柳井市「白壁の町並み」を歴史さんぽ!金魚ちょうちん製作体験や、必ず行きたいおすすめスポットをご紹介します!
実は、「柳井」という地名の由来となった場所や伝統の技を学んで体験できるスポットなど、深堀りすればするほど見どころ、楽しみどころがいっぱい!
今回、そんな白壁の町並みをゆっくりじっくりお散歩&体験してきました。
- さゆり
- 10481pv
まずは王道!白壁の町並みをお散歩
瀬戸内海に面した柳井は、室町時代から港町として栄え、藩政時代には「岩国藩のお納戸」と呼ばれ、商人のまちとして発展しました。
現在「白壁の町並み」として知られる古市・金屋地区は、中世の町割を残しつつ、街路の両側には江戸時代中期から明治時代初期にかけての町屋が建ち並び、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
秋の澄んだ空気と静かな町並みが相まって、歩いているだけですごく癒されました
軒下にゆれるかわいらしい金魚ちょうちんは、柳井の民芸品。
この金魚ちょうちんは、江戸時代、柳井商人たちが青森県の伝統工芸「金魚ねぷた」からヒントを得て作ったのがはじまりだそうです。
私が訪ねたのは11月の上旬。定番の赤い金魚ちょうちんに加え、11月14日の世界糖尿病デーに合わせた水色の金魚ちょうちんや、もみじが描かれた秋の装いの金魚ちょうちんを見ることができました
散策の前に!しらかべ学遊館で柳井市の歴史を学ぶ
白壁の町並みに来たら、最初に立ち寄っていただきたいのが「しらかべ学遊館」です。
「白壁の町並みはなぜ生まれたのか」から「金魚ちょうちんのルーツ」まで楽しく学ぶことができます。
さらに白壁の町並みの見どころ情報まで!
まずはここで情報収集してからまち歩きに出発しましょう。
【基本情報】
入館無料
開館時間 9:00~17:00
休館日 火曜日(火曜が祝祭日の場合は翌日休館)、年末年始
「柳井」の地名の起源「湘江庵」をめぐる
白壁の町並みの東端にある「湘江庵」には、「柳井」の地名の由来となった「柳」と「井戸」があります。
(私はここに来るまで、柳井の地前の由来が柳と井戸であることを知りませんでした )
この柳と井戸には、【聖徳太子のお父さんである、後の用明天皇に見そめられた豊後国(大分県)の般若姫が、京に上る途中に立ち寄ってのどを潤した。お礼にと、姫が井戸のそばに柳の楊枝を挿したところ、一夜で芽吹き、柳の巨木になった】という伝説が残されています
ここの水を飲むと般若姫のように美しくなれると言われています。
芳醇な香りがたまらない!甘露醤油資料館(佐川醤油店)で美味しい醤油の秘密にせまる
200年以上の歴史を誇る柳井の名産「甘露醤油」。
佐川醤油店は、江戸時代に創業した醤油屋さんで、現在まで伝統の製法を守り、おいしい甘露醤油を造り続けています。
中に入ると、醤油の甘い匂いが!明治時代からあるこの建物は現役の醸造蔵で、まずその天井の高さに驚きました。今もここで仕込みから熟成・絞りを行っています 。
甘露醤油とは濃口醤油をさらに熟成させた醤油のことで、「再仕込醤油」とも呼ばれています。
色も味も濃いので、さしみ醤油だったり、料理に照りをつけたりするときに使用すると良いそうです!
醤油の作り方がわかりやすく紹介されています。もっと詳しく知りたい方は、インターホンを押すとお店の方が来て直接説明してくださるというサービスも!
(蔵は基本的には無人、インターホンは入り口右側と、レジの2箇所にあります)
お店の方によると、朝9時頃来ると、桶の中を混ぜている様子を見ることができるかもしれないんですって!また夏場には、泡がポコポコたって発酵している様子を見ることもできるそうです
お土産コーナーでは、こちらで作られた醤油をはじめとする調味料のほか、金魚ちょうちんやアイスなどを購入することができますよ〜
甘露醤油は地元もしくはネット通販でしか買えないとのことで、100mLの甘露醤油(324円)、キャラメルのような味と書いてあった甘露ジェラート(400円)とさつまいもアイス(450円)を購入しました!
甘露ジェラートは、醤油というよりは甘さが勝ってキャラメルのような味わい!さつまいもアイスはあっさりした甘さでどちらもおいしかったです。
甘露醤油は普通の醤油に比べ濃厚な味わいで、我が家ではたまごかけご飯なんかに使っています!
【基本情報】
営業時間:8時~17時(日曜日・祝祭日は9時30分~16時30分)
定休日:不定休
入館料:無料
やない西蔵でマイ金魚ちょうちんを作ろう!
