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大正洞は、日本最大級の鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」から車で約15分の、知る人ぞ知る穴場の鍾乳洞。

「百枚皿」や「黄金柱」に代表されるダイナミックな景観の秋芳洞に比べ、大正洞は地層の断面や岩肌の造形を間近で観察できるのが特徴。

混雑せず自分のペースでゆっくり歩くことができ、鍾乳石をじっくり観察することができるので、子供連れでも歩きやすくおすすめの洞窟です。

通路のすぐそばや頭上すれすれまで岩肌が迫る場所もあり、ほどよいスリルも味わえますよ。

冒険気分を味わうなら景清洞の冒険コースもおすすめです。詳しくは景清洞探検ブログをぜひご覧ください。

JR新山口駅からはバスで約60分、JR萩駅からバスで約60分でアクセスできます。

広い駐車場を完備しているので、車やバイクでアクセスするのも便利です。

年中無休で営業していますが、天候によっては入洞できない場合もあるのでご注意ください。

大正洞の近くには、景清洞(かげきよどう)や秋吉台自然動物公園サファリランドもあります。

大正洞の駐車場は数十台は余裕で停められるほど、広々とした面積を誇っています。

駐車料金は無料！

日曜日に遊びに行きましたが、ストレスなく駐車できました  

駐車場に隣接する形で、自動販売機、トイレ、お土産屋さんやお食事処の「大正洞清風苑」があります。

2025年10月時点の大正洞の入洞料は次のとおりです。

20人以上からは、団体割引が適用されます。

大正洞のほか、秋芳洞や景清洞も楽しみたい人は「秋吉台三洞物語」という周遊共有チケットがおすすめ！

※冒険コースや探検コースの料金は含まれていません。

秋吉台三洞物語の有効期限は1年間。

同じ日に3つ入洞してもよし、有効期限内の別の日に入洞してもよし！なお得で便利なチケットです。

大正洞の案内所でも購入できるので、気になる人はチェックしてみてくださいね  

大正洞の所要時間は、約40分です！

今回、4歳の子供を連れて行き、写真撮影を楽しみながら入洞した我々の所要時間は約1時間でした  

じっくりゆっくり見たい人は、もっと時間がかかるかもしれません。

駐車場から歩いて2～3分のところに、大正洞案内所があります。

受付は、明るく親切なスタッフの室重さんに対応していただきました。

案内所では、中国語版・英語版のパンフレットも用意され、外国人観光客も楽しめるよう工夫されています。

案内所で料金を支払い、マグシーバーと懐中電灯を受け取ります。

4歳児にも、マグシーバーと懐中電灯を貸していただきました  

マグシーバーから流れる放送を片耳で聞きながら、大正洞観光が楽しめます。

イヤフォン部分は毎回消毒されているので、衛生面が気になる人も安心ですね。

気分はもう探検家！

室重さんから、大正洞についての説明を受けていよいよ出発！

と、その前に。

室重さんに教えていただいたちょっとした見どころ  

大正洞案内所の裏側にあるこちらの岩。

よーーーく見てみると、アンモナイトの化石が・・・！

地球の歴史が感じられる貴重な化石、ぜひチェックしてみてください。

大正洞の入り口に向かう道中は、自然いっぱいの山道！

道中や大正洞内は、アップダウンのある坂道や階段が複数続いています。

ベビーカーでの走行は難しく、ヒールや厚底のようなおしゃれな靴も不向きです。

歩道はしっとり湿っているので、滑りにくく歩きやすい靴での入洞がおすすめです。

約5分ほど山道を進んだところに、大正洞の入り口があります。

入り口に近づくと、ひんやり冷たい空気が感じられます。

自然の雄大さに圧倒されつつ、いよいよ入洞です！

今は大正洞と呼ばれていますが、古くは牛隠しの洞(ほこら)と呼ばれていました。

戦乱や内乱で、里の人々が牛を奪われるのを恐れて、洞内に牛を隠したという言い伝えが名前の由来とされています。

