【防府市】毛利博物館と周辺おすすめスポットをご紹介♬企画展「毛利家の雛まつり」の情報も!
毛利家に伝わる雛人形が展示され、大名家で行われていたひなまつりを想像しながら、思いを馳せることができる素敵な展示です。
毛利博物館の近くにはランチにぴったりなカフェや立ち寄りスポットもあるので、歴史を感じつつ、おでかけも楽しんでみませんか。
- 中川 康子
- 789pv
旧毛利家本邸「毛利博物館」とは
防府駅から車で約10分の所にある毛利氏庭園・毛利博物館。
毛利博物館は元々毛利家の本邸で、ここにかつて中国地方で大きな勢力を誇った毛利家が住んでいました。
最後の長州藩主「毛利元徳」は、明治維新後に華族の最高位公爵の地位を授けられ、約6年弱かけて1916年に本邸が完成しました。
本邸・庭園およびその他を含むと、なんと約25000坪もの広さがあるそうです!
公爵毛利家が住む本邸は書院造の和風建築ですが、発電設備や給湯設備、水洗トイレなど、当時の最先端の設備も整えられており、かつて天皇が訪れたこともあるのだとか!
現在旧毛利家本邸は、国指定重要文化財に登録されており、毛利家代々の宝物を所蔵する博物館として公開されています。
「四季山水図(雪舟筆)」など4件の国宝をはじめとし、重要文化財や山口県指定文化財など、貴重な宝物を所蔵されています。
所蔵している文化財は、総数約20,000点にも及び、明治維新関連の貴重な資料も見ることが出来るのだとか !
毛利博物館では、約2か月の間隔で宝物の入れ替えを実施されているそうで、行く度に違ったものを見ることができます。
どのような展示がされているかは、公式HPをご確認ください
毛利氏庭園は、四季折々様々な表情を楽しむことができる、自然美と人工の妙が調和した旧毛利公爵家の本邸の庭園で、国指定名勝にも登録されています。
◎基本情報 毛利氏庭園・毛利博物館
住所:防府市多々良1丁目15-1
電話番号:0835-22-0001
拝観時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:12月22日~12月31日(庭園は無休)
拝観料:【毛利氏庭園】大人400円、小・中学生200円【毛利博物館】大人700円、小・中学生350円【共通券(庭園+博物館)】企画展開催時:大人1000円、小・中学生500円、特別展開催時:大人1200円、小・中学生700円
企画展「毛利家の雛まつり」で伝統のあるお雛様を鑑賞
毛利博物館では毎年雛まつりに合わせて、企画展「毛利家の雛まつり」が開催されているとのことで、今回は足を運んでみました。
2024年は、2月3日(土)~2024年4月7日(日)の期間中開催されています。(期間中の休館なし)
企画展「毛利家の雛まつり」では、毛利家で代々受け継がれてきた雛人形の展示が行われており、当時の大名家でどんな雛人形が飾られていたのかなどを知ることができますよ。
昨年までは、5つの雛人形の中から1つを飾っていたそうですが、今年は特別に2つの雛人形を展示しているとのこと!
展示されていた雛人形をご紹介します。
\ 次郎左衛門雛(じろうざえもんびな) /
展示室に入ってすぐ迎えてくれたのは「次郎左衛門雛」です。
まずはその大きさに驚きました!
一つの人形の大きさが高さ20~30センチほどあります!
丸い顔に柔和な表情の人形で、豪華な段飾りになっています。
このお雛様は、お客様をもてなすために使われていたということです。
\ 有職雛(ゆうそくびな) /
こちらは「有職雛」です。
立派な御殿があり、そこに小さな雛人形がたくさん並べられています。
人形は座り姿で、全長がおよそ10センチほど。
次郎左衛門雛と比べると小さくてかわいいのですが、その人形の表情や着物の細やかさ、御殿の造りも細部にまでこだわりが見られ、ミニチュアの世界のようで思わず中腰になってじ~っと眺めてしまいました。
こちらは、毛利敬親の奥方、都美姫(とみひめ)のものではないかと言われています。
時代を超えて、姫君も愛されていた雛人形を見ることができるなんて貴重な体験ですね
さらに、注目してほしいのが、雛人形の道具!
私たちが普段見る雛飾りの道具とは比べ物にならないほどの種類です
茶道具や貝合わせの道具、硯や囲碁・将棋の道具など圧巻の道具の数々。
蒔絵が施され、毛利家のもう一つの家紋「沢瀉紋(おもだかもん)」も見られます。
実際に精巧に作られた道具の数々を見ると、「さすがは、大名家の雛人形だなぁ」と圧倒されます。
掛け軸や姫君の衣装なども展示されています。
思わず惚れ惚れしてしまう、煌びやかで美しい衣装…
その他、先日国の重要文化財に指定された毛利家の絵師雲谷等益(うんこくとうえき)の水墨画の写しも展示されていました。
雛まつりの展示と併せて楽しんではいかがでしょうか?