甘露醤油資料館のすぐ隣にある「やない西蔵」は元醤油蔵で、現在は金魚ちょうちん製作体験や柳井縞機織体験ができる施設となっています。
建物の中には色とりどりの金魚ちょうちんがありましたが、制作体験では一般的な赤い金魚ちょうちんを作りました。
金魚ちょうちんは、竹ひごを骨組みとして、その周りに和紙を貼り、溶けたロウや染料を塗っています。
ここまでは、やない西蔵のスタッフさんが事前に準備してくださっているので、私たちは
・尾びれ、胸びれ、胴体に線を引く
・目を胴体に貼る・目の周りを塗る
・尾びれ、胸びれを胴体に貼る
を体験しました。
尾びれや胸びれに線を引く前に練習をするのですが、細い筆で線を引くのがまあ難しい!
私は、かなり太い線になりました 笑
「それも全部味だよ」とスタッフさんに励ましてもらいながら、完成したマイ金魚ちょうちんがこちら!
お土産品の完成度の高さを実感しつつも、自分で作った金魚ちょうちんはやっぱりかわいい。
制作体験は2サイズから選べます。
お好きな大きさで制作体験してみて下さい
(ちなみに私は中を選びましたが、大きい方が思いっきり線が引けるような気がします!)
所要時間:約30分
受付時間:9時~16時
料金:金魚ちょうちん(中)900円
金魚ちょうちん(小)800円
やない西蔵で柳井縞、藍染も体験!
柳井縞(やないじま)とは、木綿糸を使った素朴な縦縞模様の伝統織物です。
制作体験では、実際に機織り機を使って10cm角のコースターを作りました!
左は私が、右は夫が作ったもの。
私が作った方は、力の入れ方や操作にばらつきがあったようで、所々糸の太さが違っていました
ですが機織り機の操作は、無心でできてすごく楽しかったですよ〜
やない西蔵では藍染体験もできます。
サンプルを見て自分が作りたい柄を選び、真っ白い布に洗濯バサミやビー玉を入れたり、布を結んだりして染色液につけて乾かすと素敵な柄が浮かび上がってきます
すごくシンプルなので、お子さんでも楽しめそうだな〜と思いました!
柳井縞体験
所要時間:約30分
料 金:400円
受付時間:13時~16時
藍染体験
所要時間:約1時間
料 金:ハンカチ 400円~
※スカーフやストールなどあります。
受付時間:13時~16時
白壁の町並みを行き交う人を眺めながら休憩
歩き疲れたところで、「フジヤマコーヒーロースターズ」でコーヒーを飲みながらちょっと休憩しました!
入り口ののれんは、柳井縞でできているそうです。
今回はホットチョコレートと抹茶ラテをいただき、ホッと一息つきました。
店内はとてもおしゃれな雰囲気
フジヤマコーヒーさんのドリップバックにも金魚ちょうちんが描かれており、他にも柳井ブランドの商品や、柳井市の作家さんの作品などが置かれていました。
個人的に、山口県内の名所が書かれているクリアファイルがお気に入りです
【基本情報】
営業時間:11時〜17時
定休日:毎週月曜日と火曜日、他不定休
レトロな洋館「町並み資料館」で幸運をいただきましょう!
江戸時代の白壁の町並みと打って変わり、レトロなたたずまいの洋館「町並み資料館」。
明治時代に銀行として建築された建物だそうです。
館内には、折り紙で作った金魚ちょうちんや金魚ちょうちんのルーツである青森との交流展示、江戸時代の街並みを再現した模型などが展示されていました。
私たちが訪問したときは、受付の方が柳井や金魚ちょうちんの歴史を説明してくださって、「山口の金魚ちょうちんがホテル雅叙園東京で見られる」「〇〇のドラマに金魚ちょうちんが映っていた」など裏情報を知ることができましたよ
こちらはお鐘金魚!頭の上から小銭を入れ、出てきた小銭をお守りとして持ち歩くと幸運が訪れるそう!ぜひお試しあれ
【基本情報】
入館料:無料
開館時間:10時~17時
休館日:月・木曜日、年末年始
お気に入りがきっと見つかる!
金魚ちょうちんの文房具をお土産にどうぞ
金魚ちょうちんはお土産にぴったりですが、金魚ちょうちんをモチーフにした文房具もオススメです!
木阪賞文堂では、ポチ袋からメモ帳、ボールペン、マステ、付箋、Tシャツなど本っっ当にたくさんの金魚ちょうちんグッズがあります。
どれもかわいらしくて、何を買うか迷ってしまいます
【基本情報】
営業時間:11時~17時
定休日:月曜日、水曜日
白壁の街並みで、柳井の歴史を存分に味わおう!
柳井市の白壁の町並みをご紹介しました。
歩いて行ける範囲に、歴史を学ぶことができる学習館や体験施設、お土産を購入できるお店もあり、食事も楽しむことができます。
ぜひ白壁の町並みで、柳井の歴史を満喫してみてください
- しらかべ学遊館
- 湘江庵
- 甘露醤油資料館(佐川醤油店)
- やない西蔵
- フジヤマコーヒーロースターズ やない白壁出張所
- 柳井市町並み資料館
- 木阪賞文堂 白壁本店