山口県東部|和菓子好き必見!宇野千代が愛した”いが餅”も!絶品あんこスイーツ店4選✨
山口県東部には、老舗から人気の新店まで、個性豊かな「あんこスイーツ」が楽しめる名店が点在し、味わいだけでなくその背景の物語に惹かれる人も多いんです。
今回は、「わざわざ食べに行きたい」地元で評判のあんこスイーツ店を4つご紹介します。
やさしい甘さと、どこか懐かしさを感じるあんこスイーツを、周防大島・周南・岩国・田布施の名店で味わってみませんか。
※この記事の情報は2025年12月時点のものです。
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岩国|宇野千代が愛した「いが餅」が絶品『桜庵 三木屋』
JR岩国駅西口から徒歩10分。国道188号線沿いに店を構える「桜庵 三木屋」は、創業70年以上の歴史を誇る老舗和菓子店です。
創業当初はパン屋として商いを始め、時代とともに和菓子づくりへと歩みを進めてきました。現在では、いが餅や岩どらをはじめとする和菓子が、岩国を代表する銘菓として親しまれています。
その中でもいが餅は、岩国市出身の女流作家・宇野千代先生が愛した故郷の味として知られ、今も多くの人に選ばれ続ける、三木屋自慢の一品です。
店内に足を踏み入れると、ショーケースいっぱいに美味しそうな和菓子が並びます。
お店の中央では、和菓子以外にもせんべいや干支にちなんだチョコまで揃い、思わず目移りしてしまうほど豊富なラインナップ。
ショーケース越しに眺める和菓子は、どれも上品な佇まいで、ひとつひとつに丁寧な仕事ぶりが感じられます。
昔ながらの三色団子やみたらし団子も並び、どこか懐かしさを感じさせる光景が広がっていました。
桜庵 三木屋では、いが餅が岩国銘菓として親しまれる看板商品となっています。
黄色や緑、桜色の米粒をまとった見た目は、思わず目を引く美しさで、まるで小さな工芸品のよう。
実際に味わってみると、やわらかな餅と、優しい甘さのこしあんが口の中でほどよく溶け合い、米粒のぷちぷちとした食感が心地よいアクセントになっています。
初めて口にする人でも親しみやすい味わいで、いが餅が長く愛されてきた理由が伝わってきます。
Column
宇野千代が愛した「いが餅」秘話
三木屋三代目「復刻」への挑戦

店内の一角には、女流作家・宇野千代先生の遺品や代表作『おはん』などが、ショーケースに大切に展示されています。
取材を進める中で伺ったのが、いが餅が宇野千代先生の大好物だったという、心温まるエピソードです。
三木屋の三代目店主は、かねてより宇野千代先生に深い敬愛の念を抱いています。宇野千代先生が子どもの頃に食べ、特に好んでいたとされるいが餅。
「故郷のいが餅を、おなかいっぱい食べたい」という先生の一言をきっかけに、岩国では一度姿を消していたいが餅の復刻が始まりました。レシピが残っていない中、当時のいが餅を知る人々を訪ね歩き、試作を重ねること約2年。ようやく納得のいく味にたどり着いたそうです。復刻されたいが餅は、後日、宇野千代先生のもとにも届けられ、「美味しかった」と秘書を通じて言葉が伝えられたといいます。
こうした背景を知ると、三木屋のいが餅が、単なる和菓子ではなく、岩国の記憶をつなぐ存在であることが伝わってきます。
「このいが餅を食べた人が、宇野千代先生のことを思い出して、誰かと談笑してくれたらそれでいいんです。」三木屋の三代目店主は、そう穏やかに話してくれました。
文学は本の中だけで生き続けるものではない。
岩国の町で、いが餅を頬張りながら交わされる何気ない会話の中に、宇野千代という存在が、これからも静かに息づいていくことを願って。
三木屋のもう一つの看板商品が、「岩どら」です。
ふんわりとソフトな生地に、ほどよい甘さのつぶあんを挟んだ岩どらは、世代を問わず親しまれている一品。一口食べると、その人気にも自然と納得してしまいます。
定番の「つぶどら」をはじめ、抹茶やカスタード、さらに地元・岩国産レンコンを使用したものまで、種類も豊富。訪れるたびに、どれにしようか迷う楽しさがあるのも魅力です。
桜庵 三木屋には、いが餅や岩どらをはじめ、岩国銘菓としてお土産にも喜ばれる和菓子が揃っています。
オンラインでも購入はできますが、やはり画面越しでは伝わらない魅力があります。
岩国エリアを訪れた際には、ぜひ現地で味わってみてください。
桜庵 三木屋
住所 岩国市今津町1丁目6₋6
営業時間 8:30~18:30
定休日 火曜日
駐車場 あり
Column
新商品「幸福の花」に込められた想い
桜庵 三木屋では、新商品「幸福の花」の発売が予定されています。
これは三代目店主が、宇野千代先生の人生観をお菓子として表現した一品です。
「桜の枯れ木に種をまいて花が咲く。その花は幸福につながり、やがて周囲の人も幸せにする」
そんな宇野千代先生の言葉や生き方に着想を得て、「幸福の花」は生まれました。
桜の形をした最中に、桜型の羊羹を合わせた焼き菓子で、見た目にもやさしく、想いが伝わる仕上がりとなっています。

