【山口市】「重源の郷」で、大人も子供もハマる昔懐かしのものづくり体験♪入場料やお食事情報も!
今回は子どもと一緒に、紙すき体験や竹とんぼ作りなどのものづくり体験を楽しみ、ランチタイムには地元食材を使った里山の味覚を堪能してきました。 子ども連れのおでかけや家族旅行はもちろん、カップルのデートなど、大人旅にもぴったりな「重源の郷」をご紹介します♪
※本記事の情報は2025年9月時点のものです。
※近年、全国的にクマによる被害が増加しています。お出かけの際は、最新の目撃情報をご確認のうえ、安全に十分ご留意ください。
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『重源の郷』とは?
山口市中心部から車で約30分、自然豊かな徳地地区にある『重源の郷』は、子どもと一緒に楽しめる里山体験スポットです。
徳地地区は鎌倉時代の高僧・重源上人ゆかりの地。
徳地の森を開拓して良質な木材を伐り出し、奈良の東大寺再建のために尽力したことで知られています。
さらに重源上人は、徳地に手漉き和紙の技法を伝え、地域に伝統工芸「徳地和紙」を根付かせました。
駐車場入口の重源さんの銅像
そんな歴史や文化に触れながら、木工や手漉き和紙などの"ものづくり体験"を楽しむことができる里山体験施設『重源の郷』は、2025年4月にリニューアルオープン!
2年間の休業中に3棟の古民家の茅葺き屋根を新しく吹き替えられ、それぞれ木工体験工房「匠(たくみ)」、紙漉き(かみすき)体験工房「白波(しらなみ)」となっており、実際に中に入ることができますよ!
美しい茅葺き屋根の古民家が立ち並ぶエリアまでは、駐車場がある「歓迎館」から遊歩道を歩くか(約20分)、またはシャトルバス(5分)で行くことができるので、小さなお子様連れや高齢の方にも安心です。
※生態系保護の為、犬や猫などのペットを含む動物と一緒の入場はできないのでご注意ください。
[重源の郷 基本情報]
電話番号:0835-52-1250
営業時間:9時30分〜17時(最終受付16時)
入郷料:大人(高校生以上)520円、小学生・中学生310円
※入郷料にはドリンクサービス券が付いています!
駐車場:200台
『重源の郷』入郷の玄関口、まずは"歓迎館"へ!
入口の「歓迎館」では、入郷チケットの購入とお土産などの購入ができます。
徳地地区の特産品や工芸品が揃い、散策前からワクワク気分♪
ここでチケットを受け取ったら、いよいよ村の中心部へ出発です!
チケットにはスイーツ割引またはドリンクサービスの半券がついており、お食事処「庄屋」のスイーツの割引か、「歓迎館」でのドリンク(ペットボトル)のサービスが受けられるので、しっかり保管しましょう♪
『重源の郷』の中心部へ、遊歩道散策またはシャトルバスでGO!
歓迎館から中心部までは約1km、遊歩道を歩いて約20分です。
シャトルバスの利用も可能なので、雨の日や、小さな子ども連れご家族・高齢の方も安心!
始発が「歓迎館」を9時40分発、「徳地浪漫」と名付けられた中心部からの帰りの最終便は16時30分で、1日12便運行しています。
(状況により臨時バスが出たり、スケジュールが変更になる場合もあるのでご注意ください。)
子どもたちに聞くと、「もちろん歩くに決まってる!」とのこと(笑)。
私達は遊歩道を歩くことにして、杖を借りて遊歩道の入口へ向かいました
「杣入りの道」と書かれた門が遊歩道の入口
とても整備が行き届いていて歩きやすい遊歩道です。
道の横には小川が流れ、せせらぎの音と澄んだ空気が心地よく、まるで天然のヒーリングスポットのよう♪
昔、この地域は巨木の森に覆われていました。
重源上人は宋から大工や職人を呼び寄せ、徳地の村人たちと力を合わせて森を開拓したそうです。
川沿いの道の側面は石垣でしっかりと固められており、歩きながら「昔の人々が切り拓いた道なんだ」と実感できました。
木の実やふかふかの苔を見つけながら歩く子どもたちは好奇心マックスで、約1kmの道のりもあっという間でしたね〜
途中には大きな水車もあり、故障中のため動いていなかったとはいえ、初めて見る水車に興味津々でした。
遊歩道沿いには約5,000株ものアジサイが植えられていて、6月には一斉に花を咲かせ、道を鮮やかに彩ります。
また、モミジやイチョウも多く植えられており、紅葉シーズンには里山全体が鮮やかな色に包まれるそうです。
次はぜひ、秋の絶景を楽しみに訪れたいな〜♪
ムカゴ(自然薯の実)もたくさん実をつけていました。
赤くて可愛い椿の実
茅葺き屋根の古民家に感動♪
『重源の郷』の中心部、「徳地浪漫」に到着!
リニューアルで美しく生まれ変わった茅葺き屋根の古民家は、里山の緑に映え、思わずカメラを向けたくなる景色です。
木工体験工房「匠」、紙漉き工房「白波」、そしてオープン準備中のバウムクーヘンカフェ「とくぢ浪漫」と、建物ごとに見どころがいっぱいで、自然や歴史、伝統工芸、グルメを一度に楽しめちゃう、プラス、どこもかしこも写真映えスポットだらけ♪
子どもたちも古民家の造りや周囲の風景に目を輝かせていました
私も、3棟もまとまって茅葺き屋根を見るのは、初めてです。
写真を撮りながらわくわく散策したい気持ちもそこそこに、ちょうどお昼時なのでまずは腹ごしらえを。
お食事処「庄屋」で里山の味覚を味わうランチタイム
お食事処「庄屋」では、里山の景色を眺めながら、地元の食材を使った素朴で贅沢な味わいを楽しめます。
リニューアルで明るい自然光が差し込む広々とした店内には、囲炉裏を囲んだ大きなテーブルが存在感を放ち、カウンター席やソファ席、お座敷席まで揃っているので、小さな子ども連れでも安心して利用できます。
どの席からも里山の景色が楽しめ、窓際での写真撮影もばっちり♪

