山口県が世界に誇る岩国の日本酒、その魅力に迫る大人旅!村重酒造で酒蔵見学&試飲、おすすめのお土産も♪
※2023年5月から当面の間、酒蔵見学の受付を中止しております。
- さゆり
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村重酒造の見どころ①日本一大きい杉玉
新岩国駅から徒歩5分のところに、「村重」「金冠黒松」といった日本酒を製造している村重酒造があります。
こちらの酒蔵では、事前に予約すると、実際に日本酒を醸造している醸造所を見学することができます!
酒造場を見学する前に、日本で一番大きい杉玉「玲瓏(れいろう)」の説明をしていただきました。
杉玉とは「新酒ができた」合図として、毎年2~3月頃に酒蔵の軒先に掛けられるものです。新酒の時期にかけられた杉玉の緑色は、季節が進むにつれ写真の大杉玉のように茶色になっていくそうです。
一般的な杉玉は数十センチですが、村重酒造さんの大杉玉は直径5メートル、重さ推定3トンもあるんだとか
こちらの大杉玉は5年に1回新しいものを作って、前回は2022年に掛け替えが行われたそうです。
自分たちで杉の採取に行かれ、服が黄色くなるほどの花粉を浴びるそうで「花粉症の人は大変なんだよ〜」という裏エピソードも教えていただきました
村重酒造の見どころ②日本酒ができるまでの様子を見学
※2023年5月から当面の間、酒蔵見学の受付を中止しております。
酒造場に移動して、キャップを被って中を見学していきます!
最初に案内していただいたのは「釜場(かまば)」と言って、精米したお米を洗ったり蒸したりする場所です。道具もタライも大きいですよね
お米を蒸すときに出る蒸気は、すごく熱いそうですよ〜!
お米を水に浸す時間は、その年のお米のできや種類、その時の天候などで変わるらしく、杜氏の経験で吸水時間を秒単位で調整されているそうです
ちなみに、日本酒造りには、酒米として有名な山田錦や山口県で独自に開発された西都の雫(さいとのしずく)をよく使用されているんだとか!
次に案内していただいたのは、麹室(こうじむろ)という、蒸米に麹菌をかけて麹を作るところ。麹米をつくっている部屋です。
杜氏さんが手でお米を広げていく映像を見たことありませんか?ここでは機械と人の手によって麹をつくっているそうですよ〜!
木張りの部屋の中には大きな箱が!少しのぞくと、ほんのり温かく木の香りもしました 中は30度くらいに保たれているそうです。
ここで知った豆知識を2つ!
麹をつくるための種麹を生産する所は、日本で4、5社しかないそうです
そしてそういった種麹屋さんのことを「もやし屋」というそうです。「もやしもん」というマンガをご存知ですか?もやしもんの「もやし」は、ここからきているんですね!
ここは仕込蔵といって、先程の米麹と掛米と仕込水に酵母菌を添加して、発酵を行って醪(もろみ)を造る部屋です。
この部屋に入った瞬間、お酒の匂いが 見せていただいたタンク(写真2枚目)は、仕込みを開始してまだ数日のもので、お米の形がまだ少し残っており、プクプク泡が立って発酵しているのが見えましたよ〜!
小仕込み用(2000リットル級)のタンクは数段のはしごを登って中を見れましたが、1トンのタンク(写真4枚目)は、階段を登って中を見せてもらいました
槽場(ふなば)といい、先程の醪を絞ってお酒と酒粕に分離します。横に押されて、30枚ほどの板に酒粕が残るそうです。(写真2枚目)「だから酒粕って平らなんですね!」と母が納得していました
その後は、濾過、加水、加熱処理、瓶詰めが行われてきます。
今回土日に見学させていただきましたが、平日だと実際に杜氏さんたちが酒造りをしている様子を見ることができますよ
村重酒造公式HPの「直売所」のページから申し込むことができますし、日本全国のアクティビティを予約できる「アソビュー!」からも予約できますよ。
【番外編】村重酒造の見どころ③日本酒作りに使っている井戸水が汲める
酒造場から徒歩2分のところに、酒造りに使われている井戸水を無料で(!)汲むことができます。
「巌流井戸」と呼ばれており、地元の人たちから愛されているようで、ひっきりなしに人が来ていました
村重酒造の直売所で日本酒を試飲
酒蔵見学を終えた後は、実際に作られた日本酒を飲みたいし、購入したくなりますよね
村重酒造の直売所では、60mLまたは30mLを試飲することができます!今回は金冠黒松 純米大吟醸、村重 純米大吟醸、eight knot(エイトノット)白練 をいただきました
左から、金冠黒松純米大吟醸、村重純米大吟醸、eight knot白練
母は金冠黒松、村重ともに飲むのは初めてでしたが、「甘さがあっておいしい」と感激していました
eight knotは、私のような普段日本酒を飲まない人でもさっぱりしてて飲みやすかったです。2023年1月現在、販売は終了しているため、ここでしか味わえない貴重なお酒なんです (5月頃再販予定)
日本酒だけじゃない!?酒粕を使ったおすすめのお土産を紹介
直売所では、酒粕を販売しているだけでなく、酒粕を使ったスイーツもあります 写真3枚目が酒粕ケーキ(テイクアウトで1つ240円)、写真4枚目は生チョコ(テイクアウトで1箱880円)です。
どちらも、柳井市の洋菓子屋「シェ・カワモト」さんが作られていて、アルコールが入っているものの、普通のスイーツと変わらないような甘さでした お酒が苦手な方へのお土産にピッタリだと思います
他にも、岩国れんこんを使ったお土産や、以前柳井市の「白壁の町並み」でご紹介したフジヤマコーヒーさんのコーヒーも置いてあり、山口県東部の名産品を楽しむことができますよ!
