【山口県】お寺で写経・厄除け・滝行!長門市『二尊院 宿坊えんとき』の修行体験レポ♪

“楊貴妃伝説”で知られる長門市のお寺「二尊院」に、日帰りor1泊2日で修行体験ができる宿坊があるのをご存知ですか?今回は滝行・厄除けクルージング・写経・写仏・精進料理・BOZEバーなど、盛り沢山な1泊2日を過ごしてきましたよ~!
“身体に溜まったゴミ”を一掃して、最終日は気分もスッキリ♪「明日も泊まりたい…」と後ろ髪を引かれながら帰宅したほどです…笑。
優しくて楽しい住職さんがいるお寺なので、宿坊体験をしたことがない方も必見です!

※この記事の内容は2024年9月時点の情報です。
まりっぺ
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【山口県】お寺で写経・厄除け・滝行!長門市『二尊院 宿坊えんとき』の修行体験レポ♪

『二尊院』ってどんなお寺?

「真言宗 龍伏山 二尊院(にそんいん)」 は、本州の最北西端にあるお寺です。

長門市の向津具半島に位置し、人気観光地の元乃隅神社からは、車で約20分ほど半島の奥へ進んだところにあります。


カーナビにお寺の住所を入れると正確に案内されないことがあるので、車でお越しの際はお気を付けください。近くまで来ると「楊貴妃の里」と書かれた大きな看板が見えてくるので、その看板に従って進めば迷わず到着できますよ  



駐車場は、矢印の坂を下って右側にあります。空いているスペースに停めましょう。


お寺に到着し、まず目に入ったのは…



じゃじゃーん!

絶世の美女としてその伝説が残る楊貴妃のお姿(大理石)です  

迫力があってとても美しかったです。

境内には“楊貴妃のお墓”(五輪塔)もあります  

子宝・縁結び・婦人病の御利益があると言われており、女人守護の寺院として信仰されているそうです。




これは一度回すだけでお経を一回唱えたのと同じ御利益があるとされている“摩尼車(まにぐるま)”。

行かれた際にはぜひ、回してみてくださいね♪

Column

楊貴妃伝説とは…?

その昔、絶世の美女「楊貴妃」が難を逃れて小舟に乗り、この地に漂着したという伝説があります。 

二尊院の境内に隣接する「楊貴妃の里」は、そんな伝説が伝わる地に整備された中国風の庭園。古代中国ロマンに満ちた雰囲気を味わうことができますよ♪


楊貴妃伝説とは…?

『宿坊えんとき』は体験プログラムがたくさん!

平成2年にオープンした『宿坊えんとき』。宿泊プランの中には、各種修行体験(座禅・写経・写仏、占い、お悩み相談)やオプションで厄除けクルージングや滝行体験、和ろうそく作り体験、腕輪念珠つくり体験など、豊富な体験プログラムがたくさんあります♪

これらの体験プラグラムは日帰りで手軽に体験することもできます  



今回私は、【山口・長門・修行体験】二尊院で心安らぐ時を過ごそう。作務・修行体験&宿坊1泊 のプランに、オプションで厄除けクルージングをつけた体験をしてきました  

それでは、「二尊院 宿坊えんとき」さんでの宿坊宿泊プラン体験の、はじまりはじまり~  

【過去を懺悔】厄除けクルージングで心身ともにデトックス!

初日は、“厄除けクルージング”体験  

日焼け止めをしっかり塗って(笑)、元気に出発です♪



舵を取ってくれるのはなんと、住職さんご本人  

住職さんが操縦する船に乗れるというのも、貴重な体験ですよね!



お天気に恵まれ、風もとっても気持ち良かったです  

“厄除けクルージング”のために乗船しているのですが、この時点ですでに最高の気分…(笑)。



こちらは、古くから“龍神様が住む島”と言われている江ノ島。

出航前にここで龍神様に航海の安全をお祈りするのが習わしだそうです。


龍神様に「安全に厄除けクルージングができるようお守りください」と、しっかりお願いしておきました  



「この生簀の中にいるのは、なんの魚でしょうか?」


正解は…マグロです!(笑)


海の中には、近畿大学が開発した養殖方法を取り入れて養殖されているマグロの生簀が8つ!