『重源の郷』名物といえば、徳地産の自然薯をつかった「もり蕎麦とろろ」(1,200円)。
「鶏めし・もり蕎麦セット」(1,500円)や、「特選 釜うどん・冷うどん」(850円)などもあります。
15時以降は甘味処として、「どら焼き生クリームセット」や「バウムクーヘン生クリームセット」などスイーツメニューの注文ができ、入郷チケットの半券を提示すると通常950円のところ600円になる割引を受けられますよ
私は「もり蕎麦とろろ」(1,200円)をいただきました。
つるりとしたのどごしの蕎麦に、とろろの濃厚な旨みと自然な粘りが絡み合い、箸が止まらない美味しさ!
自然薯特有の奥行きのある滋味深さが感じられ、地元ならではの味に感動です
おかわり蕎麦(200円)もお願いして満腹満腹♪
緑あふれる里山を背景に、居心地・お味ともに最高のランチタイムを過ごせました♪
木工体験工房「匠(たくみ)」で木工体験!
お腹いっぱい、元気いっぱいになったところで、いよいよお楽しみの木工体験工房「匠(たくみ)」へ!
地元の達人と一緒に木や竹を使った作品作りが体験できます。
木のおもちゃも豊富で、作るだけでなく遊ぶこともできるので、子どもも大人も夢中になれる空間です。
6歳の息子は竹とんぼ作り(300円)に挑戦。

竹とんぼが欲しかったので、私も作らせていただきました!

ろうそくの火で竹を炙りながら、左右対称になるように少しずつ曲げて形を整えていきます。
達人が「今だよ」という絶妙なタイミングを教えてくださり、その瞬間に火から離して「ふぅーっ」と息を吹きかけると…
竹は一気に冷えて、そのまましっかりと形が定まりました。
+200円で「重源の郷」の刻印入の台も作ってくれます♪
出来上がった竹とんぼを飛ばすと、先生のアドバイスで茅葺き屋根の天井近くまで飛ばせて、子どもも私も大興奮でした
10歳の娘はレーザークラフトで作られたパーツを組み立ててで恐竜や昆虫を作る体験(800円)をチョイス♪
あらかじめカットされた木のパーツを組み立てて形にしていきますが、なかなかの細かい作業!
達人の指南を受けながら見事にクワガタを組み立て、完成した瞬間には満面の笑みを浮かべていました

