山陽小野田|山口ワイナリーの徹底解説!永山酒造が手掛けるワイナリー見学・おすすめ商品
実は山陽小野田市に、県内唯一のワイナリーがあるのをご存知でしょうか。
その名も山口ワイナリー。
運営しているのは、日本酒「山猿」や焼酎「寝太郎」で知られる老舗蔵元、永山酒造です。ワイナリーの見学や試飲、おすすめの商品の情報だけでなく、永山酒造が手がける個性豊かなお酒の世界をご紹介します。
※この記事の情報は2025年12月時点のものです。
- 阿武夏織

- 181pv

山口県唯一のワイナリーが山陽小野田にあった!

山口ワイナリーがあるのは、JR厚狭駅から車で約7分の石束地区。
畑や田んぼが広がる道を進んでいくと、山あいの穏やかな風景の中に、可愛らしいワイナリーが現れます
12〜2月は予約制での営業となりますが、予約して伺うと、永山酒造5代目社長の永山さんが迎えてくださいました✨
山口ワイナリーは、日本酒「山猿」や焼酎「寝太郎」を手がける永山酒造のワイン生産部門として誕生し、1995年からぶどうの栽培を始め、1999年にワインの醸造をスタートしたそうです。
永山酒造では、「山口の人に、山口のお酒を飲む習慣をつくりたい」との思いから、地元の米や水といった素材の良さに着目して、日本酒造りを行ってきました。
この考え方は、日本酒造りだけにとどまらず、やがてワイン造りへとつながっていったそうです✨
雨の多い山口で育てる、ヨーロッパ品種のぶどう

山口ワイナリーがある土地は、秋吉台から派生するややアルカリ性の土壌。
実はこの土壌は、ヨーロッパ系のぶどう品種に適していると言われています
ただし、山口県は比較的雨の多い地域。
雨に弱いヨーロッパ品種のぶどうは、本来なら栽培が難しいとされてきました。
そこで山口ワイナリーでは、雨除けを導入し、シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランといった品種を、雨から守りながら丁寧に育てています。
こうした環境づくりと手間の積み重ねが、ぶどう本来の風味をしっかりと引き出し、芯のある味わいへとつながっているんだそうです。
山口ワイナリーには、そんな工夫と手間の積み重ねによって守られてきた約1ヘクタールのぶどう畑が広がっています。
訪れたのはすでに収穫を終えた時期でしたが、「収穫が終わってからも、手入れは欠かせないんです」と話してくれました。鹿やイノシシが畑に現れたこともあり、これまで何度も試行錯誤を重ねてきたそう。
取材時には「もうすぐ剪定の時期です」と、次の季節に向けた準備についても教えてくれました。

ワイナリーの裏手は、初夏に蛍が見られるほど、自然に恵まれた場所です。
小さな滝があり、カワセミも飛んでくるそうです。

山口ワイナリーのワインのラベルには、そんなカワセミの姿もデザインされています
Column
栽培や収穫の様子はInstagramでチェック✨
私が訪れたときは残念ながらオフシーズンでしたが、栽培や収穫の様子はInstagramで見ることができます
ぜひチェックしてみてくださいね!

山口の素材に目を向けて始まった、ワイン造りの挑戦

「ワインの味は、90%以上ぶどうの味で決まる」と言われています。
だからこそ、山口の良質なぶどうで“山口らしいワイン”を造れないか。そんな想いから、山口ワイナリーの挑戦は始まりました。
素材のポテンシャルを信じ、「材料の良さがダイレクトに表れるワインを、山口のぶどうで造ろう」 という強い思いが、県内唯一のワイナリー誕生へとつながっていきます。
山口の風土と向き合いながら生まれた一杯には、地元への想いと、積み重ねてきた挑戦の歴史が詰まっています✨
山口ワイナリーで出会えるワインたち

山口ワイナリーでは、本格派から日常使いまで、幅広いラインナップのワインに出会えます
使用されているぶどうは、日本の気候風土に合うよう育てられたマスカット・ベリーAの他、自社農園で大切に育てられたヨーロッパ品種のぶどうです。

中でも注目したいのが、自社農園で育てたメルローとカベルネ・フランのみを使用した「シャトーヤマグチ メルロー・カベルネフラン」や、凛とした飲み口が印象的な辛口白ワイン「シャトーヤマグチ シャルドネ」といった、シャトーヤマグチシリーズ。
「シャトーヤマグチ シャルドネ」は、フランス・ボルドーで開催されたお酒の品評会「2021 BORDEAUX SAKE CHALLENGE」で銀賞を受賞しています✨
ぶどうの個性や土地の風土がしっかりと表現されており、特別な日や、ワイン好きな方への贈り物にもぴったりです。

