山口県の梅の名所「防府天満宮」参拝者必見モデルコース!周辺のカフェランチや体験スポットで防府を遊びつくす!

県内有数の梅の名所として知られる防府天満宮。2月中旬から3月上旬に見頃を迎え、毎年多くの方で賑わいます。暖かい日が増えてきたこの季節、せっかく梅を見に来たら、周辺もぜひ散策してみませんか?今回は絶対に食べてほしい定番グルメから旅の思い出におすすめのモノづくり体験まで、おすすめスポットをたっぷりご紹介します!
池田モト
池田モト
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山口県の梅の名所「防府天満宮」参拝者必見モデルコース!周辺のカフェランチや体験スポットで防府を遊びつくす!

梅いっぱいの防府天満宮をお散歩♡

まずは防府天満宮へ♪


梅の時期だけでなく、初詣や7月の七夕祭り、11月の御神幸祭(裸坊祭) など年間を通して多くの参拝客が訪れる人気スポット!

学問の神様として有名な菅原道真が祀られているので、合格祈願に来る受験生のみなさんも多いですよね  

菅原道真を祀る神社は全国に約12000社ありますが、その中でも最初に創建されたのは防府天満宮だと言われていて、京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並び、日本三天神の1つにも数えられているんですよ。


境内にある梅の木はしだれ梅や紅白梅など約16種類、1100本もあるんだそう  

最初に取材に行った2月中旬は梅がちょうど咲き始めたぐらい。



約1週間後にもう一度行ってみると開花が進み2~3分咲き、木によっては満開近いものもありました!


白や薄ピンク、濃いピンクなど様々な色の花が可憐に咲いていて、梅の木の近くを通ると、梅の花の甘い香りが感じられましたよ  


今後の天候や梅の品種によっても差がありますが、2月末あたりに最盛期を迎えそうです♪

防府天満宮には梅の花をモチーフにした授与品も多くあります。

学業成就などの梅の模様が入っているお守りだけではなく、梅まもりや健康長寿梅守などは形自体が梅の花になっています  

大切な誰かにプレゼントするのもよさそう。

おみくじにも梅の花のキーホルダーがついた梅みくじがありますし、境内の梅の実をつみとって塩漬けした後、天日干しした「お福梅」もありましたよ~!


また、梅ではありませんが、わたしのおすすめはユニークなおみくじ  


自分で竿で釣り上げる「めで鯛おみくじ」やおとぼけ顔の「はにわみくじ」、どちらも可愛らしいのでぜひチェックしてみてくださいね!

Column

開花時期に合わせた「梅まつり」が今年も開催!

毎年開花の時期に合わせて行われる防府天満宮の梅まつり。

2023年は2月19日(日)~3月5日(日)の開催です。

期間中は出世梅の配布や甘酒の接待、梅まつり限定の特別御朱印の頒布などもあり多くの人で賑わいます。防府天満宮そばにある防府市まちの駅うめてらすでも「梅まつり」が同時開催!

駐車場も込み合いますのでご注意くださいね。

開花時期に合わせた「梅まつり」が今年も開催!

防府天満宮に来たらはずせない!名物・天神餅

梅を見ながらたくさん歩き、小腹がすいてきたので、防府天満宮の名物・天神餅をいただきましょう!



防府天満宮の大石段を下りていくと右手にお店が見えてきます。

天神餅は元々お祭りなどの際に境内で期間限定で販売されていましたが、8年前に常設店舗ができ、年間を通して購入できるようになりました。



1つ140円で、味は3種類。定番は白餅、よもぎ餅。

そして季節ごとに期間限定で梅、夏みかん、紫芋の味が登場するとのこと!

今の季節はもちろん”梅”。5月ごろまで販売される予定です♪


焼き型でこんがり焼かれた天神餅は一つ一つ薄いビニールで包まれていて、手で持つとほかほか温かい~  

定番の白餅、中身は粒あん!シンプルながら、柔らかいお餅とあんこの甘さにほっこり。懐かしい気持ちになります。


梅もいただきました♪

中は梅あんになっていて、一口食べると口の中に梅の香りが広がります  

食べてみてくださいね。


【防府名物 天神餅】

防府市松崎町12-14(天とて2内)

営業時間)9:30~16:00 ※完売した場合は時間前に閉店する場合もあり

定休日)月・火・水 ※祝日は営業

ランチには…色とりどりで華やか♡なオリジナル”玉子かけごはん”はいかが?