周防大島|こだわりのお餅とあんこの相性が抜群『川田餅本舗』
大島大橋から車で15分の場所にある「川田餅本舗」は、昭和8年創業の歴史ある老舗です。
海のそばの静かなロケーションに佇み、和の趣を残した建物からは長い年月を重ねてきた風格が漂います。
現在は三代目の店主が暖簾を受け継ぎ、伝統の味と製法を守りながら、地域に愛されるお餅づくりを続けています。

お店には、お餅を中心とした多彩な商品がずらりと並びます。
定番の「まる餅」をはじめ、先代から受け継がれる「塩あん餅」は、砂糖を使わず塩と小豆のみで製造され、お店自慢の看板商品です。
こだわりの小豆で作られるあんこはどの商品もしっかりと小豆の味が感じられる粒あん。
さらに、周防大島ならではの地元食材を生かしたお餅も充実しています。
みかんを使ったお餅や、いりこ・ひじきといった海の恵みを使ったお餅など、島の魅力がぎゅっと詰まったラインナップ。
どの商品からも、地域に寄り添いながら歩んできたお店の歴史と温かさが伝わってきました。

店内には七輪が用意されており、購入したお餅をその場で焼いて味わえるのも魅力のひとつ。
日常生活で七輪を使う機会がぐっと減った今では、こうした昔ながらの体験そのものが、ちょっとした特別感を与えてくれます。
今回は、よもぎと白餅の2種類の田舎あん餅をいただきました。

田舎あん餅は想像以上に大きく、拳ほどの大きさです。
そのままでも十分おいしく食べられますが、七輪でじっくり焼くと、冬の冷たい空気も手伝って、ほっこりとした温かさがより一層引き立ちます。
焼き始めて数分。
お餅がぷくっと膨らみ、こんがりと焼き色がついていく様子を眺めているだけで幸せな気分になります。
焼きたての田舎あん餅は、外は香ばしく、中にはたっぷりあんこが詰まっており、とても食べごたえのある一品でした。
熱々の状態で引っ張ると、お餅がびよーんと伸び、その中から程よい甘さのあんこが顔をのぞかせます。
コシのあるもちっとした食感と、やさしい甘さのあんこが口いっぱいに広がり、思わず頬がゆるむおいしさでした。

現在は空き地となっていますが、2026年春には川田餅本舗の商品を気軽に楽しめる新しいカフェがオープンする予定とのこと。
周防大島ではお洒落なカフェが増えてきていますが、お餅を主役にしたお店は珍しく、店主さんも「きっと人気が出るはず」と手応えを感じている様子でした。
どんな場所になるのか今から楽しみで、私自身も完成したらまた訪れたいと思います。

