【萩市】萩焼の人気窯元「カネコツカサ」おしゃれでかわいいきのこの萩焼の魅力を深堀り

山口県の伝統工芸といえば萩焼。しっとり落ち着いた作品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、萩市の中心部から少し離れた里山に、思わず「かわいい!」と声が出てしまう萩焼があります。

それが、里山に佇む窯元「カネコツカサ」。
金子司さんのアトリエ兼ギャラリーには、思わず笑顔になる「きのこ」の萩焼が並びます。
かわいらしい見た目だけでなく、縁起や物語がたっぷり詰まったモチーフなんです。
遊び心あふれる作品は、お土産やプレゼントにもぴったり!
今回は、ひときわ引く萩焼と出会えるカネコツカサの魅力人気のガチャ情報をご紹介します。

※この記事の情報は2025年12月時点のものです。
阿武夏織
阿武夏織
110pv
【萩市】萩焼の人気窯元「カネコツカサ」おしゃれでかわいいきのこの萩焼の魅力を深堀り

萩から世界へ!窯元「カネコツカサ」とは?


萩市中心部から車でおよそ10分。

少し走るだけで、景色は一気に穏やかな里山へと変わります。

このどこか懐かしい景色の中に、金子司さんのアトリエ兼ギャラリー「カネコツカサ」があります 



制作の場として使われているのは、約250年前に建てられた古民家です。

梁や柱といった当時の風合いを生かしながら、丁寧に改修された空間には、時間の積み重なりが感じられます✨


アトリエへ続く道の脇のコーンにも、よく見るときのこが

金子司さんは萩市出身の陶芸家。

萩市の窯元での修行を経て、2005年にこの場所で独立し開窯されました。

伝統的な技法を用いながら、きのこをモチーフにした独自の萩焼を制作されており、多くの人を魅了しています。

作品は東京・大阪・福岡といった国内各地はもちろん、ミラノや台湾など海外でも紹介されており、国内外に多くのファンがいます   

ギャラリーには色とりどりの作品が並び、購入も可能です!



テラスに出ると、目の前にはのどかな里山の風景。

この場所で生まれる、ひと目見ただけで印象に残る、他にはない「きのこの萩焼」を詳しくご紹介します!

(※訪問の際はInstagramのDM、またはお電話で予約が必要です。)

里山のアトリエで生まれる、不思議で愛らしい萩焼

ギャラリーに入ると、棚やテーブルの上にさまざまな萩焼の作品が並んでいます♡


一般的に想像される萩焼の落ち着いた印象とは異なり、色使いが鮮やかで、カラフルな作品が多いのも特徴です。

それでいて、里山の自然や古民家の空間に違和感なくなじんでいます。

そして、カネコツカサ最大の特徴といえば、やはり「きのこの萩焼」です。

写真のようにきのこが全面にデザインされた作品もありますが、ぱっと見では気づかなくても、よく見るとあちこちに、きのこの遊び心が散りばめられています。

どうしてきのこ?遊び心から始まった、きのこの萩焼


もともと金子さんにとって、きのこは“ラッキーアイテム”のような存在だったそうです。


萩市内の別の窯元で制作していた頃、ちょっとした遊び心から、ギャラリーの庭にきのこの作品をそっと置いていたことから、いつしか「きのこそのもの」の魅力に惹かれ、作品のインスピレーションになっていったといいます。