また、ザビエル記念聖堂公認のワインとして、マスカット・ベリーAの中でも糖度の高いぶどうを使用した「シャトーヤマグチ ザビエルロザリオ」も✨
ラベルには、ザビエルの逸話として言い伝えられている十字架を掲げた「ザビエル蟹」がデザインされていました。

その他にも、山口市内の農家が栽培したマスカットベリーAを使用した「山口ワイン ハートラベル」や、マスカットベリーAと自社農園で栽培したカヴェルネソーヴィニョンをブレンドした「山口ワイン Asagi」、国産ぶどうマスカットベリーAを使用した「山口ワイン ソレイネ 赤」、国産甲州種を使った「山口ワイン ソレイネ 白」など、気軽に手に取りやすい価格帯のワインもそろっています。
ソレイネは、山口県民ならなじみのある方言の響きですよね

「今日は家でゆっくり飲みたいな」という日常の一杯から、記念日やギフトまで、シーンに合わせて選べるのが山口ワイナリーの魅力です。
実際に購入して飲んでみました

私は2009年に自社農園で収穫したカベルネ・フランを使用したドライロゼ「シャトーヤマグチヴィニュロン」を購入しました

「ヴィニュロン」とは、「ぶどうを栽培から醸造まで行う生産者」の意味だそうです。まさにぶどうの栽培から真摯にワイン造り向き合っている山口ワイナリーにぴったりの名前ですよね。
一般的なロゼワインとは異なり、赤ワインのようなコクと、濃厚なぶどうの香り、ほのかに感じる樽の香りが楽しめて、奥行きのあるワイン。
少し贅沢な気分を味わいたい日に、ゆっくりと味わいました♪
ワイン工場を見学!

山口ワイナリーでは、タイミングが合えばワイン工場の見学も可能です。
年間の生産量はおよそ2トン!本数にすると、約2,000本分のワインが丁寧に造られています。
ワイン1本に使われるぶどうは、およそ1キロ。1本1本に、ぶどうの恵みがぎゅっと詰まっています♡
訪れたときにワイン造りは行われていませんでしたが、工場の中にはほんのりとワインの香りが漂い、ここが“ワイン造りの現場”であることを感じさせてくれました。

見学の中で特に印象的だったのが、一升瓶貯蔵庫。
日本酒造りの文化と、ワイン造りが融合した光景が広がっていました

なお、ワイン製造の都合上、時期によっては工場見学ができない場合もあります。(通常、製造を行う9月~10月にかけてはできないことが多いようです。)
見学を希望する場合は、事前に確認してから訪れるのがおすすめです。
Column
無料でワインの試飲もできちゃう✨
山口ワイナリーでは、ワインの試飲もできます (なんと無料!)試飲できる種類や本数も日によって変わるとのことでした。
また、前後の予約状況によっては試飲ができない日もあるようなので訪問を予定している方は、あらかじめ連絡してみてくださいね!
※12〜2月の冬季は完全予約制

<山口ワイナリー>
| 所在地 | 山陽小野田市大字厚狭石束1985 |
| アクセス情報 | JR厚狭駅より車で約7分 |
| 電話番号 | 0836-71-0360 |
| 営業時間 | 10:00〜16:30 |
| 営業日 | 土日祝(冬季は平日、土日祝ともに予約のみ) |
| 駐車場 | 有 |
永山酒造は日本酒や焼酎も人気の蔵元

山口ワイナリーを運営する永山酒造は、日本酒や焼酎でも高い評価を受ける、山口県を代表する蔵元の一つです✨

ワイン造りの現場を見ていく中で、その背景にある酒蔵の存在にも興味が湧き、山口ワイナリーから車で約5分の本社と酒蔵を訪問させていただきました。
酒蔵と隣接する本社は、150年以上前に建てられた江戸時代の呉服屋だった建物。
また、大正時代に増設された煉瓦造りの酒蔵は、門司にあったサクラビール工場をモデルに西洋的手法を採用した当時最先端の酒造施設だったそうです。
歴史を感じる佇まいの中で、今も変わらず酒造りが続けられています。
山口の農業とともに歩む酒造り

永山酒造の酒造りを語るうえで欠かせないのが、山口の農業とともに歩んできた歴史です✨
その象徴ともいえるのが、「酒米農家を育てよう」というプロジェクト。
山口県は、良質な酒米が育つ土壌を持つ地域。そこに目を向け、三隅の酒米グループの方々とチームを組み、「山口の特産品としての酒造り」を目指して歩み始めました。
その歩みの中で挑戦したのが、「山口県産山田錦」の開発です。兵庫県の初代県知事が伊藤博文だった縁から、兵庫県の種籾(たねもみ)をもとに、山口の土地で山田錦を育てる取り組みが始まりました。