川田餅本舗の商品は、地元のスーパーや道の駅でも購入でき、ネット販売にも対応しています。
ただ、やはり出来たてのお餅をその場で味わう体験は格別で、ここでしか出会えないおいしさがあると感じました。お土産として持ち帰ってもきっと喜ばれるはずです。
周防大島を訪れる際は、昔ながらの温かみを感じられる「川田餅本舗」にぜひ立ち寄ってみてください。きっと島旅の思い出をより深くしてくれると思います。
川田餅本舗
住所 大島郡周防大島町久賀5844
営業時間 6:00~16:00
定休日 水曜日
駐車場 あり
周南|創業100年以上の老舗『伊豆屋菓子舗』
JR新南陽駅のすぐ目の前、徒歩わずか数秒という好立地に店を構える「伊豆屋菓子舗」。大正10年に創業し、100年以上にわたり地域の甘味処として親しまれてきた老舗です。
学生からお年寄りまで幅広い世代が気軽に立ち寄り、商品を求めて訪れるのだとか。まさに地域の玄関口として、日常にそっと寄り添う存在です。現在は4代目の店主が暖簾を継ぎ、地域に愛される菓子作りを続けています。
店内に足を踏み入れると、ふわっと漂う甘い香りが食欲を刺激し、胸が高鳴ります。
ショーケースには、和菓子から洋菓子、焼き菓子まで、種類豊富な菓子がずらり。
これらをすべて店主さんが一人で手づくりしていると聞き、その丁寧な仕事ぶりに深く感嘆しました。
卵は山口市徳地産のものを使い、下松産のトマトを使った商品もあるなど、地元の素材を積極的に取り入れています。
地域に根ざしたお菓子づくりが、長く愛され続ける理由のひとつなのだと感じました。
今回は、お店の人気商品でもある大判焼をいただきました。
1つ150円と手に取りやすい価格で、学生さんからも長年愛されている一品です。最近ではカスタードやチョコなど多彩な味をそろえるお店も多い中、伊豆屋ではつぶあん一本。あんこへの自信とこだわりが伝わってきます。

割ってみると、中にはつぶあんがぎっしり。
ふわふわでもっちりとした生地と、ほどよい甘さのつぶあんが相性抜群で、どこか懐かしさを感じる昔ながらの大判焼でした。
店内は基本的にイートインができないため、今回は持ち帰って家でゆっくり「シベリア」をいただきました。
カステラのようなふんわりとした生地で羊羹を挟んだ、どこか懐かしさを感じるお菓子です。見た目の美しさはもちろん、口に運ぶとやわらかな生地と、少し硬めでしっかりとした羊羹の食感が心地よく、とてもおいしくいただきました。和と洋がほどよく融合したような味わいで、お土産にも喜ばれそうな一品です。

他にも人気の「あんブッセ」や「あんバターブッセ」は、早い時間に売り切れてしまうことも多いそう。地元の方はもちろん、遠方からわざわざ買いに訪れるファンがいるほど愛されている看板商品です。

さらに冬季限定で登場する「シュトレン」も見逃せません。通常はアーモンドなどのナッツが入るのが一般的ですが、伊豆屋ではこしあんを使用した和風アレンジ。まさに他では味わえない唯一無二の一品で、この季節を心待ちにする常連さんも多いそう。毎年予約が埋まってしまうほどの人気だといいます。
長い歴史を守りながらも、季節ごとの味わいや新しい挑戦を続ける伊豆屋菓子舗。周南エリアを訪れた際は、老舗ならではの温かみと丁寧な手仕事が光るお菓子をぜひ味わってみてください。
きっと、お気に入りの一品に出会えるはずです。
伊豆屋菓子舗
住所 周南市清水1‐10‐4
営業時間 9:00~18:00
定休日 火曜日
田布施|わざわざ食べたくなるどら焼き『㐂むらら(きむらら)』
JR田布施駅から車で約10分。自然に囲まれた場所に佇むのが、どら焼きと自家焙煎コーヒー、北欧雑貨のお店「㐂むらら(きむらら)」です。
重厚感のある木造建築からは長い歴史を感じさせますが、実は創業は2024年9月。新しさもあり、どこか懐かしさも感じる。そんな不思議な魅力を放っています。
看板商品はどら焼き。子どもから年配の方まで幅広い世代に親しまれ、地元客はもちろん、県外から足を運ぶ人も少なくありません。
店内ではどら焼きだけでなく、丁寧に淹れられた自家焙煎コーヒーや北欧雑貨も取り扱っており、ゆったりとした時間を楽しむことが出来ます。
「㐂むららのどら焼きは美味しい」そんな評判はSNSなどを通じて少しずつ広がり、今や地元でも注目を集める存在となっています。