Column
【その他の防府市ひなまつりイベント】「立市ひな散歩」
(画像:うめてらすネットワーク実行委員会様からご提供)
一足遅く期間中に足を運ぶことができなかったのですが… 防府市では他にも「立市ひな散歩」というひなまつりイベントが!
まちの駅うめてらす、山頭火ふるさと館、立市商店街周辺を会場に、たくさんのお雛様が各所に展示されるんだとか!
来年は防府天満宮の梅を見て、立市ひな散歩に行きたいな…と既に計画中です!
開催期間:2024年2月11日(日)~3月3日(日) ※今年度の開催は終了。
「毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣」で一休み
旧毛利家本邸・毛利博物館の隣にある、「毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣」さんにお邪魔しました。
こちらは、カフェ、雑貨ショップ、ギャラリーを展開するお店です。
建物は、毛利家本邸と同じ時期に建てられたそうで、趣のある外観です。
中に入ってみると、さまざまな商品や調度品が所狭しと並べられており、どこかレトロな雰囲気が漂っています。
置いてある品物は、県内外の作家が作る木工品や焼き物、ガラス製品、布小物などさまざま。
作家さんのこだわりが感じられるような素敵な品物がたくさんありました♬
喫茶スペースも、ノスタルジーが感じられる空間。
窓から差す木漏れ日が心地よいです。
メニューは、お店のオリジナルブレンドのコーヒーをはじめ、豊富な種類のドリンクが用意されています。
カレーやトースト、エビピラフなどの軽食、ケーキなどスイーツメニューをゆっくりと楽しむことができますよ。
予約制で、昼食もご準備されているとか。(詳細はこちら)
今回は、コーヒーの良い香りに誘われて、シフォンケーキセットをいただきました♬
バニラ風味のふわっふわのシフォンケーキに、たっぷりの生クリームとバニラアイス、フルーツが彩を添えています。
オリジナルブレンドコーヒーは、酸味とコクのバランスが良く、スッキリとした一杯でした。
大正ロマンを感じながらのんびりカフェタイムを楽しみました。
ブレンドコーヒーは豆も販売していて、購入されるファンの方もいらっしゃるそうです。
とても素敵な空間でしたので、博物館へ行った際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
◎基本情報 ギャラリー舞衣
住所:防府市多々良1-15-1 (毛利邸内)
電話番号:0835-25-1707
営業時間:10:00~17:00
定休日:毎週月曜日
「幸せますステーション スマイルほうふ」で新鮮な食材を♬
毛利氏庭園の駐車場から約600mのところに「幸せますステーション スマイルほうふ」があります。
直売所とフードコートが併設されており、観光客が立ち寄って買い物をするのはもちろん、地元の方の憩いの場としても人気の施設です。
「旬の直売所」では、地元産の野菜や果物、肉や魚、加工品などを取り扱っています。
取材に行った日も、地元の生産者の方が今が旬の文旦をお店に並べていらっしゃいました。
他にも、市内外の飲食店が作るお弁当やお惣菜、パン、スイーツも充実していましたよ
フードコート「プラスワン」は、地産地消にこだわり、手作りのおいしいご飯が食べられるとお客さんからも好評だそうです
店内は木のぬくもりが感じられる造りになっていて、北側の窓からは周防国分寺を眺めることもできましたよ。
テイクアウトメニューは、コーヒーやソフトドリンク、ソフトクリームがあり、休憩がてら気軽に立ち寄れる場所にもなっています。
メニュー詳細は公式HPをご確認ください。
◎基本情報 幸せますステーション スマイルほうふ
住所:防府市東松崎町5-26
電話番号:0835-28-8349
営業時間:
■幸せますステーション スマイルほうふ:8:30~18:30
■カフェプラスワン【お食事メニュー】11:00~14:00【デザートメニュー】11:00~16:00(15:00以降はテイクアウトのみ)
毛利氏庭園・毛利博物館で大人の休日を
毛利氏庭園と毛利博物館には数年ぶりに訪れましたが、ゆったりとした時間が流れ、大人の休日を過ごすことができました
今回「毛利家の雛まつり」の展示を見て、改めて毛利家の歴史に触れることができたように思います。
姫君のお部屋に飾ったとされる雛人形からも、当時の人たちがどのように雛まつりを楽しんでいたのか、“お人形で遊んだのかな”や”作った職人さんもすごいな”など、想像ではありますが、当時に思いを馳せる時間となりました。
桜が咲く時期、毛利氏庭園は桜の名所の一つ。
博物館や旧本邸で歴史を感じた後は、春の陽気を感じながら近くのスポットにも寄って、ゆっくりと防府を楽しんではいかがでしょうか。
- 毛利氏庭園・毛利博物館
- 毛利ミュージアムショップ・ギャラリー舞衣
- 幸せますステーション スマイルほうふ
Column
「防府天満宮」参拝者必見モデルコース!
日本三天神のひとつに数えられる防府天満宮参拝者におすすめのモデルコースを地元ライターがご紹介!
絶対に食べてほしい定番グルメから旅の思い出におすすめのモノづくり体験まで!
ぜひ合わせてご覧ください♬