さらに、山口県で生まれた幻の酒米「穀良都(こくりょうみやこ)」の栽培にも挑戦。通常の稲よりも背が高く、倒れやすいため、栽培には手間と労力がかかる品種です。
それでも挑戦を続けてこられた背景には、「とにかく山口が好き」「ただお酒を造るのではなく、地元の農家さんと一緒に酒造りをしたい」という深い想いがあります。
山口への熱い思いが、永山酒造のお酒には詰まっているんですね
日本酒も焼酎も。“山口愛”が詰まった永山酒造のお酒を飲んでみた

永山酒造の酒造りへの想いを伺ううちに、「その味を自分でも確かめてみたい!」と思い、日本酒を購入しました。
選んだのは幻の酒米「穀良都」を使った山廃仕込みの生原酒!
※山廃仕込み(山卸廃止酛)とは、江戸時代から続く伝統的な醸造方法で、手間がかかる分、味わいに深みが出るのが特徴。
正直なところ、「山廃=飲みにくい」というイメージを持っていました。
でも実際に飲んでみると、複雑さがありながらもキレがあり、驚くほど飲みやすく美味しい一本でした✨
日本酒も焼酎もワインも永山酒造で購入できます!
ここでは、永山酒造のお酒に加えて、山口ワイナリーのお酒も購入できます。
今回購入したもの以外にも、気になるお酒がまだまだたくさんありました。

代表銘柄の「山猿」には、季節ごとのシリーズも♡
春:花より山猿
夏:夏は山猿
秋:山猿実り
冬:雪、山猿
使用する酒米は季節によって異なり、夏・秋には「穀良都」、春・冬には「山田錦」が使われているそうです。ラベルデザインもとてもおしゃれで、思わず4本そろえて並べたくなります

さまざまな賞を受賞したお酒や、人気の焼酎「寝太郎」も。ワイン樽を使って貯蔵した「寝太郎 ワイン樽シリーズ」もあります。

また、山口デスティネーションキャンペーンのシンボルマーク「金色ふくだるま」がデザインされた日本酒もありました!
当初は県内限定で販売されていたそうですが、ゴールドの配色によるおめでたい雰囲気も相まって、現在では県外でも人気の一本となっているそうです✨
また、本社では山口ワイナリーのお酒も購入できます。実は、ワイン・日本酒・焼酎を一つの蔵で手がけているのはとても珍しいとのこと。お酒好きにはたまらない体験ですね!
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山口デスティネーションキャンペーンを開催✨
山口県では、2026年10月1日~12月31日の期間、JRグループと一体となり、大型観光キャンペーン「山口デスティネーションキャンペーン」を開催します
期間中は、特別な観光コンテンツやさまざまな企画を通して、全国の皆さまをおもてなし♡
ぜひこの期間だからこそ体験できる旅を楽しみながら、山口の魅力に触れてみてくださいね✨

ふくだるまってなに??
ふくだるまは、「おいでませ ふくの国、山口」の公式シンボルマーク
山口県の旅の魅力を、より多くの人に伝えることがお仕事です♪
私は現在関西にも拠点を置いていますが、関西の各駅でも見かけることがあります✨
ふくだるまのプロフィールは、ぜひこちらをチェックしてみてくださいね!

山口の風土と向き合う永山酒造の酒造り
山口ワイナリーや永山酒造を訪れて感じたのは、山口の風土と真摯に向き合う酒造りの姿勢でした。
雨の多い気候や土壌と向き合いながら、「山口の素材を活かしたお酒を造る」という想い。
日本酒や焼酎造りで培われてきた技や経験、そして農家とともに歩んできた酒造りの姿勢が、ワイン造りにも自然と受け継がれています。
ぜひみなさんも、山口ワイナリーや永山酒造へ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
<永山酒造本社>
| 所在地 | 山陽小野田市厚狭367-1 |
| アクセス情報 | JR厚狭駅より車で約3分 |
| 電話番号 | 0836-73-1234 |
| 営業時間 | 9:00〜19:00 |
| 定休日 | 第3日曜日 |
| 駐車場 | 有 |
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山口県内の酒蔵を巡るモデルコース
山口県には今回ご紹介した永山酒造以外にもたくさんの酒蔵があります。
こちらでは試飲を楽しめる日本酒酒蔵巡りモデルコースをご紹介しています!
ぜひこのモデルコースを参考に巡ってみてください



