自分だけの作品を作る達成感と、完成した作品を手にする喜びを同時に味わえる、特別な木工体験。
温かく気さくな達人たちとの出会いも、忘れられない思い出のひとつになりました
工房では木を使った工作や木工作品の販売も行っており、体験せずに購入することも可能です。
さらに、オーダーメイドのミニ家具や小物の注文も受け付けているそうなので、ぜひチェックしてみてください♪
個人的に特に気に入ったのは、ちょっと腰掛けるのに便利な作業用スツール。無垢材で作られており、なんと3,000円というお手頃価格も魅力でした。
[匠(木工体験工房)]
体験時間:9時30分~16時(最終受付15時)
〈体験料〉
風車:500円(税込)
3Dジグソーパーツの工作(恐竜、昆虫など):800円(税込)
竹水鉄砲:500円(税込)
竹とんぼ: 300円(税込)
※要予約。当日空きがあれば当日受付も可能。
予約は重源の郷まで(電話番号:0835-52-1250)
達人に竹水鉄砲を伝授してもらう6歳男子
紙漉き体験工房「白波」で、徳地伝統の手漉き和紙を楽しむ!
続いて、徳地和紙の歴史や製法を学びながら楽しめる紙漉き体験工房「白波(しらなみ)」へ。
ここでは、山口市徳地地区の伝統工芸「徳地和紙」に直接触れる手作り体験で、ものづくりができるのが魅力です。
この日は手漉き和紙体験(1,300円)、折り染め(500円)、風鈴デコレーション(1,500円)などの体験が用意されており、どの体験も小さな子どもから大人まで夢中になれる内容
6歳弟は手漉き和紙体験、10歳姉は折り染め体験をチョイス♪
最初に挑戦したのは紙漉き体験。
はじめに先生から、徳地和紙の歴史や製法を写真を交えて教えていただきました。
和紙の原料はミツマタや楮(こうぞ)といった植物で、皮をはいで煮て柔らかくし、さらに細かく叩いて繊維をほぐしていくのだそう。
大変な下準備を経てようやく一枚の和紙になることが分かり、改めて昔の人の知恵と手間に感動…
説明のあと、まずは先生のお手本を真剣に見学。
ここ「白波」での紙漉き体験は、ハガキサイズの和紙を一度に8枚漉けるようになっています。
専用の枠を水に浸すと、繊維が水面でふわっと絡み合い、少しずつ紙の形が現れてくる様子はとても不思議で、和紙が植物からできていることを体感できました
続いては6歳の弟の番。専用の枠をゆらゆらと揺らして繊維を絡ませ、水の重みを感じながらもしっかり両手で持ち上げます。
水を切ってから、いよいよ緊張のひっくり返し作業へ。
「できるかな…?」と不安げでしたが、先生の優しいサポートのおかげで見事成功!
その瞬間、思わず拍手(笑)。
手漉き和紙は乾燥させた後、約1週間ほどで郵送していただけるとのこと。
届くまでのワクワク感もまた楽しみのひとつです。
子どもたちにとっても、普段は意識しない「紙」の原点を肌で感じられる、とても貴重な体験になりました
分厚い繊維が、和紙のハガキになるんですね〜
続いて10歳のお姉ちゃんが徳地和紙の折り染めに挑戦!
まずは和紙を丁寧に折りたたみ、そこへ好きな色を感覚のままに重ねていきます。
ポイントは薄い色から先に染めること。さらに色を重ねると、ふんわりとしたグラデーションが広がっていくのです。
角ではなく折り目の線に染料をのせてみると、また違った表情が出てきて、「どんな模様になるんだろう?」と夢中。
見ていた弟も「やってみたい!」と飛び入り参加し、2人並んで真剣に色付けしていました。

仕上げはそっと和紙を広げる瞬間。
破らないように慎重に広げていくと……目の前に鮮やかな模様がぱっと現れます。

「わぁ、きれい!」と歓声を上げる子どもたち。
世界に一つだけの模様が徳地和紙に染まり、達成感と感動の笑顔があふれました

工房では徳地和紙を使った製品の販売も行われています。
折り染め和紙を使った御朱印帳やモビールなど、インテリアにもなる可愛いアイテムや、ハガキや封筒といった日常で使えるグッズもずらり!
徳地に残る伝統の「千々松和紙工房」の製品も手に取ることができますよ。
お土産やプレゼントにぴったりなので、ぜひ時間を取っておいてください♪
[紙漉き体験工房「白波」 基本情報]
体験時間:9時30分~16時(最終受付15時)
〈体験料〉
和紙染め体験:500円(税込)
紙漉き体験:700円~(税込)
※その他、季節ごとの体験もあり。
※要予約。当日空きがあれば当日受付も可能。
予約は重源の郷まで(電話番号:0835-52-1250)
Column
そば打ち体験工房「ちょうげん」で手打ち蕎麦を体験できます!
今回のリニューアルで新設された「そば打ち体験茶屋」では、本格的な手打ちそばづくりに挑戦できます
自分で打った蕎麦を味わえるのは格別の体験になるでしょうね♪
家族や友人と一緒に、日本の食文化を楽しく体感できる人気のプログラムです!
開始時間:10時、11時、14時、15時の1日4回
体験料:2人前で2,000円(打ちたてのお蕎麦はお持ち帰りとなります。)
受付:歓迎館や庄屋にて