そろそろお昼ということで、ランチに向かいます。

防府天満宮から車で約5分(徒歩約15分)ほどの「福和」へ行ってみました♪


こちら、以前防府天満宮の参道にあった「天とて屋かふぇ」が移転し、名前も新しくして昨年6月にオープンしたお店なんです。

1階のカウンター席は落ち着いた雰囲気。

2階は貸し切りもできるゆったりとした座敷席になっています。


ここでのお目当ては…”玉子かけごはん”!


そもそもどうして防府で”玉子かけごはん”なのかというと、2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」がきっかけです。

防府市はドラマの主人公・吉田松陰の妹・文の夫・楫取素彦の終焉の地でした。

その楫取素彦の書簡のなかにフグやウニとともに卵かけごはんが大好物であると書かれていたことから、「花燃ゆ」放送当時、防府天満宮周辺の飲食店14店舗がオリジナルの玉子かけごはんメニューを開発、新名物として人気を集めました。

現在は提供店舗は減ってしまいましたが、「福和」では防府天満宮近くにお店があったときから大人気のオリジナル玉子かけごはんを提供しています。


玉子かけごはんと言っても侮ることなかれ!

「福和」の玉子かけごはん”福たま(¥600)”は華やかで写真を撮りたくなります♡



ごはんの上には卵の黄身と共に、わかめ、さくらでんぶ、梅干し、青のり、梅のなめたけ、高菜、鰹節の7種類の具がのっています。

全て混ぜて食べれば、それぞれの旨味が合わさって複雑な味わいに!

さらに「福ふくランチ(¥1200)」にすると玉子かけごはんに8~10種類の小鉢がついてきます。こんなに沢山あるとどれから食べるか迷うのも楽しい♡

おかずにはお野菜がたっぷり使われていてヘルシーなのにお腹いっぱいになれますよ。


お席が少なめなので、早めに予定が決まっている方は事前に予約をするとスムーズかもしれません♪



【福和】

防府市戎町1-5-4

電話)080-9063-0909

駐車場)周辺に有料駐車場有

山口県産の素材にこだわった”うつわ”を優しいスイーツと共に楽しんで

再び、防府天満宮の参道に戻ってきました。

続いて立ち寄ったのは「間鍋竹士のうつわを愉しむカフェギャラリー」

防府市在住の陶芸家・間鍋竹士さんと妻のひとみさんが2人で営んでいます  


お店に入るとまず目に入るのは竹士さんの作品たちです。

すべて地元の山口県産の素材にこだわって作品作りを行う竹士さん。

陶芸に適した「ブランド土」は一切使わず、自ら県内の山々に足を運び、様々な土をブレンドし作品に合うものを配分して作るそう  

土だけでなく釉薬を作るために無農薬・無化学肥料の米作りも行っています。

青年海外協力隊としてアフリカ・エチオピアで陶器の制作指導をした経験から”地元の素材にこだわる”現在のスタイルに辿り着いたということで、今も竹士さんの作品にはアフリカの紋様をモチーフにしているデザインの器があります。


竹士さんの素敵な作品たちを実際に使い、美味しいデザートと共に楽しめるのがカフェの魅力。

一番のおすすめはプチサイズのケーキ3種、米粉豆乳プリン、季節のフルーツが盛り付けられた「おもてなしプレート(¥1000)」。


ちょっと小腹を満たすならプチケーキ2種と季節のフルーツの「ちょこっと愉しむミニプレート(¥700)」をどうぞ。


妻のひとみさんの手作りのオーガニックで体に優しい素材にこだわったデザートは甘さ控えめでシンプル。素材の味や香りが引き立ちます。

全てのデザートは米粉を使っているため、紅茶ケーキなら表面がカリッ、中はもちもち、プリンももっちり滑らかな口当たりなど食感も楽しい  

ドリンクでいただいた「防府天満宮の梅を使った梅炭酸ジュース」は、ふわっと華やかに鼻に抜ける梅の香り、まろやかでさっぱりした味わいでした♪


竹士さんのうつわで食事をしてみたことで、薄く作られているので思ったより軽かったり、器をこんな風に組み合わせて使えばいいんだというのが分かったり、自宅でもし使うとしたら…というイメージが湧きやすかったです  