洞内には看板が設置され、マグシーバーの放送は自然に切り替わります。

白い線は、フラッシュ撮影で映り込んだ水蒸気の粒です。この空間に牛を隠していたといわれています。

歩きやすいよう、洞内には明かりが設置されています。

詳しく見たいところや暗いところは、懐中電灯で照らして見てくださいね。

体勢を低くして進む場所もあります。

頭をぶつけてしまいそうな、天井が低い部分が複数あり、探検家気分も高まります  

1人で通るのがやっとな「よろめき通路」。

ぶつからないよう注意しながら、どんどん進んでいきます！

ゲームの世界に迷い込んだかのような風景が続いているので、写真撮影も楽しんでくださいね。

音羽の滝は、映画八つ墓村の音響に使われたそうです。

マグシーバーの放送は、いろいろな豆知識を教えてくれるので、ぜひ聞きながら洞内を歩いてみてくださいね！

天井部分から水がしたたり落ち「ぴちょん、ぴちょん」という音が洞内に響き渡っていました。

自然が作り出す音にとても癒されます  

時間に余裕がある人は、自然が織りなす音にじっくり耳を傾けてみてください。

このほかにも、洞内は見どころがたくさん！

ぜひ、マグシーバーの放送を聞いて、気になる部分は懐中電灯で照らしてチェックしながら洞内を散策してみてください。

まるで、現実世界に帰るためのようなトンネルの出口を抜けると・・・

目の前にいっぱいの自然が広がっています。

洞内から出た瞬間、ひんやり冷たい空気に慣れていた体が一気にあたたかい空気に包まれる感覚も楽しんでくださいね！

(洞内は1年を通じて一定の温度なので、冬は洞内の方があたたかいです。)

帰り道も自然を満喫できます  

洞内を見上げて目を凝らしてみると・・・集団でお休みしているコウモリの姿を発見しました！

コウモリの子育ては6～8月に行われ、誕生から約4週間で子コウモリは自立して飛び始めるといわれています。

大正洞には、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、ユビナガコウモリ、モモジロコウモリ、ノレンコウモリ、テングコウモリという6種類のコウモリが暮らしています。

(マグシーバーの放送で説明があるので、ぜひ聞いてみてください  )

大正洞清風苑は、大正洞の駐車場そばにある、お食事やお土産購入ができるお店です。

清風苑に来たら、絶対に欠かせないもの！それは、秋吉台ジオソフトクリーム！

緑茶パウダーで草原、チョコラスクで石灰岩、ブロッコリーで長者の森を再現したとってもユニークなソフトクリーム。

チョコラスクは、山口市の人気パン屋「ファミーユ」さんのものを使用。

緑茶の上品で爽やかな味わいと、チョコラスクとブロッコリーの触感がアクセントとして楽しめます！

通常のソフトクリームも販売しているので、大正洞清風苑に立ち寄った際は、ぜひ食べてみてくださいね  

店内のお食事処ではご当地グルメのランチも楽しめます。

山口県の名産品「小野茶」を使用した茶そばを鉄板で香ばしく焼いた「かっぱそばセット」(おむすび1個＆小鉢付き)、お酢が隠し味のさっぱりとした「国産ごぼう天のごぼう定食」が人気メニューとのこと。

かっぱそばは、秋芳洞にかっぱがいた、という伝説がメニュー名の由来だそうです。

その他にも清風苑には、鍾乳石、大理石、天然石、萩焼、赤間すずり、化石などがずらりと並んだお土産コーナーや、秋吉台サイクリングが楽しめるレンタサイクルサービスなども。

秋吉台エリアを観光の際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

営業時間：10:00～16:00(季節により時間変更あり)／お食事処11:00～14:30

定休日：水・木曜

場所によっては地上から光が差し込み、神秘的な雰囲気が楽しめる大正洞。

洞内は年間を通して気温が一定に保たれ、夏は涼しく、冬はあたたかく快適に過ごせます。

地球の歴史が感じられる大正洞で、探検家気分を味わってみてください。

探検の後は、ソフトクリームや食事で疲れた体を癒してくださいね！