きのこの図鑑を開いて見せてくれました。

きのこは見た目がユニークなだけでなく、思わず二度見してしまうような名前のものも多くあります  


見た目から想像が広がるものもあれば、「どうしてこんな名前に?」と思ってしまうものもあり、話を聞いているだけでもすごく楽しかったです。

こうしたきのこの面白さが、作品づくりのヒントになっているのだそうです✨


たくさんのきのこを眺めているうちに、日常の中には意外と多くの「なぜ?」が隠れているのだと気づかされました。

身近なものでも、少し目を向けてみると、世界の見え方が変わってくるのかもしれません  

きのこに込められた、縁起と物語


きのこは「生き残る」「生え続ける」といった意味にも通じることから、縁起物として選ぶ人も多いそうです 

家族の手術のお守り代わりに、カネコツカサの萩焼を購入したという方もいるんだとか。


ちなみにヨーロッパでは、きのこが円状に生える「フェアリーリング」という現象が、縁起の良いものとされているそう✨

「妖精たちが輪になって踊った跡に、きのこが生えた」という言い伝えも残っています。



ギャラリーでも、きのこの作品が輪になるように並べられていて、金子さんのきのこへの思いが伝わってきました。


お気に入りをいくつか選んで、自宅に小さなフェアリーリングを作ってみるのも良さそうです  

きのこに使われるのは落雁(らくがん)の木型


カネコツカサのきのこの萩焼づくりに使われているのは、落雁を作るときに使われていた「菓子木型」。

和菓子職人が、砂糖菓子を成形するために使っていた木製の型です。


砂糖が今よりもずっと貴重だった時代、落雁は特別な日のためのお菓子でした。

そのため、菓子木型には松や鶴、亀など、縁起の良いモチーフが多く彫られてきたといいます。



そんな菓子木型の中に、実は「きのこ」の形もあるのだそう✨

豊かに増え、命をつなぐ存在として、きのこもまた縁起の良いモチーフの一つだったことがうかがえます。


お菓子づくりに使われていた道具が、時を経て萩焼の作品へ  

ポップな色合いの作品も多いカネコツカサの萩焼ですが、その背景には、昔から受け継がれてきた型や、そこに込められた意味が今も生きています。



こうした話を聞いてから作品を見ると、きのこの形ひとつにも、また違ったおもしろさを感じられました。

思わず集めたくなる、遊び心あふれる萩焼


作品の中で一際目を惹いたのが、きのこのカップ  

カラフルなきのこには、スーパーマリオのきのこのモデルとしても知られる「ベニテングダケ」を思わせるドット模様が描かれています。

このきのこにも、先ほど紹介した落雁の木型が使われています。


よく見ると、大きなきのこだけでなく、小さなきのこがいくつも寄り添うようについていて、底の高台まできのこ型にくり抜かれているという細かなこだわりも✨



シックな色合いのきのこカップもあり、同じ型を使っているとは思えないほど雰囲気が違います  



このカップは単体で使うのはもちろん、お皿をソーサーとして組み合わせて使うこともできます。

模様や色合いがさりげなくリンクしているものもあり、自分好みの組み合わせを探すのも楽しい時間です  



型抜きされた小さなきのこが付いたお皿も印象的でした。

テーブルに置いてみると、光の加減で、きのこの影がふわりと浮かび上がります。


自宅に持ち帰って、さっそく料理を盛りつけてみることに。



「せっかくならきのこ料理を」と思い、舞茸とふくろたけを使った一皿を作りました  

お皿の上に料理をのせると、きのこの形や影がより引き立って、食卓がぐっと楽しい雰囲気に♪



ちなみにショッパーもきのこでした♡



型抜きされた小さなきのこは、ディフューザーとしても販売されています。



香りはロエベの「マッシュルーム」。

細かなところまで、金子さんのきのこへのこだわりが感じられました  

きのこから広がるデザインの世界


作品を見ていると、ストライプ模様の器も多く並んでいることに気づきます。

このストライプは、きのこの「ヒダ」からインスピレーションを得たデザインなのだそうです!



