下関観光におすすめ!写真映え間違いなし!唐戸エリアのレトロ洋館を巡ろう♪

ふぐを始め新鮮な海の幸を扱う「唐戸市場」が人気の下関市唐戸エリア。実はノスタルジックな洋館が数多く残っている場所でもあるんです。人気のアフタヌーンティーやフォトジェニックな写真が撮れるスポットもあり女子旅にもおすすめ♪建築や歴史に興味がある方はもちろん、詳しくなくても楽しめちゃいますよ!唐戸エリアで歴史に思いを馳せながら、レトロな街を散歩してみませんか。
池田モト
池田モト
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下関観光におすすめ!写真映え間違いなし!唐戸エリアのレトロ洋館を巡ろう♪

まずは国内最古の領事館建築へ♪人気のアフタヌーンティーとお土産も要チェック!

最初に訪れたのは異国情緒あふれる赤レンガの外観が特徴的な「旧下関英国領事館」

19世紀後半のイギリスで発展した「クイーン・アン様式」を取り入れたこの建物は、明治39年(1906)に建てられた現存する最古の領事館建築で、国の重要文化財にも指定されています。

屋根には瓦が使用されていて和と洋が入り混ざっているところも面白いですよね  


一歩中に入ってみると当時の領事館の雰囲気が随所に感じられ、明治時代にタイムスリップしたかのよう!

1階は展示スペース、2階はカフェ・パブになっています。


1階から見ていきましょう♪

ぜひ写真を撮りたいのが旧領事室!

領事館として使用されていた時代の領事室が再現されています。

当時の椅子・テーブルが置かれており、実際に座ることができるので領事官になった気分で写真を撮ってみてください  


ヒストリールームにあるタブレットを使った「唐戸のまちなみタイムスコープ」という展示では、唐戸エリアの街並みが領事館建設当時から現在までどう変化してきたかを見ることができます。

今回まわりたい唐戸周辺のレトロな建物もすべて紹介されているので、散策前の予習にもぴったり!  


他にも、CGで領事館の歴史などを見ることができるモニターや、旧英国領事館公式キャラクターになっているピーターラビットの絵本など展示が盛りだくさん。


「藤澤館長からの挑戦状」と題したクイズラリーもやっているので、挑戦してみてくださいね!


玄関ホール左手にあるオフィス&ショップも忘れずに。

公式キャラクター・ピーターラビットが描かれた紅茶やポストカードなどここでしか買えないグッズもあります  お土産や記念にどうぞ♪

可愛すぎて全部ほしくなっちゃいます~♡


【基本情報】

旧英国領事館

山口県下関市唐戸町4-11

tel.083-235-1906 

【開館時間】 9:00~17:00

【定休日】火曜日(年末年始:12月31~1月4日)

1階をじっくり回った後は、2階のカフェ「tearoom Liz」でひとやすみ。

この雰囲気たまらなく好き…♡


いただいたのは人気の英国式のアフタヌーンティーセット♪

(3段セット・飲み物付き お1人様¥2200 ※2名様より注文可能)

運ばれてきた瞬間から、思わず笑顔になる華やかさ♡写真に収めたくなります  


マカロンやケーキ、スコーン、ベーグルのサンドイッチなど、どれも美味しそう~!

英国式アフタヌーンティーの定番・スコーンは、外はさくっ、中はふわっとしていて上品なお味。

添えられたクリームとジャムをお好みでつけて食べるのですが、優しいお花の香りが鼻に抜けるローズジャムが美味しくて、たっぷりつけて食べました  


いっしょに楽しむ紅茶は豊富な種類の中から選べますし、厳選した茶葉を使用していてとにかく香りがいい!

公式キャラクター・ピーターラビットをイメージしたオリジナルの紅茶も。


優雅なひとときをお過ごしください…♡


焼き菓子やドリンクのテイクアウトメニューもありましたよ♪


【基本情報】

tearoom LiZ

山口県下関市唐戸町4-11 旧下関英国領事館2階

tel.083-242-2017

【営業時間】10:00~18:00(L.O.17:00)

【定休日】火曜日 

  ※祝・祭日の場合は営業。(別の日に振り替え) 

屋上に庭園!?当時の最新鋭設備も!和洋折衷のユニークな造りに驚きがいっぱい

続いては旧下関英国領事館から徒歩2分の「旧秋田商会ビル」  


秋田商会は明治38年(1905)に設立され、木材取引や海運業などで財を成した総合商社です。

このビルは大正4年(1915)に社屋兼住居として建てられ、下関市の有形文化財に指定されています。


特にユニークなのは屋上に日本庭園や茶室があること  

現存する屋上庭園の中では最古級のものと言われています。

現在は一般公開されていませんが建物近くの歩道橋から屋上の存在を確認することができますよ!



1階は事務所として使われていた洋風の空間で、現在は下関観光情報センターになっています♪

観光パンフレットが置かれているほか、旧秋田商会や周辺について紹介したパネルもあるので観光情報の収集にも立ち寄ってみて  



外観や1階は洋風ですが、2階と3階は和風!

全く雰囲気が違うので同じ建物とは思えません 

住居として使われていた和室には重厚な書院造が取り入れられています。

3階の大広間は柱をはずすと52畳にもなることにも驚き  

当時の秋田商会の繁栄ぶりを感じました!


