美食家も注目!現地に行くから食べられる、一度は食べたい山口県の稀少なお肉

山口県というとあまりお肉のイメージがないかもしれませんが「日本に2種類しか残っていない外国種の影響を全く受けていない在来和牛がいる。」「人口1万人あたりのやきとり店舗数が全国トップクラスの焼き鳥の町がある。」と聞くと興味をそそられませんか?

山口県を代表するブランド肉の歴史を紐解きながら、現地に行くから最高な状態で食べられる、山口県ならではの稀少なお肉をご紹介します。

美食家も注目!現地に行くから食べられる、一度は食べたい山口県の稀少なお肉

山口生れ山口育ちの幻和牛、赤身が自慢の「無角和牛」

「無角和牛」は読んで字のごとく、角のない牛で日本で唯一、山口県阿武町のみで育てられています。

和牛といえば霜降り肉が人気ですが、「無角和牛」の特徴は脂肪の少ない赤身。近年のヘルシー志向や熟成肉の人気により、低カロリーで牛肉本来の味を楽しめると注目を集めています。分厚くカットしたお肉を低温でじっくり焼き上げれば肉質は柔らかく、和牛の風味と肉汁を楽しめることからファンも多く、都内の有名料理店でも提供されている幻の赤身肉です。

長門市の養鶏を支える、長州のブランド鶏(長州黒かしわ)(長州どり)を食べ比べ

山口県長門市は古くから蒲鉾などの水産加工業が盛んに行われ、加工の際に出る魚のアラが鶏の新鮮な餌となり養鶏業も発展。また、全国的にも珍しい養鶏専門の農協「深川養鶏農業協同組合」があり、組合独自の基準で育てられた「長州どり」が有名です。抗生物質や合成抗菌剤を使わずハーブをブレンドした餌を与えることで、風味よく健康的な鶏へと育てられ、弾力のある肉質とこく、まろやかさが特徴です。

また、天然記念物の「黒柏鶏」をもとに、抜群の旨味のある肉用鶏として誕生した山口県オリジナルの地鶏「長州黒かしわ」というブランドもあり、市内の焼き鳥屋などでは二つを食べ比べできるお店もあります。

店舗の数も日本トップクラス「山口県の焼き鳥の街」

長門市は人口1万人あたりの焼き鳥店舗数が日本トップクラスの街です。「深川養鶏農業協同組合」で絞められた鮮度の良い鶏肉が手に入るため、焼き鳥店の数も増えていったと言われています。

長門市のやきとりは長ネギではなく、玉ネギが使われ、ちぎったキャベツと一緒に提供されます。卓上にはガーリックパウダーが置かれている店が多く、一味や七味唐辛子とあわせて、お好みで付けながら食べるという特徴もあります。また、焼き鳥以外にも新鮮な魚介の刺身や干物などのメニューが並ぶのも港町ならではの光景といえるでしょう。

焼とりや ちくぜん総本店
もっと見る
焼鳥 さくら食堂
もっと見る
ながと本陣
もっと見る

Column

焼き鳥屋で昼間から一杯も、長門市ならOK!?

早朝から漁に出る漁師の生活リズムにあわせて14時~と早くからオープンしている焼き鳥店も多いため観光ついでに昼間から一杯なんていかがでしょうか。男性は漁師が多い地域だったこともあり、主婦など女性が焼き鳥店を開業することも多く、女性店主のお店が多いのも長門市ならでは。地元の人たちが集うお店に立ち寄ってみるのも旅の醍醐味ですね!

焼き鳥屋で昼間から一杯も、長門市ならOK!?

山口県にいた!日本に2種しか残存していない、貴重な純国産和牛

ブランド和牛といえば神戸牛、松坂牛、近江牛などが有名ですが、これら和牛は日本在来の牛に外国種を交配させて誕生しました。では、外国種の影響をうけていない日本の在来種として存在する牛はどれぐらいいるのか。その答えはたった2種、鹿児島県の「口之島牛」と山口県萩市見島で育てられている「見島牛」だけなのです。貴重な純国産の和牛ということで国の天然記念物に指定されています。

Column

記念物に指定されている「見島牛」は食べられる!?

「見島牛」は天然記念物に指定されていますが、繁殖用を除き去勢された雄や廃用となった雌牛が見島を離れ本土に運ばれることで、天然記念物から外れ食用として扱うことができるのです。ただし食肉用として出回るのは年に12頭前後と非常に稀少なブランド牛。山口観光で運よく見かけたらぜひとも食べたい幻の牛肉です。

記念物に指定されている「見島牛」は食べられる!?

純国産和牛から濃厚な旨味を引き継いだ「見蘭牛」

前段で紹介した貴重な純国産和牛「見島牛」とオランダ原産ホルスタインを交配させて誕生した「見蘭牛(けんらんぎゅう)」。和牛の原種ならではの濃厚な旨味とサシの入り、ホルスタインの雌牛の体格の良さをあわせもった見蘭牛は、香り高く柔らかな肉質ときれいな霜降りが自慢です。「見島牛」より食べられる飲食店は多いですが、それでも出荷数に限りがあるため、とても稀少な山口県のブランド牛です。

Column

「見蘭牛 ダイニング玄」なら食べるチャンスに巡り合えるかも!

見島牛や見蘭牛の飼育や食肉販売、加工も手掛ける「みどりや」の直営レストラン「見蘭牛 ダイニング玄」なら見蘭牛はもちろんのこと、見島牛も入荷状況によって食べる事ができるかも。幻のお肉をカジュアルに味わえる人気のレストランです。

「見蘭牛 ダイニング玄」なら食べるチャンスに巡り合えるかも!

ジビエにも注目!秘密は下処理

都内のラグジュアリーホテルやプロの料理人からも注目を集めているのがイノシシやシカ肉などの長門市産ジビエ。俵山温泉などで獲れるジビエは肉質だけでなく、その丁寧な下処理技術に高い評価を得ています。もちろん現地でも、このジビエを味わえるレストランや旅館もあるため長門市の温泉とあわせて味わいたい注目の肉グルメといえるでしょう!

Column

決め手は秘伝のタレ!一の俣温泉は「しし鍋(牡丹鍋)」

下関の「一の俣温泉」もジビエで有名なエリアのひとつ。名物の「しし鍋(牡丹鍋)」は新鮮なイノシシ肉を秘伝のすき焼き風のタレで仕上げた逸品。イノシシに脂がのる冬の時期が特におすすめです!

決め手は秘伝のタレ!一の俣温泉は「しし鍋(牡丹鍋)」