下関市で韓国料理食べ歩き!コリアンタウン『グリーンモール商店街』で韓国旅行気分に♪

国内で韓国気分を味わえるコリアンタウンといえば、東京・新大久保や大阪・鶴橋が有名ですね!
実は山口県にもコリアンタウンがあるんです♪
韓国の釜山市と姉妹友好都市として提携し、「関釜フェリー」の玄関口・下関港国際ターミナルがある下関市の『グリーンモール商店街』には韓国家庭料理や韓国焼肉、韓国食料品店などが集まっており、「リトル釜山」とも呼ばれています。
かつて韓流ドラマにはまり憧れつつも未だ韓国の地を踏んだことのない私と、韓国グルメに詳しい友人とで、ちょっとした韓国旅行気分を味わってきました♪
サキエ
サキエ
487pv
下関市で韓国料理食べ歩き!コリアンタウン『グリーンモール商店街』で韓国旅行気分に♪

韓国に一番近い街、下関

ハングル&中国語表記の看板の奥に見える、商店街入口の釜山門

下関からフェリーで韓国へ行けることをご存知ですか?

韓国第2の都市であり最大の港町・釜山までの下関からの距離は約200kmと、とても近い!

歴史的にも長い間盛んに交易が行われてきた海路です。

JR下関駅から徒歩圏内でアクセスも便利な「下関港国際ターミナル」から1日1便運航している「関釜フェリー」に夕方乗船、翌朝目覚めるとそこは韓国・釜山という船旅で、韓国へ渡ることができます。

海を越えて異国に渡るだなんて、なんだかロマンを感じますね!   

釜山と下関を結ぶ定期航路は明治時代に始まり、太平洋戦争中に一時途絶えたのち1970年に復活。

それ以後は毎日往復便が運航し、人や物、文化が盛んに行き交ってきました。(コロナ禍で一時は貨物のみの運航となっていました。)

そういうわけで、下関市には山口県で最も多くの在日コリアンの方が住んでいらっしゃるそうです。

いつかフェリーでの韓国渡航を夢見ている私ですが、今回は下関市内でも特に韓国文化が色濃く漂っているという『グリーンモール商店街』を訪れ、海を渡らずして韓国の風を感じてきました♪

『グリーンモール商店街』アクセス・駐車場について

『グリーンモール商店街』はJR下関駅の北側に位置する竹崎町から、長門町、上条町など約800mに渡って続く街路沿いの商店街です。

昭和レトロな街路と路地裏に、韓国系のお店だけでなく日本の一般的なお店の他、ベトナム料理、中華料理、イタリアン、酒バー、ケバブ屋など多国籍かつ多様なお店が集まっています。

JR下関駅からは、商店街の入口に建つ『釜山門』まで東口を出て陸橋を歩いて徒歩2分です。

ビル群の中に明らかに異色な建造物を発見し、期待に胸が躍りました♪


<駐車場について>

この辺りには「Times」など有料駐車場が多くあるので安心です。

山口県最大のショッピングセンター「シーモール」からも近いので、私たちは買い物がてらそちらに駐車しました  

『釜山門』から散策スタート!

こちらが『グリーンモール商店街』の入口に、下関と釜山の姉妹都市提携35周年を記念して建てられた『釜山門』です。

階段またはエレベーターで地上に降りると、商店街があります♪


屋根があるので雨の日でも安心

昼間はのんびりとした雰囲気です  

夜の営業に向けて準備中のお店からは異国の香りが漂ってきて、週末の夜なんかはもう少し賑やかになるのかもしれません。

やはり韓国家庭料理や韓国焼肉のお店が多く見られるのですが、「ゆ」と書かれたインパクトのある看板の小さな銭湯があったり、路地に椅子を出して腰かけておしゃべりしている人がいたりして、日本の昭和の雰囲気と多国籍が合わさった不思議な空気感がツボでした  

『コリアンフーズ 巴山商店』でチヂミをテイクアウト!

キョロキョロしながら歩いていると、韓国食材を取り扱うお店『コリアンフーズ 巴山商店』で足が止まりました。

キムチやタレ類、韓国のりやズイキ、ゼンマイなどの乾物などが並んでいるお店の奥から、なんだかいい香りがするので覗いてみると、焼き立てのチヂミでした!

テイクアウトできるとのことなのでお願いすると…

  

  

できたてほやほやをビニール袋に入れてくれました  

いいですね~♪このアジアンスタイル!

アジアの国で総菜やら汁モノまでビニール袋に入れてくれる、あの感じを彷彿とさせられます。

ちょっとした異国情緒を感じて満足した私は、この後ビニールから出したチヂミの写真を撮ることをすっかり忘れてしまっていました  

お味はもちろん、美味しくて…、辛くて…、美味しかったです!


<巴山商店 基本情報>

電話番号:083-222-4459

営業時間:9時30分~18時30分

店休日:お問合せください。

駐車場:なし

韓国食品専門センター『昌山商店』

続いて、ハングル文字の可愛いインスタント食品や干し鱈などの韓国食材がずらりと軒先に並ぶ『昌山商店』にやってきました。



韓国の商店にいるかのような錯覚に陥るほどの品揃え!