ストライプに魚や鳥を組み合わせた器は、「フィッシュ&チキン」と呼ばれていて、料理に合わせて使い分ける楽しさも。

チキンの器は、黒かしわをイメージして作られたのだそう。

「かしわちゃんにぴったり!」と思い、一緒に写真を撮らせてもらいました  


きのこをきっかけに、形や模様、使い方へと発想が広がっていく。

そんなデザインの展開も、カネコツカサの萩焼の魅力の一つです✨

点画と墨流しで描く、金子さんの萩焼


作品を見ていると、独特の模様に目を奪われます  

この模様を生み出しているのが、金子司さんが編み出した「点画」と「墨流し」というオリジナルの技法です。



「点画」は、濃度のある液をスポイトで吸い上げ、小さな点を一つずつ置くように重ねながら、すき間ができないように模様を描いていく技法。

本当に“点”の積み重ねで、近くで見ると気が遠くなるほどの細かさです。


一度始めると途中で手を止めることができないため、大きな作品になると、完成までに何十時間もかかることもあるのだそう  

ほんの少しでもミスをすると、全体のバランスが崩れてしまうため、集中力も必要です。


ぽつぽつとした点が集まって生まれる立体感と奥行き。

写真で見るのとは違って、実物を前にすると、その細かさがよりはっきり伝わってきました✨



「墨流し」は、濃度のある色の液をスポイトを使って落とし、自然に生まれる流れやわずかな揺らぎを活かしながら、模様を作り出していく技法です。

流れ方は一つひとつ異なり、同じ表情になることはありません。



ポットと蓋を自由に組み合わせることができるこの作品の蓋の中にも、点画や墨流しで作られたものがありました✨



組み合わせ次第で、イメージが全く変わるので、「これだ」と思えるお気に入りのポットがきっと見つかるはずです  



こちらのランプも点画で作られたもの。

光を通すことで模様がやわらかく浮かび上がるデザインは、派手ではないのに存在感があり、空間を彩ってくれます。


正直、すごく惹かれたのですが、今回は見るだけに。

いつかまた訪れたときの楽しみに取っておくことにしました。

土と釉薬で変わる、作品の表情


アトリエには、過去に作品展をされた際の作品も展示されています。

こちらの作品は世界のさまざまな土と釉薬を使って作られており、同じ土でも釉薬の量や、使う・使わないによって見え方が大きく変わります  



ぱっと見はシンプルに見える作品でも、よく見ると質感や色合いに違いがあり、見比べているうちに自然と引き込まれました。

土と釉薬の組み合わせによって、表情ががらっと変わるのは、焼き物ならではのおもしろさ。
窓の外の里山の景色ともマッチしていて、とても素敵な空間でした✨

Column

こんなところにもきのこへの思いが溢れる!

上を見上げると、滋賀県「菌(くさびら)神社」のお札も。

神社が好きでよく巡るのですが、きのこをお祀りする神社があると初めて知りました。

こんなところからも、金子さんのきのこへの思いが伝わってきます。

こんなところにもきのこへの思いが溢れる!

圧巻!きのこ萩焼で埋め尽くされた「きのこのへや」


アトリエの外には、「きのこのへや」と呼ばれる部屋があります。


金子さんに案内され、外の一角へ。

ドアを開けた瞬間、そこには本当に、壁一面、そして天井まで、きのこ、きのこ、きのこ  



壁一面にびっしりと並ぶのは「きのこのピン」。

思わず「わあ……」と声が漏れてしまいました。


そもそも私がカネコツカサを知ったきっかけは、「萩に、すごく楽しい場所があるよ」という知り合いのひと言。



「きのこだらけの部屋がある」と聞いて、事前に写真ではチェックしていたものの、実際に足を踏み入れると、その迫力は想像以上でした!


そして、この中から実際に選んで購入することもできます。

数えきれないほど並んだきのこの中から、自分のお気に入りを探す時間は、まるできのこ狩りのよう  



形や色、表情は本当にさまざま。

「これもいい」「いや、こっちも…」と、気づけばかなり真剣になっていました  



私はこのきのこを選びました。

旅の思い出として、これ以上ない出会いです  


萩焼の伝統を大切にしながら、自由な発想と新しい視点で生まれる作品の数々。

里山の静けさの中で出会うこの空間は、きっと旅の記憶に強く残るはずです✨

Column

まるで本物のきのこ!?

実は、きのこはアトリエの中だけではありません。

外にも、あちこちにきのこが。

裏口のドアの外にある木には、まるで本当にきのこが自然に生えているかのよう。

あまりにもきのこが景色に溶け込んでいて、思わず二度見してしまいました  

まるで本物のきのこ!?