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが迫力ある珈琲焙煎機。
焙煎機のそばからは、香ばしい珈琲豆の香りがふわりと漂い、とても心落ち着く空間が広がっています。
店内は、5人掛けから2人掛けのテーブル席、さらにカウンター席まで揃っており、一人でもグループでも利用しやすい、落ち着いた雰囲気となっています。
どの席に座っても、ゆったりとした時間を過ごせるのが印象的です。

店内には薪ストーブも設置されており、薪がパチパチとはぜる音が心地よく響き、自然と気持ちが落ち着きます。
冬の寒さだからこそ味わえる、㐂むららならではの楽しみのひとつです。
どら焼きのメニューは種類豊富。定番のあんこをはじめ、きなこあんもちなど、どれにしようか迷ってしまうラインナップが揃っています。
さらに季節限定メニューも用意されており、周防大島産のゆずや光市産のいちじくなど、地元食材とコラボしたどら焼きも楽しめます。
ドリンクメニューも充実。自家焙煎コーヒーはもちろん、ジュース類も多数揃っており、子連れでも利用しやすいのが嬉しいポイントです。
今回、お店一番人気の「あんバター」をいただきました。
取材のため特別に、どら焼き作りの工程を見せていただきました。北海道産の小豆を使用し、丁寧に炊き上げた粒あんとバターを、ふわふわの生地にそっと挟んでいく様子は、思わず見入ってしまうほど。完成を待つ時間さえも、楽しみに感じられます。
こうして完成したどら焼きは、ふっくらとした生地に、あんことバターがたっぷり。見た目からも美味しさが伝わってきます。
ひと口かじると、まず感じるのは生地のやさしい甘さと、ふんわりとした食感。あんこは甘さ控えめで、そこにバターのコクが加わることで、後味は驚くほどすっきりしています。自家焙煎コーヒーとの相性も抜群で、ついもう一つ手が伸びてしまいます。
ボリューム感もしっかりとあり、ひとつ食べればお腹にも程よい満足感。おやつとしてはもちろん、カフェタイムにもぴったりの一品です。
Column
実は室積でも買える?㐂むららのどら焼き
㐂むららのどら焼きは、光市室積でも購入できることをご存じでしょうか。
室積で販売されている光みやげ室積どらやき「どら象さん」は、実は㐂むららのどら焼き。
光市の離島・牛島でつくられた塩を練り込んだあんこを使っています。
2024年から、㐂むららでもどら象さんを販売するようになったそうです。
光市で親しまれてきた味。観光の途中やお近くに立ち寄った際には、ぜひチェックしてみてください。

北欧雑貨も㐂むららの魅力のひとつ。店内には珍しいアイテムも数多く揃っており、どら焼きやコーヒーを楽しみながら、雑貨を眺める時間もまた心癒されます。
㐂むららはテイクアウトも可能。ドライブの途中や近くを通った際には、ぜひ立ち寄って、お気に入りのどら焼きを見つけてみてください。きっと、再訪したくなるほど美味しいどら焼きに出会えるはずです。
㐂むらら
住所 平生町大野南263-3
営業時間 10:00~16:00
定休日 月火水曜日
駐車場 あり
山口県東部のあんこスイーツを食べに行こう✨
今回ご紹介したお店は、どこもあんこを使ったスイーツが魅力ですが、味わいや個性はそれぞれ異なり、食べ比べる楽しさもあります。
日本人にとって馴染み深い和菓子だからこそ、きっと自分好みの「あんこスイーツ」に出会えるはず。
ぜひ足を運んで、お気に入りのあんこスイーツを見つけてみてくださいね。
- 桜庵 三木屋
- 川田餅本舗
- 伊豆屋菓子舗
- 㐂むらら
Column
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※2025年12月にSNSで行ったアンケート結果を基に作成しました。(ランキングではありません。)







































