『UBEビエンナーレ2024』宇部市ときわ公園「彫刻の丘」でアート体験&見どころ紹介!
今回、国内外のアーティストが制作した個性豊かな彫刻作品を目で見て触れて、五感を刺激されるアート体験をしてきました。メイン会場の「彫刻の丘」のほか、ビエンナーレライブラリーやスタンプラリーイベントなど、見どころをたっぷりご紹介します!
- FUTOSHI
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UBEビエンナーレとは?
UBEビエンナーレは、宇部市のときわ公園で1961年から2年に一度開催されており、世界で最も歴史のある野外彫刻の国際コンクールなんですよ!
戦後の復興期に、街の美化と心の豊かさを求める市民運動から生まれ、以来、現代彫刻の最前線を担う国際的な芸術祭として発展してきました。
また、2023年には、最も長く続いている野外彫刻展としてギネス世界記録に認定され、その歴史と規模が世界的に認められた宇部市を代表する国際的なイベントなんです!
彫刻の丘にある有名な「蟻の城」は、UBEビエンナーレの先駆けとなった第1回全国彫刻コンクールの作品なんですよ!
会場の『ときわ公園』ってどんなところ?
UBEビエンナーレの舞台となる「ときわ公園」は、東京ドーム約40個分の広大な敷地に、四季折々の花々、様々な種類の動物、そして個性豊かな彫刻作品が点在する、自然と芸術が融合した総合公園です。
1925年の開園当初は、自然豊かな公園として市民に親しまれていましたが、その後動物園や遊園地の開設、そしてUBEビエンナーレの開催など様々な取り組みが行われ、現在のような総合公園へと発展してきたんです。
今回、ビエンナーレの野外彫刻15作品が展示されているのは「彫刻の丘」
他にも、ときわミュージアム内には「ビエンナーレライブラリー」、ときわ湖水ホールの「アートギャラリー」と、園内3会場でビエンナーレを楽しめるようになっているんです!
ビエンナーレの3会場を効率的に巡るには、湖水ホール前にある東駐車場から行くのがおすすめですよ!
道路にオレンジの案内表示があるので彫刻の丘まで簡単に行けます
見どころ①『彫刻の丘』
一番の見どころは、やっぱり野外彫刻!
今回は28ヶ国183点の応募作品があり、その中から選ばれた15作品が実物大になって彫刻の丘に展示されているんです♪
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野外彫刻作品が決定するまでの流れ
応募と選考は、彫刻の「模型作品」でおこなわれます。
選考委員会において、30点の入選模型と、その中から15点の実物制作指定作品が決定。実物制作に指定された15点が約10倍の大きさの野外彫刻となります。
彫刻の丘そばの「UBEビエンナーレライブラリー(ときわミュージアム内)」では、30点すべての入選作品の模型を鑑賞することができます。(「見どころ②」で後ほどご紹介 )
第30回の大賞を受賞した「Press block」(渡久地佑弥 作)
こちらの作品、歯磨き粉のように中身が押し出されて、はみ出したような形に見えませんか?
これは、作者が型に入れた固まる前のコンクリートを、抑えつけて形成するという制作過程から着想された作品なんですよ!
僕は「未完成のように見える完成形」という印象を受けました
各作品の案内表示にはQRコードがあり、スマートフォンで読み込むと作品の動画が見れたり、音声ガイドを聞くことができます!
こちらの音声ガイド、なんと俳優の山本美月さんがナレーターを担当されているんですよ!
美しい声にうっとりしちゃいます
※音声ガイドの【聴く彫刻】の期間は、10月27日(日)~12月22日(日)です。
「サクラの柱」(袁 方州 作)
ピンクの色合いが可愛らしいこの彫刻は、桜が散る風景の瞬間的な美しさから着想して制作された作品なんですよ。
3つのキューブは、粉上のガラスを発泡剤と一緒に加熱することで色合いや質感を出しているそう♪
「さくら名所100選」にも選ばれている、ときわ公園にピッタリな作品だと思いませんか?
「Hito_ita-k023」(Kyuichi Sato 作)
こちらの作品は彫刻の丘でも、他の作品から少し外れた場所にあるんです。
作者のKyuichi Satoさんが下見に訪れた際、自身の彫刻はここに設置されるのがベストだと選んだ場所だそう!
設置されている場所も含めてアートを楽しんでみるのも面白いかもしれませんね♪
「宇部版洛中洛外図屏風」(桑田 覚 作)
作品の屏風に描かれているのは宇部市の歴史で、作品越しに見える宇部の風景に目を移すことで、この町の過去と現在を自由自在に行き来することができるんです。
背景も含めて一つの作品なんですね
「THE FOREST GOWN」(石上 和弘 作)
木でできたマントのような形をしたこの作品は、見上げるほど大きな木に出会った時の感覚から着想された作品です。
強い太陽の日差しや、冷たい雨も、大きな木の木陰に入って凌ぐと安心感を覚えることから「ガウン」のような包み込む形にされているそうですよ♪
今回、僕が一番興味を惹かれた作品です!