約6,000匹ものマグロがいるそうです  



そしてついに、目的地に到着~  


住職さんが手に持っているのは、泥で作られた“厄玉”。

過去(オレンジ色)、現在(黄色)、未来(緑色)の3種類の厄玉があり、こちらを海に投げて神様に私たちの“想い”を受け取っていただきます♪



まずは、厄玉の裏にある小さな穴に向かって、それぞれ下記の言葉を吹き込みます。


  • 過去…過去に犯した罪悪の懺悔
  • 現在…今日までいろんな方にお世話になってここまできたことへの感謝の気持ち
  • 未来…未来の目標が成就するようにという願い


数の制限はないそうなので、好きなだけ吹き込んでOKです  笑。



しっかり手で蓋をしたら、準備完了♪

下記の言葉を叫びながら厄玉を海へ向かって思いっきり投げましょう~  


泥玉に向かって吹き込んでいる間は住職さんがホラ貝を吹いてくださいます♪


  • 過去…ごめんなさーい!
  • 現在…ありがとーう!
  • 未来…がんばるぞー!(やるぞー!)


最初はなんとなく恥ずかしくてスムーズに言葉が出てこなかったのですが、2個目の“現在”からはいい感じに慣れてきました♪笑

普段大きな声を出す機会が少ない方にも、ぜひおすすめしたいコンテンツです  



3つの玉を全て投げ終わったら、最後はお祓いをして厄除けクルージングは終了  


他にも、日露戦争で日本海軍が使用した飛行場跡や吉田松陰が現地視察をして作らせたという台場、日経新聞にも取り上げられた「百姓庵」の塩の工場なども船上から見学させてもらい、大満足のクルージングでした♪

【大苦戦】写経で心を整えるハズが…笑

お寺での宿坊体験と言えば、“写経”ですよね  

今回私は、写経と写仏がセットになった用紙で体験させていただくことに…♪



用紙に薄くお経が書いてあるので、それをお手本にしながら書き進めていきます。

書道ではないので、「とめ・はね・はらい」などの細かいことは、無視してOK  


写経で使う墨汁の色は4色から選べますが、私はオーソドックスな黒色の墨汁を使いました。



写経はお経を集中しながら書き写すことで、邪念が払われて精神が安定する”効果が期待できます。


私もご多分に漏れずその予定だったのですが…。

最初の一行目から、筆の扱い方が思い出せずに苦戦っ 



少し慣れてきてからも、「“無”の漢字が多いな…笑」「私思ったより集中力ないな…」など余計なことを考えて一人で笑ってしまい、思うように筆が進まず… 


写仏(絵)は、自分の心の中に住む仏様の姿を色鉛筆を使って表現するとのことだったのですが、純粋に楽しかったです♪



完成した用紙は、お寺に奉納する持ち帰って額縁に入れて“お札代わり”にするかを自分で選択できます  

普段は暇さえあればスマホ画面を見ている私ですが、筆を持って目の前の文字だけに集中する時間はとても貴重でした♡

【夕食】住職さんお手製の精進料理♪


夕食は宿泊するお部屋でいただくことができます。

こちらで提供される食事は全て、住職さん自らが作られているそうです  



食事作法に倣って感謝しながらいただいていると、気持ちが穏やかになっていくのを感じました。

さらに一つひとつ丁寧に作られたお料理を心を整えていただくことで、素材の味の美味しさにも気づくことができました  


個人的にはこの経験ができただけでも、「ここに来て良かった 」と思いました  

【体験必須】大人気の“BOZEバー”

22時からは、楽しみにしていた“BOZEバー”  

もともとお酒を飲むのが好きだという住職さんならではのこのプランは、「二尊院 宿坊えんとき」で宿泊される方のほぼ100%が申し込むという、大人気のコンテンツです。


飲み物は、お酒でもソフトドリンクでもOK!

住職さんにお酌してもらえるだんて、最高の贅沢ですね  


お酒を飲みながら会話しているせいか、心の距離もグッと縮まる気がします♪


自家製の梅を使った梅酒をいただきました!