お土産屋さんでお酒が飲める!?「みつかんや」で角打ち体験
次に紹介するのは、岩国駅から徒歩2分のところにある、みつかんや。
こちらには、岩国の日本酒だけでなく岩国の地ビール、山口県内の日本酒、お土産などさまざま置かれています。さらに、購入したお酒をお店奥のカウンターでそのまま飲める角打ちができるんです
おつまみも一緒に購入して、お酒とあわせて楽しむこともできます 今回、日本酒は獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 寒造早槽(90mLで650円)と金雀 純米吟醸(90mLで550円)を、おつまみにぴりりれんこん(540円)をいただきました。
獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 寒造早槽は11月〜2月の季節限定のお酒で、もともとフルーティーで飲みやすい獺祭ですが、さらに爽やかな味わいがありました。
そして金雀を飲んで、あまりのおいしさに驚く母 金雀を造っている堀江酒場さんは、親子2人で作られていて市場に出回るのも少なく、お店に並ぶとすぐ売り切れてしまう人気のあるお酒であることを教えていただきました!
みつかんやのお店の方はとってもフレンドリーで、楽しくお話しさせていただきました!
またお客さんには外国人の方も多いそうで、文字も言語も英語が飛び交っていて、不思議な感覚になりながらお酒を楽しみました
定休日やおすすめのお酒などの情報は、Instagramで随時更新しているので、ぜひチェックしてからお店に行ってみましょう
岩国の名産品を堪能!岩国市観光交流所「本家 松がね」で試飲・試食
錦帯橋のすぐ近く、下河原駐車場から徒歩1分の場所にある岩国市観光交流所 本家 松がね。
岩国市観光協会の横道を真っ直ぐ行き、ちょっとした坂を下った場所にあります。江戸時代に建てられた商家で、国の登録有形文化財にも指定されているんだとか
建物の中はとっても趣があり、岩国の観光情報や特産品情報などについて知ることができます。
さらに、岩国市にある5つの酒蔵の日本酒の試飲(有料)に加え、岩国の特産品を一口サイズで試食(有料)できるので、「岩国の味をいろいろ楽しみたい」と思っている方や、お土産に何を買おうかと悩んでいる方にぴったりです!
どのような試飲・試食ができるかをご紹介します。
日本酒で試飲できるものはこちら!岩国の5つの酒蔵全ての日本酒を一気に味わえます
通常1杯100円(30ml)で試飲できますが、今回お伺いした時には、金雀の純米吟醸が品切れで酒蔵にも在庫がない状況とのことで、特別に数量限定で用意されてあった「金雀純米大吟醸飛翔」を1杯300円(30ml)でいただきました
特産品の試食はこちら!どれもおいしかったです。
個人的にはからしれんこんよりもわさびの醤油漬けの方が辛く感じて驚きました
お菓子系はこちら。
私が特におすすめするのは、写真左上の、錦帯橋アイスモナカ。
金雀を造っている堀江酒場の、古代米である黒紫米を使ったお酒「黒まいん」の酒粕を用いて作られています。ほんのり甘くてとってもおいしかったです
このアイスはやましろべっぴんアイスクリームとして、「FAM'Sキッチンいわくに」にてカップで販売されているのですが、錦帯橋の焼印が押されたモナカの皮で挟むのは、本家 松がねのオリジナルなので、ここでしか食べることができないそうですよ
試食メニューによっては、1日に用意されている数に限りがあるものがあるそうなので、どうしても食べたいものは、事前に問合せされることをおすすめします
【基本情報】
営業時間:9時~17時 ※4月~8月は18時まで
定休日:なし
入館料:無料
電話番号:0827-28-6600
知って見て飲んで、日本酒を深く味わおう!
岩国で日本酒を楽しめるスポットをご紹介しました。日本酒の作り方や歴史、各酒蔵の特徴などを知ったおかげで、より深くお酒を味わうことができました
奥深い日本酒の世界!ぜひおいしく学びながら、飲み比べや観光を楽しんでください!
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