山口県のおすすめ酒蔵見学│日本酒「山頭火」をつくる歴史ある酒造へ(試飲あり)

酒蔵めぐりや酒蔵見学ツアーなど、近年日本酒にまつわる観光が注目を集めています。山口県には「獺祭」を手掛ける旭酒造をはじめ、豊かな自然を活かした酒づくりをする酒蔵が多数。その中から今回は、山口市の「金光酒造」にお邪魔しました。“自由律俳句”で知られる俳人「種田山頭火」とゆかりがあり、人気銘柄「山頭火」は山口県を代表する日本酒のひとつです。
大正15年創業の歴史ある酒蔵は趣があって、魅力がいっぱい♪酒造の伝統を受け継ぐ金光酒造の雰囲気を、ぜひお楽しみください。
まりっぺ
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47pv
山口県のおすすめ酒蔵見学│日本酒「山頭火」をつくる歴史ある酒造へ(試飲あり)

金光酒造と種田山頭火の関係性とは?

山口市にある金光酒造は、1926年(大正15年)に創業した歴史のある酒蔵。

少量多品種の日本酒を、少数精鋭で生産しています  


俳人“種田山頭火”は、明治40年(25才)からの約10年間、県内で酒造業を営んでいたことがあるのですが、 大正5年に倒産。

金光酒造の前身の会社が山頭火の会社を吸収合併したというご縁があり、それが現在も金光酒造の“防府工場跡”として残されています



そして山頭火を偲んで誕生したのが、今や金光酒造の代表銘柄となっている「山頭火」です。


“全国新酒鑑評会”で何度も金賞を受賞したことのある「山頭火」は、長い歴史の中で熟練された職人の技が作り出す、伝統の味  

山口県産のお米を100%使用し、少量生産による徹底した品質管理を行っています。



【金光酒造株式会社】

■住所 山口市嘉川5031番地

■営業時間 8:00~17:00

■電話 083-989-2020 

■アクセス(車) 宇部空港から約30分/JR新山口駅から約10分/小郡ICから約15分


※酒蔵見学を希望される方はお問い合わせから事前予約が必要です。(土日は定休日の場合あり)

金光酒造の酒蔵見学♪

金光酒造では、明治29年にできた酒蔵で約130年もの間、お酒造りを行っています。

麹造りから発送までの全ての工程を、なんと社員さん数名だけで行っているそうです  



まず案内していただいたのが、こちらの甑(こしき)。

実際に使用するときには、甑を手前に倒してホースをつなぎ、洗ったお米を1時間ほどかけてじっくりと蒸らします  



白い扉の奥は、麹(こうじ)造りをする麹室。

金光酒蔵では、11月から5ヶ月~半年ほどかけてお酒造りを行っています。


取材日の10月の時点ではまだお酒造りが始まる前だったのですが、来月からこの中で麹造りがはじまりますよ~  



お酒の“仕込み”を行うホーロータンク。

鉄でできており、表面にはガラス質の釉薬(ゆうやく)が焼き付けられているので、耐熱性や冷却性が高く保存に適しています  



日本酒造りは、温度管理がとても重要。

こちらのタンクの中には小さい管がぐるぐると巻いてあり、そこに冷水が通ってお酒を冷やしているそうです  



こちらは、本醸造と純米吟醸の生酒を冷やしているタンク。

熟成させるため、この中で低温で冷やしておいしくなるのをじっくり待ちます。



金光酒蔵ではほとんどのお酒造りの工程を人の手で行っていますが、唯一使っている機械がこちらの搾り機  

この機械で、発酵が終わって熟成したもろみを日本酒と酒粕に分ける作業を行います。



“搾ったお酒をいかに品質を下げずにおいしい状態でお客さんに届けられるか”が勝負!(金光社長)

瓶詰めを行ってからの温度管理も、お酒の種類に合わせた場所で慎重に行います。



金光酒造では、なんとラベル貼りも全て手作業で行っています  

1枚1枚丁寧に貼るのは、集中力が要りそうですね…。


こうして金光酒蔵で造られたお酒は、お客様のもとに届けられます。

Column

酒蔵見学の後は試飲ができる直売所へ

直売所には展示・試飲コーナーが設置されており、実際に味を確かめて購入することができます。

酒造りの工程や作り手のこだわりを知ったあとに飲むお酒は、おいしさもひとしお!

酒蔵見学の後は試飲ができる直売所へ
特別なお酒「日々の酒 三六五句」はお祝いごとにピッタリ♪

「日々の酒 三六五句」は、山口県産の“山田錦”を100%使用した精米歩合40%の純米大吟醸原酒。

程よい酸味とフルーティーな味わいが特徴で、風味や旨みもしっかりと楽しめるお酒です。


このお酒のラベルはなんと、種田山頭火が詠んだ句の中から社長自らが厳選したもの

なんと、うるう年を含めた366日分の句があるそうです  


お酒好きの方へのプレゼントにはもちろん、創立記念日や結婚式の引き出物などでも喜ばれそうですね♪

特別なお酒「日々の酒 三六五句」はお祝いごとにピッタリ♪

「山頭火」の純米吟醸酒と生酒を飲み比べ!

金光酒造で原材料に使っているお米は、「山田錦」「西都の雫」「日本晴」の3種類。

展示コーナーでは、甘口~辛口までの様々なお酒が試飲できちゃいます♪


当日は車のため試飲ができなかったので、自宅に帰って2種類を飲み比べてみました!

ぜひ購入の際の参考にしてみてください  



【純米吟醸酒 山頭火】

地元山口市の山田錦使用。

低温でじっくり仕上げ、まろやかな飲みやすさでどんな料理とも相性が良く最適(公式HPより)。


・精米歩合 80%

・使用原料米 山田錦100%

・アルコール度 16.0~17.0度


口当たりが良く、とても飲みやすいので、どんどんお酒が進みます   

1,800㎖・720㎖・300㎖の3種類が販売されているのですが、次回は1,800㎖を買いたいと思います  



【生酒】

こちらのお酒は一切熱を加えていない生酒です。

生酒ならではのフレッシュな味わいをお楽しみください(パンフレットより)。


・精米歩合 60%

・使用原料米 日本晴100%

・アルコール度 15.0~16.0度


こちらは、冷やして飲むタイプの生酒。

生酒ならではの、フレッシュ&フルーティーな味わいが楽しめました  

とても飲みやすいので、日本酒初心者の方はまずこちらから試すのもおすすめです。

“本気で一生懸命に造るからおいしいお酒ができる”

  • 身振り手振りを交えて説明してくださる金光社長

5代目の金光社長は、自身も社員さんと一緒にお酒造りをされています。“おいしいからもう一杯飲もうか”と思ってもらえるお酒を造ることが目標とのこと  


お酒造りの全ての工程を数名で行っていたり、ほとんどの作業を手作業で行っているので、その苦労は計り知れません。

しかし、“自分の理想とするお酒を本気で造りたいと思っている人が一生懸命にやるからおいしいお酒ができる。これからも気持ちを込めて取り組みたい”と、真剣な表情で語ってくださいました。



金光酒蔵のお酒は、山口県産のお米だけを使った安心安全でおいしいお酒♪

気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。


※酒造見学のご予約はこちらからどうぞ!


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この記事を書いた人

まりっぺ

「山口県民だけど、山口県についてよく知らない…」そんな方、意外と多くないですか?
実は、わたしもその1人。笑
そんなわたしが、山口県のおすすめスポットを丁寧に取材して分かりやすくお伝えします♡一緒に、もっと山口県を好きになっちゃいましょう♪

まりっぺ