「いろんな職業の方と会話ができるので楽しい」と、住職さん♪

私もお酒を飲むのが好きなので、本当に楽しかったです(笑)。


楽しい宴は、日付が変わる前にお開きとなりました  

【2日目スタート】“宿泊客限定”のご本尊特別参拝

夜は大谷翔平選手が愛用していると言われるマットレスで熟睡して、次の日は朝6時から勤行へ  

「昨日の疲れが残って起きるのが辛い…」ということもなく、張り切って本堂へ向かいました♪

朝のお勤めでは住職さんに続いてお経を読み、無事に終了(約15分)。

続いては、宿泊した方しか見られない貴重な“ご本尊の特別参拝”へ向かいます  



普段は非公開となっているという、ご本尊。

※本来は写真撮影不可ですが、取材のため特別に許可をいただき撮影させていただきました。



左にいらっしゃるのが阿弥陀如来立像(あみだにょらいりつぞう)で、右にいらっしゃるのが釈迦如来立像(しゃかにょらいりつぞう)。

どちらも国の重要文化財に指定されています。


阿弥陀如来立像は釈迦如来立像よりもシャープな顔立ちをしており、手の指の間が水かきのようになっているのが特徴。

釈迦如来立像は阿弥陀如来立像よりも顔がふっくらとしており、縄を巻いたような頭髪が特徴です。

阿弥陀如来立像と釈迦如来立像の四方を囲むように2体を守っているのは、四天王像

この四天王は、県指定有形文化財です。



四天王が、あまのじゃくを足で踏んでいますね  

このあまのじゃくは、災いや煩悩が擬人化されたもの


四天王の役割は、“あまのじゃくを退治しこちらの平和な世界にいざなうこと”だそうです。



よく見ると、ご本尊の下半身あたりがうっすら赤くなっているのが分かりますか?

気になる方は、ぜひ宿泊してその謎を解明してみてくださいね  

【厄落とし】滝行で心身ともにデトックス

最後は、夏場に人気の滝行体験  

お寺から車で15分ほどの距離にある霊峰・高滝山へ出発です♪



用意していただいた滝衣(たきごろも)を身につけて、準備万端!

(滝衣の下には水着を着用するのがおすすめです。)



「いざ、出陣じゃ!」ということで、出発前に住職さんが滝行の安全をお祈りしてホラ貝を吹いてくださいました  

壮大な音に、気持ちもシャキッとします♡



阿惣ダムまでは車で移動して、そこからは徒歩で900mの道のり。

歩きやすい平らな道が続きます♪



滝行の説明を聞いたり会話を楽しんだりしていると、あっという間に滝に到着!

現地では住職さんがまず周辺の安全確認をしてくださり、安全が確認できたら着替え用のテントを建ててくださいます。



まずはお祓いをしていただき、念願の滝行のスタート♪

住職さんが目の前でお手本を見せてくださるので、初心者の私でも問題なく入れました  



“気の出口”であるチャクラ(首と頭の付け根あたり)に滝を受けて悪いものを追い払い、心身浄化が期待できる滝行。

「二尊院 宿坊えんとき」さんでは、時間制限や回数縛りなどはありません


滝に入ってしまうと何も考えられなくなってしまいがちなので、滝に入る前に「修行のテーマ」を決めてから入るのがおすすめだそうです。

特に決まりはないそうですが、昨日の“厄除けクルージング”でならった仏教の考え方にちなんで、下記でもOKとのこと。


  • 過去の懺悔
  • 現在への感謝
  • 未来への願望成就


あまりの滝の勢いに笑っちゃってる…?

滝に打たれるポイントが決まったら、まず「南無高滝大権現(なむたかたきだいごんげん)」と神様のお名前を5回ほど大きな声で唱えます。

その後はそのまま唱え続けても良いですし、自分の内面と静かに向き合う時間にしてもOK。


私は滝に入ってから“未来への願望成就”をお願いしました  

初めて見た自然の滝に圧倒されながらも、無事に終えられてホッと一息(笑)。


滝行が終わった後にいただいた自家製の梅を使った炭酸割が最高でした~♡


生まれて初めての滝行でしたが、心身ともにスッキリできて大興奮!

“非日常の出来事に挑戦する”という意味でも、滝行体験ができて良かったです。


皆さまもぜひ、チャレンジしてみてくださいねっ  

『二尊院 宿坊えんとき』は宿坊体験初心者さんにもおすすめ♪

今回は、長門市にある「二尊院 宿坊えんとき」さんで、1泊2日の“宿坊宿泊プラン”を体験してきました♪

・厄除けクルージング

・写経、写仏

・精進料理

・BOZEバー

・朝のお勤め

・ご本尊特別参拝

・滝行

と盛りだくさん非日常体験!とっても大満足の2日間でした!

親切かつ丁寧にたくさんの知識を授けてくださった住職さんには、感謝しかありません  



「お寺は本来、訪れた人が元気になる楽しい場所なんだ」と笑顔でおっしゃっていたのが、とても印象的でした  


心身の疲れが溜まっているときはもちろん、心を整えて前向きな気持ちになりたい時に行くのもおすすめです!

興味のある方は、ぜひ一度行ってみてくださいね♪

  • 二尊院/宿坊えんとき

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この記事を書いた人

まりっぺ

「山口県民だけど、山口県についてよく知らない…」そんな方、意外と多くないですか?
実は、わたしもその1人。笑
そんなわたしが、山口県のおすすめスポットを丁寧に取材して分かりやすくお伝えします♡一緒に、もっと山口県を好きになっちゃいましょう♪

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