石焼ビビンパ用の石鍋など、韓国の台所雑貨も並んでいます。

韓国料理に欠かせない調味料「あさりダシダ」やトッポギのタレ、キムチの素などなど。

使い方などが書かれたPOPも分かりやすい♪

分からない食材のことなどを質問すると、釜山出身の奥様が教えてくださいます  



「トック」は韓国のお雑煮のような料理で、「トッ」は餅、「ク」は汁の意味。

牛ダシダを使った作り方の説明がありました、美味しそう♪



もちろん自家製のキムチもたくさん並んでおります。

オイキムチ(きゅうり)、カクテキ(大根)、ネギキムチに牡蠣キムチ…


お隣の姉妹店「レディースショップまさやま」では韓国ファブリックの枕や洋服も販売されていました。

可愛い♪友人はこのカラフルなそば殻の枕を購入していましたよ。

韓国の夢が見られそう…!?まさに韓国一色・韓国づくしのお店で、まるで韓国旅行のような気分を味わえました  

個人的には「干し鱈」が気になる…!また再訪せねば  

 

<昌山商店 基本情報>

電話番号:083-223-2061

営業時間:11時~17時30分

営業日:年中無休 ※お盆・お正月を除く

駐車場:なし

量り売りもある!『本場キムチ屋』

釜山門から約500m程歩いたあたりで、前から来てみたいと思っていたキムチのお店『本場キムチ屋』に到着!

韓国出身のオモニ(お母さん)が代々伝わる本場の味にこだわって手作りされています。各種キムチや手作りのタレ、韓国総菜、韓国のお酒などが販売されており、キムチは量り売りもしてくださいますよ  

  


<量り売りキムチメニュー>

白菜キムチ…100g/130円

カクテキ(大根)…100g/130円

オイキムチ(きゅうり)…100g/250円

キムチの盛り合わせ 小…500円、大…1000円

ゴマの葉キムチ…100g/500円

イカキムチ…100g/400円

韓国産チャンジャ…100g/550円

 


冷蔵庫には小分けされた色々なキムチが並んでいました。

定番の白菜キムチの他に、切り干し大根キムチ、ネギキムチ、さきいかキムチにイイタコキムチ。

乳酸菌たっぷりの水キムチは100g/100円!

手書きの説明を読みながら、目移りしてしまいます  

  

  

日本では珍しい青唐辛子味噌漬け、「サムジャン(甘辛い合わせ味噌)」や「万能ヤンニョムジャン」など調味料も色々試したくなります  

使い方を聞いたりレシピを教えてもらいながら、おうちで韓国料理を楽しむイメージがどんどん膨らみました♪

 


来日30年だというオモニとのおしゃべりもとっても楽しい♪

  

  

さんざん迷って私が購入したものは…

定番の特製白菜キムチ(650円)、キムチの盛り合わせ(500円)、大好きなチャンジャ(400円、タラの内臓を旨辛調味料で漬け込んだ珍味)と、そしてマッコリ(1200ml/1200円)♪

オモニによると、このマッコリは韓国直輸入で日本の一般店には流通していない、韓国でも「元祖マッコリ」と称され、最も愛されている銘柄なのだそうです  

マッコリは日本のどぶろくの様なものですが、お米や小麦などの穀物を中心に、ジャガイモやトウモロコシなど様々な原材料を麹で発酵させて作る、乳酸菌たっぷりのお酒です。

この元祖マッコリは特に優しい味わいで、普段お酒が苦手な人でも飲める場合が多いとのこと。

「真冬の夜に一杯飲むと体がポカポカになるよ!」と、オモニのイチ押し!のマッコリ。

取材後に家飲みしてみたところ…甘くてほんのり酸味があって、コクのある旨味がしっかり!

これまで飲んだマッコリの中でダントツに好きでした。

『グリーンモール商店街』に行ったら、ぜひゲットしていただきたいアイテムです。


この他にも韓国唐辛子粉や、日本ではあまり流通しない生青唐辛子も通常よりかなりリーズナブルに購入できました。

買ったキムチが無くなったら、久しぶりに自宅でキムチやヤンニョムを作ってみようと思います  


<本場キムチ屋 基本情報>

電話番号: 083-233-9586

営業時間:8時30分~18時30分

定休日:日曜日

本場サムギョプサルのお店『釜山食堂』で韓国グルメを満喫♪

昼下がりから時々休憩しながら散策して数時間、いい感じに疲れてたところで釜山門近くまで戻り、17時からオープンしている『釜山食堂』に入りました。

お店の目の前には、目印にもなる「親子像」の彫刻。

仰ぎ見れば釜山門。お店の中に一歩入るとそこは…



まるで韓国の居酒屋に来たかのよう  

壁一面に韓流スターのポスターが張られ、韓国酒場でよく使われているというドラム缶テーブルにドラム缶チェアが並んでいます。

すべてのテーブルに焼肉用のコンロを常備!うーん!トリップ感MAX♪  



17時~18時30分はハッピーアワーでドリンク類が全品半額とのことで、ありがたくノンアルコールで乾杯♪

※日・祝は16時~

※韓国のお酒は含まれません。

さっそくお店の看板メニューである「サムギョプサル」の他、ナムル盛り合わせ(480円)、韓国料理の定番・スンドゥブチゲ(620円、豆腐の辛い味噌汁)を注文しました。