実際に中に入ってみると、木の温かい質感と包み込まれる感覚が体感できますよ!
見どころ②『UBEビエンナーレライブラリー』
ときわミュージアム内で開催されている「UBEビエンナーレライブラリー」では、第30回UBEビエンナーレで入選した30点の野外彫刻模型が展示されています。
彫刻の丘に実物制作された15点の彫刻模型を見てみると、質感や模様など実物制作で忠実に再現されていることが分かりますよ!
何やらゲームのような物が!
これは、ときわ公園がバーチャル上に再現された「メタバースときわ公園」。
プレイヤーを操作することで、UBEビエンナーレの彫刻を見たり、園内を散策したりできるんですよ!
メタバースときわ公園は、ゲームのフォートナイト環境を利用して作られているので、ゲーム好きにはたまりませんね
ビエンナーレガチャもありますよ!
彫刻の丘に制作された作品のミニチュア模型が入っています。
全部で15種類あるのでコンプリートしてみるのもいいかもしれません
■基本情報
【UBEビエンナーレライブラリー】
入場料:無料
休館日:毎週火曜日
営業時間:9:00~17:00
見どころ③『ときわ湖水ホールアートギャラリー』
ときわ湖水ホールのアートギャラリーでは、UBEビエンナーレを通じて築いてきた室内彫刻の展覧会「彫刻世界 かたち・つくり・ひらく」が開催されています。
UBEビエンナーレの先駆けとなる、現代日本彫刻展や全国彫刻コンクール応募展の入賞作品など、貴重な作品をたくさん見ることができます♪
■基本情報
【ときわ湖水ホールアートギャラリー】
入場料:無料
休館日:毎週火曜日
営業時間:10:00~16:00
【おすすめイベント】3会場を巡るスタンプラリー
UBEビエンナーレの3会場を巡ってスタンプをコンプリートすると素敵な景品が貰えるんですよ♪
スタンプがある3会場は、①UBEビエンナーレ彫刻の丘案内(コンテナ)、②UBEビエンナーレライブラリー、③ときわ湖水ホールアートギャラリーです!
どの会場も見どころたっぷりなので、巡ったついでにスタンプも押しちゃいましょう♪
■基本情報
【スタンプラリー】
期間:10月27日(日)~12月15日(日)
①UBEビエンナーレ彫刻の丘案内(コンテナ):9:00~17:00
②UBEビエンナーレライブラリー:9:00~17:00 (火曜日休館)
③ときわ湖水ホールアートギャラリー:10:00~16:00 (火曜日休館)
幻想的な『彫刻ライトアップ』
夜になると、ライトアップされた彫刻作品が幻想的な雰囲気を演出します。
昼間とはまた違った魅力を発見できる、夜のビエンナーレもおすすめですよ♪
■基本情報
【彫刻ライトアップ】
期間:10月27日(日)~2025年1月13日(月・祝)
時間:17:30~21:00
他にも宇部市内に点在する彫刻の写真をInstagramに投稿する「フォトコンテスト2024」や、来場者の投票により市民賞が決まる「あなたの好きな彫刻作品」など、UBEビエンナーレはイベントが盛りだくさんなので、是非参加してみてください!
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ときわ公園の夜のイベントは他にも♪
『TOKIWAファンタジア2024』
■期間:2024年11月24日(日)~2025年1月13日(月祝)
ときわ遊園地がきらびやかに彩られる中国地方トップクラスのイルミネーションイベント!
写真映えスポットがたくさんあり、家族でのお出かけやデートスポットとして毎年人気です♪
『UBEビエンナーレ』は、気軽にアートが楽しめる屋外美術館!
UBEビエンナーレは、「目で見て触って全身で感じる」五感を刺激されるアート体験でした。
また、宇部の歴史と過去の作品の関係性が知れたことも貴重な経験となり、芸術に対する多様な価値観に触れることができました。
UBEビエンナーレは、広大なときわ公園が美術館になったような、誰でも気軽にアートを体験できるイベントです。
会場を巡りながら、作者の意図や作品が置かれた場所との関係性など、様々な視点から鑑賞したり、スタンプラリーやライトアップなどのイベントを楽しんでみたり、たくさんの楽しみ方ができるUBEビエンナーレに皆さんも是非足を運んでみてください。
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宇部市『ときわ公園』広い園内を実録レポ♪
動物園や遊園地を、子供達と遊び尽くす!
宇部市の街中にぽっかりと出現する「常盤湖」を中心に、緑と花と彫刻に彩られた広大な『ときわ公園』。
広さ189ha(東京ドーム40個分!)には、国内で初めて全園に生息環境展示を取り入れた「ときわ動物園」や、世界の植物が集まる植物館、石炭記念館や遊園地まであるんです!