海外でも大絶賛!世界が熱狂する山口県の日本酒3選

山口県には銘酒がたくさん。酒蔵の新たな後継者たちが伝統にとらわれない酒造技術を駆使し日本酒のクオリティを上げ、山口県酒造組合も山口県から「日本酒復権の、のろしを上げよう」を合言葉にPRやイベントを実施するなど、山口県の日本酒ブランド力を高めてきました。

今では国内だけでなく、世界中からも高い評価を受け多く輸出されています。今回は世界市場に躍り出た山口県の銘酒をピックアップしてご紹介します。

海外でも大絶賛!世界が熱狂する山口県の日本酒3選

酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒「獺祭」

山口県岩国市の旭酒造が造る、フルーティーという言葉では表現しきれない華やかな香りと繊細な甘味が特徴の銘酒「獺祭」。酒米の王様と呼ばれる山田錦を使い、日本酒は純米大吟醸の「獺祭」という銘柄のみを追求して製造をおこなっています。

精米歩合が45%、39%、23%と異なる獺祭をベースに、「遠心分離」という圧力をかけずに搾られたもの、防腐剤を一切使用していないもの、精米歩合が23%を超えたプレミアムなものなどさまざまな種類を展開しています。これには酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求め続ける想いが込められています。

全国的に知名度も高い獺祭ですが、山口県に来たのなら、いろいろな「獺祭」を飲み比べ、旭酒造の飽くなき探求心を味わってみてはいかがでしょうか?

Column

「獺祭 おためしセット」などお土産買うなら「獺祭ストア 本社蔵」

旭酒造に隣接した「獺祭ストア 本社蔵」には、ここでしか買えない限定の獺祭など、おひざ元ならではの商品を購入することができます。

精米歩合45%、39%、23%の獺祭飲み比べが180mlのミニボトルで手軽に楽しめる「獺祭 おためしセット」はお土産にもおすすめ!

飲み比べは繊細な味わいの23%から39%、45%の順番で飲むとより一層違いを楽しむことができます。

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美食の都パリでも人気!世界中から愛される日本酒へ

獺祭は日本料理だけでなくフランス料理にも合う。旭酒造はパリに出店しフランス人にも飲んでもらいたいと画策します。そして2018年、世界各国で三ツ星レストランを展開するロブションの協力のもと、Dassaï Joël Robuchon(獺祭・ジョエル・ロブション)がオープンしました。さらにはニューヨークに酒蔵を作り、米国市場へ乗り出すなど、世界中から愛される日本酒への道を歩みだしています。

2018年パリ8区にオープンしたDassai joel robuchon。オープニングパーティーの様子です。

集中豪雨の壊滅的な被害から奇跡の復活を果たした「東洋美人」

山口県萩市にある澄川酒造場は1921年に創業した酒蔵で、初代当主が亡き妻を思って名付けた「東洋美人」という銘柄のみを製造しています。「東洋美人」は、米の濃厚な旨味とスッキリと爽やかな酸味と余韻で地元の人からも愛されている銘酒。

2013年、萩市を襲った集中豪雨により壊滅的な被害を被りますが、被災を知った1500人以上の人たちが復旧作業に加わり、奇跡の復活を果たしました。新酒蔵には最新の機械や技術を搭載しつつ、伝統製法と融合させた酒造りに挑み続けています。

 東洋美人シリーズは、JR西日本「TWILIGHT EXPRESS瑞風」、「日本航空ファーストクラスラウンジ」「FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認の日本酒」に採用されるなど、日本を代表する日本酒のひとつとなっています。

日本酒にヴィンテージという概念を。世界に通用するライスワイン「夢雀」

山口県岩国市にある1764年創業の堀江酒場が2015年から製造を開始した「夢雀」。それは日本酒の常識を覆す、自宅で長期熟成できるヴィンテージ日本酒であり、1瓶(750ml)88,000円という価格に限定1,000本というプレミアムなお酒でした。熟成されるほどに芳醇でコクが増し、市場価格も上がるライスワインとして世界中から注目を集めています。「夢雀」は、伊勢神宮で誕生した奇跡のお米「イセヒカリ」を山口県で特別栽培し、18%まで磨き上げ、清流錦川の湧水で仕込まれた純米大吟醸酒です。

ドバイやニューヨークでは現在1本8500ドル程度で販売されていますが、原料米を地球環境に優しいエコ栽培で収穫したり、生産者の持続可能なシステムづくりなど、サステナブルな日本酒としても注目され始めています。山口県では山口井筒屋(山口市)のみで販売されており、日本海側の油谷湾温泉ホテル楊貴館(長門市)で夢雀や金雀を飲むことができます。

夢雀 [むじゃく] Vintage rice wine MUJAKU Promotion Video

DOZAN11(ex三木道三)の歌に合わせ、江戸時代の長州から金の雀が羽ばたいて、現在の世界に夢を運んでいく様子を、襖絵とコラージュの作品で表現した、夢雀の世界プロモーション映像。作曲は安室奈美恵さんの「Hero」など数多くの楽曲を世に生み出してきた音楽プロデューサーの今井了介氏が手掛けています。