岸見の石風呂は、東大寺再建の用材を切り出した時の遺跡で、人夫の保養のため重源上人によって作られたものです。
地元の花崗岩石を積み上げた幅4.4m、奥行3.6m、高さ1.8mの石室からなり、土間には石が敷きつめられており、石室は木造茅葺きの覆屋により保護されています。
石室の中で小枝を燃やして石を焼き、火をかき出した後、ぬれたむしろを敷いて熱気浴をするサウナであり、同様の形式は佐波川流域に多く分布しています。
重源上人を「石風呂開山」と呼び、建物の休憩の間には、重源像を安置する祭壇があり、命日の6月5日を「石風呂開山忌」として、石風呂をたき、お祭りをして、その恩に感謝するのがならわしとなっています。
基本情報
- 住所
- 〒747-0233 山口県山口市徳地岸見
- お問い合わせ
- 山口市岸見の石風呂保存会事務局
- 電話番号
- 090-5708-1426
- アクセス
- ・JR山陽本線「防府駅」からバス30分
(堀方面行き防長バス)
→ 「土井」バス停から徒歩5分