「サムギョプサル」は、1人前1,100円で2人前から可能。

豚バラ肉を塊のままジューシーに焼いて、細かく切ってからサムジャン(味噌タレ)をつけてサンチュやえごまの葉などの葉物で巻いて食べる韓国焼肉の定番料理です。

 


韓国人の店員さんが慣れた手つきで焼いてくれるのを眺めながら、「辛いー!!けど美味しいー!!」とスンドゥブチゲを頬張る私たち(笑)。

辛いけれど、もちろん辛いだけじゃない。

魚介系の旨味がたっぷりで味の奥行が深く、それがあっさりとした豆腐に絡まってとっても味わい深い  

  

  

ちびちび飲みながら一品料理を味わっていると(ノンアルコールだけど、笑)、お肉がいい感じに焼けました。

一口大に切ってくれています。

鉄板の上にはもやしとキムチ、にんにくのオイル煮も。

  


レタスやサンチュに甘辛味噌のサムジャンとお肉を乗っけて、お好みで付け合わせの白ネギ、大根甘酢、もやし、キムチ、ニンニクなどを包んでパクッ。

うん、美味しい  ジューシーなお肉の旨味がいろんな素材の辛味や甘味と溶け合って、口の中でほどけます!

これまでも焼肉を甘辛タレにつけて葉物で巻く食べ方は好きでしたが…。大根甘酢やニンニクのオイル煮などの付け合わせのラインナップがさすが本場!といった感じで、美味しさの秘訣になっていると思いました。


昼からずっと食べ歩いているのに休憩したカフェでも食べていたため(笑)、食べきれるか心配していた私たちですが、野菜も一緒にたくさんいただくので、思いのほかお肉がススムんですね~、心配無用でした(笑)。

発酵食品であるキムチや味噌タレをお肉と一緒に食べることも胃腸に優しく、特にキムチは乳酸菌がとっても豊富なので、食べ過ぎても胃もたれしないのだとか。

安心してお腹いっぱいいただきました    


<本場サムギョプサルのお店 釜山食堂>

電話番号:083-235-3333

営業時間:17時~23時30分(日・祝は16時~21時30分)

定休日:月曜日

駐車場:なし 

下関の「リトル釜山」には、確かに韓国の風が吹いていた!

『釜山食堂』を後にし、シーモール方面へと陸橋を歩いていると海峡ゆめタワーが見えました。

そうだ、ここ下関だったんだ(笑)。

特に『釜山食堂』が韓国の酒場みたいな雰囲気だったので、本当にトリップしていたみたい  

 

『釜山門』から向こうの、あの界隈で確かに感じた韓国の風。

「どんなところだろう?」とちょっと構えていた私でしたが、日本や韓国の下町のように、ウェルカム&気さくな雰囲気で迎えてくれる場所でした。

ハングル文字をあちこちで見かけますが決して韓国一色に染まっているわけではなく、韓国4割、日本4割、残りは多国籍…という印象です。

今回ご紹介したお店以外にも、たくさん素敵なお店や気になるお店がありました。

あまり下調べをせずとも、ぶらぶら歩いていると何かにきっと出会える!

すごく面白いエリアだなぁと思います。 

韓国グルメが大好きな人も、初めてな人も、ぜひぜひ訪れてみてください!

ここにしかない食や文化、あったかい人情に触れる1日になるはずです  

  • 釜山門
  • 巴山商店
  • 昌山商店
  • 本場キムチ屋
  • 釜山食堂

Column

毎年11月23日は『リトル釜山フェスタ』開催!

『グリーンモール商店街』では、「いいプサンの日」こと11月23日に毎年、『リトル釜山フェスタ』と称したお祭りが開催されています。

今年2024年も11月23日(土・祝)に開催予定!

韓国の伝統舞踊のステージや韓服・チマチョゴリ着付け体験、トック(餅)まきのほか、韓国グルメの屋台やお祭り屋台やキッチンカーが大集合するんですって♪

昔の賑わいが蘇ったような『グリーンモール商店街』で素敵な韓国体験をしに、ぜひ遊びにいってみてください  

毎年11月23日は『リトル釜山フェスタ』開催!

この記事を書いた人

サキエ

神奈川県で生まれ育つ。20代で海外一人旅にはまり、30代で三重県熊野地方に移住。熊野古道ガイドをしながら地域密着型セレクトショップ「木花堂」を開業。休日は海に潜るか山に登るかのどちらかでした。結婚後、夫の故郷山口県へ引っ越し、40代は育児を楽しみながら、自営業でお弁当作りと草編み作家活動をしています。人生を豊かにする旅やおでかけのきっかけとなるような記事を、子どもたちと一緒に大好きな山口県から発信します!

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