きのこ派なら見逃せない「きのこの山スタンド」


子どもから大人まで、つい手が伸びてしまうお菓子といえば、きのこの山。


「きのこ派か、たけのこ派か」で盛り上がったことがある、という人も多いのではないでしょうか  


ちなみに私は、断然きのこ派。

なので、この「きのこの山スタンド」を見た瞬間、かなり心をつかまれました  



こだわりは、きのこの山が“ちゃんと立つ”こと。

陶器は焼くと縮んでしまうため、実際のきのこの山のサイズにぴったり合うように作るのは、想像以上に難しいのだそうです  


ほんの少しの誤差で、きれいに立たなかったり、逆にきつすぎたり。

かわいらしい見た目の裏側に、細やかな計算と技術が詰まっていることを知って、ますますこの作品に惹かれました。


お菓子の時間が、ちょっと楽しくなる。

そんな遊び心あふれる作品も、カネコツカサならではです♡

何が出るかはお楽しみ!萩焼の「きのこガチャ」


ギャラリーには、本当にたくさんの作品が並んでいて、どれも魅力的✨

「全部かわいくて選べない…」と悩んでしまう人におすすめなのが、この“きのこガチャ”です。


カプセルの中には、小さな萩焼のきのこ。

色や表情はさまざまで、シークレットもあるのだそう  


どのきのこが出てくるかは、回してみてからのお楽しみ。

あれこれ迷うのではなく、偶然に身を任せるのも、旅ならではの楽しみ方です。


もしかしたら、偶然手にしたそのきのこが、あなたにとっていちばんのお気に入りになるかもしれません✨


遊び心とわくわくが詰まった、カネコツカサならではの体験。

萩を訪れたら、ぜひ一度、きのこガチャにも挑戦してみてくださいね  

カネコツカサ 基本情報

所在地萩市三見2300-1
アクセス(車)萩駅から約10分、東萩駅から約15分
電話番号0838-27-0238


※アトリエ兼ギャラリーでは作品作りもされているため、突然の訪問の対応は難しいとのことです。

訪れる際は、必ず事前にInstagramのDM、またはお電話で予約してから足を運んでくださいね。


アトリエの敷地内に駐車は可能ですが、スペースには限りがあります。

複数人で訪れる場合は、乗り合わせてお越しください。  

  • カネコツカサ

Column

大谷山荘でも購入可能!

カネコツカサの作品は、長門湯本温泉 大谷山荘でも購入できるそうです✨

大谷山荘は、明治14年創業の老舗旅館。

宿泊はもちろん、ランチや日帰り温泉入浴で訪れるのもおすすめです  

萩市からは約30分でアクセスできます♪

大谷山荘でも購入可能!

萩市の里山で出会う、唯一無二の「きのこの萩焼」

萩市の里山にひっそりと佇むカネコツカサ。

ここで出会えるのは、伝統を大切にしながらも、自由な発想と遊び心にあふれた、唯一無二の「きのこの萩焼」です。


ひとつひとつに物語があり、手に取るたびに表情が違う。

里山の静けさの中で過ごす時間そのものが、旅の思い出になるような場所でした  


なお、アトリエ兼ギャラリーでは作品作りもされているため、突然の訪問の対応は難しいとのことです。

何度もお伝えしていますが、訪問の際はInstagramのDM、またはお電話で予約をお忘れなく✨


萩を訪れたら、ぜひ里山まで少し足を伸ばして。

ここでしか出会えない「きのこ」との出会いが、きっと旅をより特別なものにしてくれるはずです  

Column

山口に来たら萩焼は欠かせない!

観光で外せない萩市。萩焼は山口県のお土産として人気の一品です。

こちらの記事では萩焼の作家さんたちにこだわりや萩焼への思いを伺った記事を紹介しています。

ぜひ萩焼の奥深さに触れてみては 

山口に来たら萩焼は欠かせない!
おしゃれな萩焼を買いたいならここ!

カネコツカサさんのギャラリーの他にも、従来のイメージとは異なるおしゃれでかわいい萩焼を見つけたい方にぜひおすすめの店「Gallery JIBITA 」。

白を基調とした落ち着いた雰囲気の店内には萩焼を始め全国から厳選した器が並んでいます。JIBITAで扱われている萩焼も往来のしっとり落ち着いた雰囲気とは異なるスタイリッシュなデザインもたくさん!

おしゃれな萩焼を買いたいならここ!
子連れにおすすめ萩焼体験

萩市では、手びねりで自分だけのオリジナルの萩焼を作ることもできます♪

「城山窯」では子連れでも楽しめる萩焼体験ができます。

親子で萩を丸1日楽しめるスポットをご紹介しています。

子連れにおすすめ萩焼体験

この記事を書いた人

阿武夏織

山口市生まれ。現在は兵庫県を拠点にしながら、年間の3分の1程度を山口で過ごしている“二拠点生活ライター”です。

18歳で山口を離れ、ツアープランナーや海外営業、Bリーグ チアリーダー、NBAダンサーを経て、フリーライター・Webデザイナーとして活動しています。

国内外のいろんな土地で暮らす中で実感したのは、「海にも山にも恵まれ、ごはんもスイーツもお酒もとびっきりおいしい山口はやっぱり最高!」ということ。今も山口に帰るたびに家族や友人と気になるスポットを巡り、新たな魅力を見つけています。

また、御朱印集めをきっかけに古事記や神社の歴史に魅了され、Yahoo!ニュースでも神社にまつわる記事を執筆中。今は神戸市内の神社で、御朱印の筆耕もしています。山口にも素敵な神社がたくさんあるので、「たびトモさん」としてご紹介できるのが楽しみです!

県外に住む視点を活かし、県内の方には“地元の魅力の再発見”を、県外の方には“山口へ旅したくなるきっかけ”をお届けします♡

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阿武夏織

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