【11選】
山口の酒蔵11選!見学ができる酒蔵や日本酒カフェが併設された酒蔵、利き酒ができるスポットやイベントをご紹介します。「獺祭(だっさい)」「雁木(がんぎ)」など日本を代表する日本酒を有する”地酒大国”山口県で、酒蔵巡りを楽しもう!
【NHK総合あさイチで紹介されました】
2023年1月19日(木)放映のあさイチ「愛(め)でたいnippon なんだかメデタイ♪山口県」で、山口県の日本酒と酒蔵が紹介されました。
山口の地酒について
豊かな自然ときれいな水に恵まれ、寒暖差の激しい山口県。米の栽培に非常に適した環境で、山田錦など酒造りに使われるお米も盛んに栽培されています。
三方を海に開かれた山口の地酒は、海の幸に合うスッキリとした「淡麗旨口」がメイン!もちろん銘柄ごとに歴史や環境が異なるので、その味わいは多種多様。県内でも地域ごとに特徴があるため、比べてみるのも面白いですよ。
●秋吉台周辺:ミネラル分を多く含んだ硬水の骨太な味わい
●岩国周辺:錦川の軟水を使用したやわらかな印象
●日本海側:甘い刺身醤油に合うフルーティーで華やかな味わい
●下関周辺:海鮮料理に合うスッキリとした味わい
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【日本酒マメ知識】純米酒・吟醸酒・本醸造酒…って何?
日本酒を選ぶ際、同じ銘柄なのに種類が多く迷ってしまうことはありませんか?日本酒の種類は「醸造アルコールの有無」「精米歩合(=米を削って残った割合)」で大きく分類できるのです。一般的に、純米酒系は米の旨味が強く、醸造アルコールを加えると香り高く、米を削るほど雑味が少ないスッキリした味わいになると言われていますよ!
①村重酒造【村重/金冠黒松】
錦帯橋が架かる錦川の上流に位置する村重酒造。ひと際目を引く日本一の大杉玉「玲瓏(れいろう)」がシンボルです。新幹線駅から徒歩5分と抜群の立地を誇る直売所のラインナップは、定番の銘柄から季節のブランドまで幅広い品揃え!岩国の特産品を用いたドリンクやオリジナルグッズにも注目です。
村重酒造の特徴は、地元岩国の自然と共に酒造りを行っていること。錦川の伏流水(超軟水)と蔵近くの地層から湧き出る井戸水(硬水)を酒質に応じて使い分け、「村重」「金冠黒松」など食事に合う親しみやすいお酒を造っています。直売所では有料試飲ができるほか、事前予約で蔵見学も可能なのでこだわりの酒造りを覗いてみてくださいね。
※2023年5月から当面の間、酒蔵見学の受付を中止しております。
②大嶺酒造【Ohmine】
秋吉台から車で約15分ほどの場所に位置する大嶺酒造は、併設のカフェが大人気!純白の外壁が田園風景に映えるカフェは、シンプルながら写真映えするお洒落な空間です。仕込み水でドリップした香り豊かなコーヒー、酒粕を使った自家製チーズケーキなど酒蔵ならではのメニューは、お酒が苦手な人でも美味しくいただけます。
代表銘柄「Ohmine」シリーズはフルーティーで口当たりなめらか。ボトルも思わずパッケージ買いしてしまいそうな洗練されたデザインで、普段日本酒を飲まない人にもおすすめです。カフェで飲み比べもできるので、お気に入りの1本を見つけたらお土産にぜひ!
③旭酒造【獺祭(だっさい)】
言わずと知れた大人気銘柄「獺祭」で有名な旭酒造。岩国の山里にある「獺祭ストア本社蔵」は世界的建築家・隈研吾氏が手掛けたスタイリッシュな木造建築で、獺祭各種はもちろん、オリジナルグッズやここでしか買えない限定酒を取り揃えています。未成年やドライバーの方には、イートインOKの「獺祭酒粕アイス」もおすすめ!獺祭のしぼりたて酒粕を使用しており、一口食べるとクリーミーで上品な甘みが口いっぱいに広がります。
旭酒造は、事前予約で蔵見学も可能!世界中で愛される獺祭のこだわりや酒造りに込める熱い思いを肌で感じられますよ。希望者は見学後に有料試飲もいただけます。土日のみ1日2回、各回定員5人と狭き門なので、早めの予約がおすすめです。
④永山本家酒造場【貴(たか)】
秋吉台のミネラル分を含みながらゆっくりと濾過された、厚東川の伏流水を使用して酒造りを行う永山本家酒造場。ここで醸される「貴」は瀬戸内の青魚によく馴染み、控えめな香りと米の旨味が特徴です。
事務所の2階は、木のぬくもりを感じるカフェ「フタマタセコーヒー」になっています。くつろげるソファ席、広々とした円卓、窓際のカウンターテーブルはどこに座っても特等席!一杯ずつハンドドリップで提供されるスペシャルコーヒーをはじめ、酒粕や麹を使った酒蔵ならではのスイーツ&フードメニューも人気です。「貴」の飲み比べができるセルフ形式の日本酒サーバーも必見!
