海響館リニューアルで何が変わった?見どころ・珍しい生き物・平均滞在時間を調査!
そして、水族館と言えばイルカショー!海響館ではイルカ&アシカのプレゼンテーション(ショー)が人気♪この記事では、その他の見どころや、海響館の珍しい生き物などもたっぷりご紹介しています。
お出かけ前に知っておきたい平均滞在時間や、料金、営業時間もチェックして、新しくなった海響館に遊びに行こう!
※この記事の情報は8月6日時点のものです。
- 森沙織
- 206pv

今回お話を伺った、展示部魚類展示課の玉井健太さん
下関市立しものせき水族館「海響館」展示部魚類展示課の玉井健太さん
今回は玉井健太さんに、海響館の見どころや珍しい生き物などのお話を伺いました!
玉井さんは、
・生き物の飼育や観察
・水槽の掃除
・イベント考案
・事務業務
・生き物の輸送や採集(集めてくること)
など、幅広い業務に携わっていらっしゃる生き物のスペシャリストです。
海響館リニューアルの目玉、アシカの『ひれあしビーチ』
海響館のリニューアルで大きく変わったところの1つは、アシカを間近で観察できるひれあしビーチの登場です。
2025年の海響館のリニューアルの主な目的は、2001年のオープンから23年以上経過したことによる施設や設備の改修。
施設内の改修と同時に、カリフォルニアアシカの観察ができるひれあしビーチが新たにオープンしました。
ひれあしビーチは、カリフォルニアアシカの生息地「メキシコのマグダレナ島」をモチーフにしているのが特徴です。
現地を模した岩や波の出るプールを採用しています。
ひれあしビーチの名前の通り、アシカが体を休められる砂浜(ビーチ)も用意。
アシカたちが施設に慣れてきたころには、砂浜に転がる愛らしい姿も見られるかもしれません。
玉井さんに教えてもらった豆知識
アシカを含む、足がひれ状になった動物のグループは鰭脚類(ききゃくるい)と呼ばれ、訓読みするとひれあし類と読めます。
こうした由来から、ひれあしビーチという呼び名が決定したそうです。
ひれあしビーチのテーマは繁殖。
カリフォルニアアシカはハーレムを作る生き物で、現在オス1頭・メス3頭が仲良く暮らしています。
将来的に、カリフォルニアアシカが子育てをする様子を観察できるかもしれませんね。
海響館の見どころ
海響館の見どころは、
①約100種類のフグの展示
②イルカ&アシカのプレゼンテーション
③国内最大級のペンギン展示エリア
です。
展示されているフグの案内図。よーく見ると、いろいろな漢字が見えてきます。
①約100種類のフグの展示
下関を代表するトラフグやカワハギ、なんとマンボウまで世界には約450種類のフグの仲間がいます。
フグの名産地として知られる下関市に位置する海響館は、約100種類のフグを展示している超フグ推し水族館で、フグの展示数は世界一。
食文化に触れ、食育に繋がる展示物。
海響館のフグの展示を見る前に「
気持ちよさそうに泳ぐイルカたち。
②イルカ&アシカのプレゼンテーション
屋外に位置するイルカスタジアムでは、イルカ&アシカのプレゼンテーションが開催されています。
イルカがアシカに、アシカがイルカにサインを出して指示通りの動きをするイルアシミックスというタイトルの内容を実施。
迫力のあるパフォーマンスはもちろん、イルカやアシカたちががコミュニケーションを取る貴重な様子もぜひチェックしてみてください。
③国内最大級のペンギン展示エリア
海響館は国内最大級のペンギン展示エリアを誇ります。
ペンギンの施設は、屋外のフンボルトペンギン特別保護区、屋内の亜南極のペンギンの2つ。
フンボルトペンギン特別保護区は、フンボルトペンギンの生息地であるチリのアルガロボ島を再現。
砂地・岩・植物を用いて、より自然に近い環境で暮らすフンボルトペンギンの様子が観察できます。
チリ共和国の国立サンチアゴ・メトロポリタン公園の公認を受けた特別保護区です。
亜南極のペンギンゾーンは、最大水深6m・水量約700㎥でペンギンプールとしては世界最大級の水槽規模を誇ります。
水中トンネルからも、力強くしなやかで美しいペンギンの泳ぐ姿が観察できます。
ペンギンが水中を群れで泳ぐ、「ペンギン大編隊」は圧巻。
公式HPのイベント情報をチェックしてみてくださいね。
亜南極のペンギンゾーンでも、陸地でくつろぐペンギンの観察もできますよ。
海響館の珍しい生き物は何?
