『重源の郷』そこは国家的事業を託された重源上人ゆかりの歴史的にも重要な場所だった!

昭和初期の山村風景を再現した『重源の郷』(ちょうげんのさと)は、日本の里山の美しさを感じながら、徳地の歴史と文化に触れることができる施設です。
平安時代の国家的事業であった東大寺再建に関する史跡も残されています。再建に尽力された『重源上人』(ちょうげんしょうにん)についても知らない方が多いはずっ!(実は私も・・・(笑))
ということで、お勉強しながらしっかり深堀りしてきました♪
※補修工事のため2023.4月より1年間休業となるそうです。是非補修の前後ともに行かれてみてくださいね!!
ぐっちゃー
ぐっちゃー
483pv
『重源の郷』そこは国家的事業を託された重源上人ゆかりの歴史的にも重要な場所だった!

山奥にある時を超えた夢工房『重源の郷』

『重源の郷』は山口県山口市徳地深谷にある、藍染め・紙漉き・竹細工・紙細工などの手作り体験工房や、食事処・甘味処を備えた体験交流公園です。

※子どもアスレチック施設等もあるのですが2022.12時点使用禁止になっています。

駐車場を降りると・・・ん~~~~気持ちいい空気です  

郷の入り口近くには施設名の由来になっている重源上人の像があります。重源上人は平安時代に焼失した東大寺再建の大勧進(寺院建立のため募財に従事する僧の頭目ならびに職)に任命され、木材調達のため、ここ徳地を訪れたそう。 コチラは後程の詳細記事にまとめてます。まずは歓迎館に行き入郷券を購入しましょう♪

600m程の遊歩道に沿って郷内の散策へ  中間地点の「とくぢ浪漫」までは歩いて15~20分程です!


歓迎館前から「とくぢ浪漫」までを往復する無料バス(重源号)も出てますよ  可愛いボンネットバスっ  

お子様連れやご年配の方、足元が不安な方はこちらをご利用くださいね♪随時運行です  

「杣(そま)入りの道」の入口に到着!(杣入りとは木材を伐採するために山に入ること)「おおっ!!めっちゃ雰囲気がある!!!」屋根や周りには苔が生えていて素敵✨

重源上人はこの杣入りの道から山に入り、長い長い年月をかけて東大寺をはじめ沢山の寺院を再建するために尽力されたんですね。約800年前のはるか昔、工具や機械等ほぼ無いに等しい時代にどの様にして事業を進めていったのでしょうか・・。現代を生きる私達からは考えられない様な苦労があったはず。この先の施設でその様子を知ることができるので行ってみましょう!

こちらの入口から歩いて進みますっ  訪れたのが12月半ばだったので紅葉はほぼ終わっていましたが、なんとかいい感じの景色をおさめることができました♡マイナスイオンが溢れてて気持ち良いですが、やはり寒いです  冬期は防寒着を忘れずに!


(基本情報)

『重源の郷』

【住所】山口県山口市徳地深谷1137
【電話番号】0835-52-1250
【営業時間】

[夏期]5月~10月/9:30~17:00
[冬期]11月~4月/9:30~16:30
【定休日】水曜日(祝日の場合はその翌日)

 12月~2月は火曜日も定休

 ※12月28日~1月3日は年末年始のため休業

 ※公式にHPに開館カレンダーがございますので要チェック!
【入郷料】 大人/520円 子供(小・中学生)/310円

【駐車場】無料150台あり

まるでジブリの森!?山々に囲まれた大自然の中の『遊歩道』

なんだかジブリ感がありますね~~!  自然光が差し込んで、なかなかの雰囲気がある入り口です!!入ってみるとひたすら森が続きます。。川の側をずーっと登っていきます。落ち葉が濡れて少し滑りやすいところがあるので、足元は滑りにくい靴をおすすめします。

本当にひたすら歩くだけの道ですが、森の空気と川のせせらぎで、空気がめちゃ美味しいです。

ひたすら上り道を歩いていくと水車小屋「とくまる」が見えてきました!

山から引いてきた水で水車が回る仕組みになっています。小屋の中は・・・水車の力でそば粉や米粉を挽く仕掛けになっていました。水車を廻し石臼で甘皮から胚芽の部分やそばの芯まで粉に挽いて・・・・昔の人は凄い事をしていたものですね  水車そば・・・食べてみたいです!!!