⑤長州酒造【天美(てんび)】
下関市菊川に位置する長州酒造は、廃業目前だった地元老舗酒造を受け継ぎ、その文化を残そうと2020年に再出発した酒蔵。代表銘柄「天美」は日本酒に馴染みのない人でも飲みやすいフレッシュさが特徴です。
そんな長州酒造の2階は、発酵の世界を楽しむ「小さな酒蔵ミュージアム」。ほぼ1年中酒造りを行っている長州酒造の酒造りを見学しながら、お酒はもちろん、酵母や麹について楽しく学ぶことができます。1階は「菊川麹カフェ」として、天美の酒造りに使う麹で作った甘酒や甘酒スムージーなどをいただけるくつろぎの空間。「天美」もおつまみと一緒に飲み比べできるので、お気に入りを見つけたら「天美直売所」でぜひお土産用に購入を!大人も子供も楽しめる、新しい形の酒蔵です。
⑥はつもみぢ【原田】
JR徳山駅から徒歩約10分と、周南市の街中に位置する酒蔵。山口県産の山田錦を使用した純米酒ブランド「原田」シリーズで知られています。年間を通じて酒造りを行う四季醸造の酒蔵なので、いつでも搾りたてのお酒が飲めるのも嬉しいポイント。
酒蔵見学は試飲とお土産が付いた充実プラン!実際の設備を見ながら醸造過程の説明をしてもらえます。また、毎年秋には「酒蔵まつり」が開催され、抽選会や限定酒販売、「酒粕詰め放題」などのイベントで賑わいます。地域に根差し、地域に愛された歴史ある酒蔵です。
⑦金光酒造【山頭火】
全国新酒鑑評会で何度も金賞を受賞している「山頭火」。酒米はほとんど山口県産を使用し、杜氏の磨かれた技と執念、徹底したこだわりが生み出す伝統の味が多くの人から支持を得ています。
直売所には展示・試飲コーナーが設置されており、事前予約で酒造見学も可能!俳人「山頭火」が愛した山口のお酒を俳句と一緒に楽しんでもらいたいという想いを込め、山頭火が詠んだ365句の俳句をラベルにしたお酒はプレゼントにもぴったりです。
⑧岡崎酒造場【長門峡】
岡崎酒造場は、紅葉が美しい県内屈指の景勝地「長門峡」を流れる清流・阿武川の伏流水を使用して酒造りを行っています。米の魅力を引き出すことに徹し、飲み飽きない良質な酒造りが特徴です。
萩の豊富な魚介類によくあう代表銘柄「長門峡」に加え、近年は新商品の開発にも積極的。なかでも萩特産の柚子や夏みかんを使用した日本酒ベースのリキュールが人気です!酒造期(12月~3月)以外は事前予約で蔵見学も可能なので、萩観光の際は足を伸ばして訪れてみてくださいね。
⑨八百新酒造【雁木(がんぎ)】
錦川本流・今津川沿いにある老舗の蔵。岩国の街並みに溶け込む重厚な造りの蔵は明治初期の建物で、昔ながらの雰囲気はどこか懐かしく感じます。
「雁木」のラインナップは、素材そのものの可能性を引き出す無濾過&純米酒のみ。醸造アルコールは加えず、「最後にもう一度飲みたくなる」高い完成度を求めて酒造りと向き合っているのです。数々の受賞歴に加えANA国際線ビジネスクラスの機内提供酒に採用されるなど輝かしい実績を持った「雁木」を、その歴史に思いを馳せながらじっくり選んでみてはいかがでしょうか。
※蔵見学は休止中です。詳細は公式サイトでご確認ください。
⑩酒井酒造【五橋(ごきょう)】
米・水・人にこだわって酒造りを行う酒井酒造。自ら作った米を原料に錦川の伏流水を使用して仕込んだ「五橋」は、柔らかく香り高い酒質が全国的に高い評価を得ています。
蔵では商品の販売の他、期間限定で大人の自由研究「オリジナル酒造り体験」を実施。日本酒作りに欠かせない米をはじめ、麹や酵母菌を自分で選んで世界にひとつだけの日本酒を造れる人気の体験です!