しかも、100年以上前の建物にもかかわらず、水洗トイレや料理などを運ぶエレベーター(ダムウエーダー)など当時の最新鋭の設備が揃っていたということにもびっくり  


階段の手すりの柱には毛利家の家紋と同じ一文字に三つ星の「秋田商会の社章」や壁に残された当時の電気スイッチなど、細部まで見ると発見が沢山あるのでじっくり回ってみてくださいね  


【基本情報】

旧秋田商会ビル

山口県下関市南部町23-11
tel.083-231-4141
【営業時間】 10:30~16:00
【休館日】火曜、水曜

現存最古の郵便局舎にして今なお現役!大人なカフェも併設

お次は旧秋田商会ビルの隣にある「下関南部町郵便局」へ伺いました!

明治33年(1900)に建てられた下関に現存する最も古い洋風建築物であり、現役の郵便局舎としては日本最古のもの!   国の有形文化財に登録されています。


郵便局前のレトロな丸ポストも可愛いですよね  写真撮影される方も多いそう。

しかも、丸ポストは下関の発明家が考案したんですって!ご存知でしたか?

下関南部町郵便局の前身である「赤間関郵便局」の郵便局用具を制作していた発明家・俵谷高七が考案し、全国の郵便局に設置されたんです  

局内の入って右側には局舎の歴史が分かる資料も展示されています。


【基本情報】

下関南部町郵便局
山口県下関市南部町22-8

tel.083-222-0161
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】土曜、日曜


局舎の一部にはカフェもあるんです  

「ポストギャラリーレ・ト・ロ カフェ多羅葉」が入っており、食事ができるほか、コンサートなどのイベント会場としても利用されています♪

カフェの入り口はATMコーナーの隣にあります。

店内は歴史を感じるレンガの壁が印象的。そこに絵画や100年以上前のピアノなど、店主こだわりのインテリアが置かれていて少し大人な心落ち着く空間!


せっかくなので食事をすることに  

この冬おすすめという「バターチキンカレー」は、濃厚でマイルドなバターの風味の中にピリッとスパイスが効いていて寒い季節にぴったり。


下関市出身の小説家・林芙美子さんにちなんだという「オムハヤシ」は甘めに味付けされた卵と具材の旨味が溶け込んだハヤシライスソースがよく合います。


どちらもサラダ、デザート、ドリンクがセットになって¥1000。

ゆったりと美味しい料理をいただき至福の時間を過ごしました♡



ちなみにカフェの奥にある扉からは、中庭に行くことができます!

まるでヨーロッパのような素敵な雰囲気でお嬢様になった気分が味わえるかもしれません  


【基本情報】

ポストギャラリーレ・ト・ロ カフェ多羅葉

tel.083-250- 6741
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】火曜、木曜 ※不定休あり

モダンな洋館の中には下関市ゆかりの文化人の展示が盛りだくさん!休憩スペースもあり

さて、もう一つ下関市の有形文化財に指定されている洋館に行ってみましょう!

「下関市立近代先人顕彰館 田中絹代ぶんか館」です  。

旧逓信省下関電信局電話課庁舎として大正13年(1924)に建てられました。

柱頭飾りがなくフルーティングと呼ばれる縦方向の溝彫りが入った柱やアーチ状の窓などが特徴的。

当時建てられた全国の電話局舎にも同様のデザインが施されていたそうですが、ここ以外は建物が残っておらず、当時の電話局舎として現存する唯一の建物となっています  


室内の装飾もおしゃれなので注目してみてください~  

天井のレリーフや換気口のモチーフ、階段の鉄柵など細部までレトロ可愛いデザインが施されています。

そんな館内には下関市にゆかりのある文化人に関する展示が盛りだくさん!


※館内は撮影禁止ですが、取材のため特別に許可をいただきました。

1階は「ふるさと文学館」。

名誉館長でもある直木賞作家・古川薫を始めとした、下関市にゆかりのある作家とその作品、下関市が描かれた作品が紹介されています。

文学好きはもちろん、詳しくない方にも分かりやすく説明が書かれていましたよ  


2階は映画ファン必見の「田中絹代記念館」。

下関市出身の映画女優・田中絹代の人生を紹介する動画、衣服などの遺品、出演映画に関する貴重な資料が展示されています。

近年、世界で再注目されていて、海外からも取材クルーが訪れたそう!


3階は建物の歴史に関する展示スペースと、

自由に利用できる休憩室となっていて、勉強や読書に利用可能、飲食もできます。


時間が穏やかに流れる静かな空間で集中できそうですし、モダンな建物の最上階で自由に休憩できるなんて、なかなかできない経験ですよね。


1~3階まで貴重な展示がぎゅっと詰まっていて、見ごたえがありました  


【基本情報】

下関市立近代先人顕彰館 田中絹代ぶんか館

山口県下関市田中町5番7号

tel.083-250-7666

【営業時間】9:00~17:00(入館は16時半まで)

【休館日】火曜、水曜

レトロな洋館はほかにも♪ぜひ行ってみて!

今回は唐戸エリアのレトロな洋館を巡りました!

ひと口に「レトロ」と言っても時代によってデザインも雰囲気も違う建物ばかり。時代を超えて建物が残っているだけでなく、当時と違う形で利用されているところも感慨深いですよね  


ご紹介した以外にも趣ある洋館が徒歩で回れる範囲にあるので、のんびり散策してみてくださいね♪

この記事を書いた人

池田モト

生まれ育った山口県がぶち好きなんちゃ!1児(3歳)のママ。趣味はおでかけ、特技はお出かけの情報収集。

山口県を拠点にフリーアナウンサー、取材力を活かしてライターとしても活動しています。

「もっと山口が好きになる・知りたくなる・行ってみたくなる」山口県にある数えきれない魅力を県内外に発信していきます!

池田モト