6月中旬~下旬頃には約5,000株の紫陽花が咲き誇り、人気のフォトスポットになるそうです。春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は雪が美しいとの事で、四季を通じて多くの方が訪れるんですよ~。

※凄い大雪の際は入場不可になりますのでご注意を・・   

気候が良い時はレジャーシートを広げてお弁当を持ち込んで、森林浴しながら休憩するのも良いですね!近くにはベンチ等もあります  

『文化伝承館』で重源上人と徳地の結びつきを知る

中心部にある『文化伝承館』では、重源上人と徳地の関わりを知ることができます。

重源上人は、源平の戦いで焼失してしまった東大寺を再建するという国家的な大事業の大勧進職(寺院建立を取り仕切る役職 )を任され、京都から徳地まで来られた方なんです。周防国(今の山口県東部)の国司(今でいう県知事)に任命されると、自ら徳地の山奥に入り総監督をされたそう。多額の資金の調達から資材の調達まで・・・当時の年齢はなんと61歳。スーパーマンじゃない!?   

こちらが俊乗房重源上人 (しゅんじょうぼうちょうげんしょうにん)です!真言宗の僧で、凛とされている様子が伺えますね。

重源上人は中国・宋に三度巡礼した経験をもち、仏教や土木建築技術を学び人脈や知識があったことから、東大寺再建を任されることになったそうです。

こちらの伝承館では、徳地の山から木材を切り出した重源上人の活動の様子が模型やパネルで展示され、郷土の歴史や重源上人と徳地の結びつきを知ることができます。

当時はノコギリさえない時代。長さ30m、直径1.5mもある巨木をはじめ、多くの材木を人力で根から掘り起こして倒し、川まで運んだそうです。川から海まで運ぶ際には、材木が川に浮かぶように水位を確保するため、川を堰き止めたんですって。。(関水という仕組み)

関水の総距離は徳地から佐波川を下り三田尻に出るまでなんと28km程だったとか  さらに、運搬のために32kmもの林道が作られたそうです  

杣山の道づくりや橋架け、谷を埋める工事、木材の伐採・運搬は困難を極め、働く方達の怪我の治療や疲労の保養など、その苦労は大変なものだったでしょう。。  

重源上人は、徳地の各地に60ヶ所ほど石風呂を設置し怪我人を癒したとされています。 現代のサウナのようなものですが、治療のために薬草を敷き、温めて利用していたそうでとても効果があったそうです。重源の郷でも予約すれば体験する事ができますよ  

山口県から奈良の東大寺まで資材を運搬し、東大寺再建の工期はなんと。。14年にも及んだそうです  怪我人も沢山出て困難をきわめたことは想像に難くないですが、当時の日本人の約半数に近い方がこの東大寺再建に関わっていたそうです。

重源上人は東大寺だけでなく、月輪寺薬師堂、阿弥陀堂、遠石八幡宮、防府天満宮等も造られているそう!凄い  これらの事業により徳地周辺は飛躍的発展をとげていったのでしょうね~      

寺院の再建をやり遂げる・・・それは人々の心と生活の救済だったのかもしれない・・・重源上人は国のため人のためと尽くされた偉大な人物だったんですね。重源の郷に来られた際には重源上人のパワーを感じてみてくださいね  


(基本情報)

『文化伝承館』

【開館時間】9:30~17:00(入館16:30迄)

【休館日】毎週水曜日 (12月~2月は火曜日も定休)

優しい伝承人さんが色々と教えて下さいますよ  

Column

日本彫刻の最高峰!東大寺「南大門金剛力士像」

東大寺の南大門金剛力士像は、重源上人がとくに念願して造らせたものなのですが、こちらも徳地産のヒノキだと解明されてます。 なんだかこんな有名な像が山口県の木材で造られている・・・その背景には沢山の理由がありますが、歴史的ロマンを感じます  

とくぢ浪漫内の『ちょうげん』でそば打ち体験とそばランチを大満喫♪

沢山勉強したあとはご飯じゃあ~~♡そば打ちが体験出来る『とくぢ浪漫』にはりきって到着(笑)  

そば打ち体験工房ちょうげんでは、そば打ちから試食までの工程を楽しめますよ~♡全行程の所要時間は40分程です。

今回挑戦するのは2:8そば打ちです   

サラッサラな状態から水を少しずつ加えていきます。そば粉の香りがしてきました!こねてこねてまるめて・・・結構力要りますっ  そば屋さんって大変!と思った次第であります(笑)

そして慎重に広げて切って、なんとか形になりました~~♡めっちゃ楽しい~~♡

ここから湯がいてもらうのはお任せ・・・♡冷たいのと温かいのを選ぶことができます。本来のそばの香りやコシ感を楽しむなら冷たいのをおすすめします!今回は冷たいのと温かいのを1つずつにしてみました  

ま、まじで最高の出来上がりに・・・・!!!!!そば打ち体験2回目という友人作の冷そばは、めちゃ麺の細さも揃っていてハイクオリティ  

私の温そばは麺の不揃い感があるけどそれもまた良し。出汁は濃いめ。『あ~~~~まじ美味しい~~~』となんか身体の力が抜けました  

山奥で無心でそばを打ち、打ち立てを山村風景を目の前に食べる・・・これ以上の贅沢はないと思いませんか?これはまた挑戦してみたいな~と思いましたよ  (1玉打つのがまじ限界だけど(笑))


(基本情報)

重源の郷・とくぢ浪漫

そば打ち体験工房ちょうげん

そば打ち体験1100円(材料費込み)




とくじ浪漫周辺は本当にノスタルジックすぎな風景♡数十年前の世界観が広がっているんです。

非日常的な空間をカメラにおさめることができるとあってか、コスプレイヤーさんにもめちゃ人気だそう。この日も撮影されてる方がいらっしゃって凄い雰囲気がありました!!