「五橋」の名前の由来は五連のアーチ橋・錦帯橋。錦帯橋のように心と心の架け橋になるよう、思いを込めてつくられた銘酒をお楽しみください。
※蔵見学は休止中です。詳細は公式サイトでご確認ください。
⑪阿武の鶴酒造【阿武の鶴】
山海に囲まれた阿武町に位置する「阿武の鶴酒造」は、創業125年を超える老舗の酒蔵。30年以上休造していましたが、2016年に6代目が酒造りを復活させて以降、国内外問わず数多くの賞を受賞するなど目覚ましい活躍をみせている注目の酒蔵です。
新たな看板銘柄「三好」は地元の水と米を使用し、郷土・阿武産を強く意識。数字の”1”を三つ並べたユニークなパッケージデザインは、ラベルデザイン賞も受賞しています。冷酒がよく合う、洗練された味わいをご堪能ください。
※蔵見学は実施しておりません。
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地元ライターが行ってみた!
カフェ併設おすすめ酒蔵4選!山口県の日本酒は甘口~辛口まで旨い♡
地元ライターが、お酒好きもお酒初心者も気軽に立ち寄れる”カフェ併設の酒蔵”を4つピックアップ!
カフェでスイーツを楽しみつつ、蔵見学や飲み比べ、オリジナル酒づくり体験など山口の地酒がもっと好きになる情報をお届けします。
村重酒造で酒蔵見学&試飲、おすすめのお土産も♪魅力に迫る大人旅!
岩国市には5つの酒蔵があり、獺祭、雁木、五橋、村重、金雀など日本だけでなく世界に評価されている日本酒が揃っています。
私と夫、そして日本酒大好きな母の3人で、村重酒造を見学し、岩国市で日本酒の試飲ができるお店を楽しんできました♪
日本酒好きにはココもおすすめ!
山口の地酒を楽しめるのは、酒蔵だけじゃない!利き酒+αの楽しみ方ができるスポットやイベントもチェックしてみてくださいね。
- 岩国市観光交流所「本家 松がね」
- 錦帯橋の側に位置する「本家 松がね」では、岩国にある五蔵が生み出す銘酒の試飲に加え、一口サイズの岩国グルメをいただけます。お土産選びの参考にもぜひ!
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- 狐の足あと
- 湯田温泉の観光拠点。館内には趣の異なる3つの足湯があり、カフェで提供している山口のローカルグルメや地酒をいただきながら浸かれます。足湯でほっこりしながら、利き酒を楽しんでみませんか?
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- 湯田温泉酒まつり
- 県内の酒蔵が湯田温泉に集結する飲み比べイベント。毎年20前後の蔵が参加し各ブースで試飲を楽しめる他、おつまみにぴったりな山口の食を味わえるグルメブースも!
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- 錦川清流線「利き酒列車」
- 毎年秋に実施される、錦川清流線のイベント。自然豊かな岩国の車窓を眺めながら、岩国五蔵のお酒と地元素材をふんだんに使用したお弁当をいただけます。
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【日本酒マメ知識】 利き酒で好みの日本酒を見つけるコツ
自分の好みを知るには「利き酒(飲み比べ)」が有効!とはいえ、どんな違いがあるかわからない…という方は、「味」と「香り」に注目して4つのタイプに分けてみましょう。
〈こんな傾向があります!〉
●薫酒:果物や花のように香り高い大吟醸酒系、吟醸酒系。
●爽酒:主張控えめで淡麗な本醸造酒、生酒など。
●醇酒:日本酒らしい米の旨味を感じる純米酒系。
●熟酒:古酒などの長期熟成酒に多く、個性的。
〈 今回紹介した施設はこちら! 〉
- 村重酒造
- 大嶺酒造
- 旭酒造
- 永山本家酒造場
- 長州酒造
- はつもみぢ
- 金光酒造
- 岡崎酒造場
- 八百新酒造
- 酒井酒造
- 阿武の鶴酒造
- 岩国市観光交流所「本家 松がね」
- 狐の足あと
- 湯田温泉酒まつり
- 錦川清流線「利き酒列車」2024
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モデルコースもチェック!
日本酒好きのための旅!山口で酒蔵巡りと利き酒を楽しむプラン
公共交通機関を利用して思う存分試飲を楽しむ、日本酒好きにはたまらないモデルコース!岩国から酒蔵巡りをスタートし、人気観光スポットも抑えながら酒蔵と試飲スポットを巡ります。宿泊は美肌の湯「湯野温泉」でゆったりと。