海響館の珍しい生き物はズバリ、アマミホシゾラフグです!
アマミホシゾラフグを展示しているのは全国の水族館でも海響館だけ!
2024年に世界で初めて育成に成功しています。
海響館以外でアマミホシゾラフグが観察できるのは、奄美大島の海に水深30メートルに潜るしかなく、本当に珍しいフグです。
(現地に行っても野性生物なので、必ず見られるわけではありません )
アマミホシゾラフグは、
- ・奄美大島で発見された
- ・奄美大島の美しい星空のような白い斑点模様がある
という点が名前の由来とされています。
2015年には、国際生物種探査研究所が選考する「世界の新種TOP10」に選ばれています。
アマミホシゾラフグの展示コーナー
アマミホシゾラフグは成長しても約12cmと、フグのなかでも小型サイズ。
アマミホシゾラフグのオスは、小さな体で約7日間かけて直径2m程度のミステリーサークルと呼ばれる産卵床を作り上げます。
海響館では、産卵床の実寸大レプリカも展示しているので、アマミホシゾラフグの観察と同時にミステリーサークルもチェックしてみてくださいね。
※生物の状況により、展示が変わる可能性があります。
お土産ショップも新しくなりました!
お土産ショップ「naminowa(なみのわ)」も今回リニューアルしました。
ショップには、さまざまな種類のフグのぬいぐるみが並んでいます!
自宅でも海響館を思い出してもらえるよう、オリジナル商品を複数取り揃えています。
特にフグのぬいぐるみがたくさん並べられていて、圧巻でした!
横はガチャガチャの機械で目隠しされているので、人目が気になる人でも撮影しやすい環境です!
フォトスポットも用意され、楽しみながら商品を選べる空間づくりがなされているのもポイントです。
海響館は何時間で回れる?平均滞在時間はどのくらい?
海響館の平均滞在時間は、2時間程度。
玉井さんに教えてもらった豆知識
海響館が開館した当時、平均滞在時間は映画1本分とされ、入園料も映画館と同じくらいに設定されていたそう。
2001年から営業を開始した海響館。
2010年にペンギン施設のペンギン村がオープンし、今回のリニューアルでひれあしビーチもオープンしたため、滞在時間は昔に比べて伸びているようです。
リニューアルした海響館は見どころ満載♪料金や営業時間をチェックしてさっそく出かけよう!
最後に、今回取材に応じて下さった玉井さんの推しは何ですか?と質問したところ「1位だけですよね?う〜ん、悩むなぁ」と、悩んだ結果、推しはトビハゼと回答いただきました
トビハゼは、玉井さんが担当する生き物。下関の干潟でもよく見られるそうです。
トビハゼの捕食者は鳥なので、上から来るものに対して敏感。
そのため、展示は子供の目線に合わせた高さに設定されています。
魚にはまぶたがありませんが、陸上でも活動するトビハゼは乾燥対策のため、目の下にあるくぼみに溜まっている水で目を潤したり、水面にゴロンと転がったりして乾燥から身を守っています。
こうした様子もそーっと観察してみてくださいね。
玉井さんにお話を伺っていると、生き物に対しての愛が溢れているのをひしひしと感じ、私自身も熱いものがこみ上げてきました。
海響館では生き物を第一に考えて営業しています。
飼育員さんからの愛情をたっぷり受けて暮らす生き物たち。
リニューアルして、さらにパワーアップした海響館をぜひ楽しんでくださいね!
\営業時間や料金、イルカのプレゼンテーションなどの情報はこちらをチェック!/
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