紙すき、藍染め、機織り、木竹工作も!お好みの体験を楽しめます♪

つづいて、紙漉きの家『白波』へ。和紙作りは、紙の原料のミツマタ(写真2枚目の柱にくくりつけているもの)という植物をむくところからはじまり、完成までになんと16もの工程が  この工程を知ると勿体なくて使えない  

体験では13番目から始めるので安心して下さい(笑)出来上がった和紙のハガキは、すごく風合いが素敵でしたよ~~♡

他にも藍染体験や、木竹工作体験、機織りなど、体験メニューが盛りだくさん!(写真5枚目をごらんくださいね♪)是非是非足を運んでみてください。

まるで江戸時代の館!甘味・お食事処『花ひとえ』で一休み

郷内の中心施設「庄屋」内のお食事処『花ひとえ』。おそばやうどん、甘味が食べられますよ  

そばは堪能したので、甘味を・・・♡やっぱりここではおもちでしょう♡ということでぜんざい550円、ごま団子330円とお抹茶をいただきました。

目の前の囲炉裏がこれまた雰囲気ありますねえ・・・  落ち着く・・・・(笑)こちらの建物は江戸時代に庄屋さんが住んでいた館を模して建てられたそうで、天井がすごく高くて解放感たっぷりでした  

Column

重源の郷周辺の見どころ① 山口県最古の木造建築『月輪寺薬師堂』

重源の郷から車で約25分のところにある『月輪寺薬師堂』。重源上人が再建したもので、山口県最古の木造建築と言われ国の重要文化財に指定されています。

こちら元々鹿野町にありましたが、聖徳太子により鹿野町清凉寺に建てられたのですが、時が経つにつれ荒廃してしまったため、重源上人が藤原兼実(時の関白)の協力を得て再建されたそう。兼実公が「月輪関白」と呼ばれていたので『月輪寺』となったのですね。当時から現存しているのは『薬師堂』のみとなります。

 ちょっと待って凄い!!  なんと堂内(写真一番左の中)には聖徳太子作といわれる薬師如来像と聖観音菩薩立像、四天王像(いずれも県有形文化財)がいらっしゃるのです。

けれど本尊の薬師如来像は、20年に一度しか見る事が出来ません。次は2037年らしいです・・・見たい!!!同じく見たい方は気を長くして待ちましょうね。。。  

しかしこちらも重源上人のおかげで今の時代まで無事守ることが出来たんですね!


(基本情報)

『月輪寺薬師堂』

住所山口市徳地上村572
電話番号0835-54-0127

Column

重源の郷周辺の見どころ② 杣事業の拠点『法光寺』(旧安養寺)

重源の郷から車で約30分のところにある  『法光寺』は、重源上人が杣事業の拠点として創建した寺で、当時は『安養寺』と呼ばれていました。

法光寺阿弥陀堂には造阿弥陀如来坐像、木造菩薩形立像、木造十一面観音立像、木造不動明王立像、木造毘沙門天立像の5体の仏像が安置されてます  


(基本情報)

『法光寺』

【住所】山口市徳地鯖河内1444番地
【電話番号】0835-54-0932

重源の郷周辺の見どころ② 杣事業の拠点『法光寺』(旧安養寺)

徳地はパワー溢れるスポットだった!

徳地の濃い歴史をご紹介致しました  

訪れた際には重源上人のパワーを感じてみてくださいね  

山間部で天候が変わりやすいので天気予報チェックは忘れずに♪

  • 重源の郷
  • 月輪寺薬師堂 附 厨子一基 棟札二枚
  • 法光寺(阿弥陀堂の仏像)

この記事を書いた人

ぐっちゃー

県外から山口県に初めて来られる方へのご案内等をしていく内に「山口県って実は凄かった!楽しめた!」と言われる事が何度かあり観光客の方向けにももっと濃い内容を詳しく発信したいなと思ったのがたびトモライターになったきっかけです。
地域の再生と更なる発展を願い、是非多くの方に見ていただき山口県に足を運んでいただけると幸いです。

ぐっちゃー