新設の展望台から、茅葺き屋根が並ぶ景色を上から眺めてみた!
五感を刺激する生の体験を楽しんだあとは、リニューアルに伴って新設された展望台に登りました。
上からは茅葺き屋根の古民家や里山の景色を一望できます。
里山の緑に囲まれた景色はまるで絵本の一場面のようで、思わずカメラを構えたくなりますね〜♪
四季ごとに違った色合いが見られるので、訪れるたびに新しい発見がありそう!
紅葉の季節は特に見応えありそう!
展望台の下には、子どもも安心して水遊びできる「親水広場」も新設され、夏の暑い日には涼を楽しむこともできます。
帰りも遊歩道を楽しみました!
帰り道も遊歩道をゆっくり散策。
行きでは気づかなかった野花や景色に出逢えました
自然観察を楽しみながら歩くことで、体験で少し疲れた体も里山の空気でリフレッシュできました。
シャトルバスは16時30分発が最終便なので、バスに乗って楽に戻ることもできますよ♪
「また来たいね」と話しながら、最後まで笑顔いっぱいの帰り道でした。
Column
日本昔話のような世界でお食事ができる!『かじかの里 美濃吉』
まるで日本昔話の世界に迷い込んだような、ぬくもりあふれる古民家風のお食事処『かじかの里 美濃吉』は、『重源の郷』の遊歩道の途中にあります。
川魚や山菜、季節の里山の恵みを使った料理に、心もお腹もほっと満たされる癒しのひとときを過ごせるお店、『重源の郷』来訪の折にぜひご予定に加えてみてください♪
電話:0835-52-1206(要予約)
営業時間:10時~22時(LO:19時)
定休日:不定休
駐車場:10台

重源上人の偉業を伝える『山口市徳地文化伝承館』
『山口市徳地文化伝承館』は、『重源の郷』遊歩道の途中に建ち、重源上人の偉業と徳地の暮らしを模型・映像・資料で伝える展示が充実した資料館です。
昔の道具や民俗資料にも触れられ、里山体験に深みを加えてくれる「知る」スポット!
ぜひ立ち寄ってみてください
電話:0835-52-0267
入館料:無料

「歓迎館」でお土産タイム!
スタートでありゴール地点の「歓迎館」に到着したら、お楽しみのお土産タイム。
木工館の達人たちが手がけた木の小物や、徳地の自然をモチーフにした温もりある作品、重源の郷オリジナルの「竹でつくったマグガップ」(竹繊維入りマグカップ)や、日本の伝統色を表現できる「にほんの色鉛筆」、そして人気キャラクター“ちょうげんさん”のグッズなどなど…
思わず手に取りたくなる特産品やここでしか買えないグッズがずらりと並んでいます。
お姉ちゃんは「にほんの色鉛筆」、弟は達人作の「6連発ゴム鉄砲」(←これ、帰宅してから親子でハマってます!すごいクォリティなんですよ♪)、私は風車やどんぐりのオブジェ、そしてクルミが入った搗き立ての「ほっぺた餅」や人気商品の「もてもてどら焼き」などを、購入♪
手づくりのぬくもりや、ここで過ごした時間の情景がよみがえるようなお土産たちをGETできて大満足です
『重源の郷』は、五感を記憶に刻む原体験ができる究極の里山テーマパークだった♪
自然、文化、体験、グルメ——すべてが詰まった究極の里山テーマパーク『重源の郷』。
リニューアルでより快適に過ごせるようになり、親子で過ごす一日旅にも最適ですし、なにより新装された美しい茅葺き屋根は必見です!
子どもも大人も夢中になれる、自然や歴史、ものづくりの楽しさを深く感じることができる体験メニュー、そして木工の達人など温かな人たちとの出逢いが嬉しかったです♪
秋の紅葉、冬の侘び寂び、春の桜や新緑…四季折々に表情を変える徳地の風景とともに、また訪れたいと思える場所でした
今後も、バウムクーヘンのお店が開店予定など進化していく『重源の郷』、ぜひ山口県のご旅行やおでかけのスポットとして計画してみてください♪
- 重源の郷【4月24日(木)リニューアルオープン!】
- 山口市徳地文化伝承館
【地元ライターが紹介】まだまだあります!県内のものづくり体験

県内には、まだまだものづくり体験を楽しめる施設がたくさんあります!
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