店内にはキッズスペースがあり、メニューにキッズプレートもあるので、お子様連れも気軽に立ち寄ることができますよ♪


【間鍋竹士のうつわを愉しむカフェギャラリー】

防府市松崎町2-5 

電話)080-6266-8653

鋳物の文化と技術を体感しよう!鋳造体験がおもしろい

防府ならではの体験をやってみたい!と向かったのは「やまぐち鋳物記念館」

防府市は「鋳物師町」という地名が残っているように古くから鋳物産業が盛んだった場所。

その鋳物文化や技術を未来に伝えていきたいという思いで「やまぐち鋳物記念館」は作られました。


こちらでは錫を使って、小皿やタンブラー、アクセサリーなどを作る鋳造体験ができます♪

鋳造体験と聞くと難しそうですが、スムーズにいけば15分程度で簡単にできるとのこと。

体験で作れるアイテムはどれもおしゃれ!その中から私は梅の小皿を作ることにしました。


エプロンと軍手をつけ、まずは鍋の中で錫の塊を熱して溶かしていきます。

他の金属に比べると融点が200度と低い錫は短時間で銀色の光沢のある液体に変化。

私は金属の中で金属が液体になるという不思議な現象をなかなか受け入れられませんでした…!


完全に錫が液体になったところで、鍋の中で型に流し込むための練習をします。

ここで驚いたのは、液体なのにちゃんと重いということ!

水をすくう感覚で持ち上げると、まるで磁石でくっついているかのように持ち上がらないのです。不思議な感覚  


流し込むイメージが湧いてきたところで、いざ本番!

シリコンの型に錫を一気に流し込んでいきます。


錫はあっという間に固まり、余分な所を削るときれいな梅の形になっていました。

でもまだ完成ではありません。

周りをやすりで削り滑らかにし、お皿のカーブを描いた形にするため半円の土台においてハンマーでたたきます。

最後にお皿らしく安定した形にするため、棒を中心に当てて一発叩いたら完成。


思ったよりも簡単で短時間で完成!自分で作ると愛着もわきますよね。

小ぶりで可愛らしいサイズ感なのでアクセサリー置きにしたり、梅干しを置いても可愛いだろうな…。

自分で作ったとは思えないクオリティに大満足です!


気軽に体験して、当日持ち帰り可能な鋳造体験。

あなたも体験してみませんか?


【やまぐち鋳物記念館】

防府市松崎町12-17

電話)0835-28-3702

※予約はInstagramのDMからも可能(完全予約制) 

防府天満宮周辺は春を感じながらのんびりお散歩にぴったりのエリア!

今回は防府天満宮周辺を巡りました!

防府天満宮で梅を眺めた後もカフェや鋳造体験でも”梅”に出会えてなんだか梅だらけだった今回の日帰り旅♪

それだけ防府の皆様に梅は大切にされているんだなとも実感しました  

今回ご紹介した多くのスポットが防府天満宮の参道沿いにあり、一番遠かった「福和」まででも歩いて約15分程度。

コンパクトなエリアに見どころがぎゅっとつまっていて散策におすすめです  



  • 防府天満宮
  • 防府名物天神餅
  • 福和
  • 間鍋竹士のうつわを愉しむカフェギャラリー
  • やまぐち鋳物記念館

この記事を書いた人

池田モト

生まれ育った山口県がぶち好きなんちゃ!1児(3歳)のママ。趣味はおでかけ、特技はお出かけの情報収集。

山口県を拠点にフリーアナウンサー、取材力を活かしてライターとしても活動しています。

「もっと山口が好きになる・知りたくなる・行ってみたくなる」山口県にある数えきれない魅力を県内外に発信していきます!

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