井上勝旧宅跡

萩藩士井上勝行の三男として萩城下土原に生まれる。幕末の一時期、野村弥吉と称した。安政2年(1855)、開明派として知られた父に従い、江戸・浦賀に赴く。同5年、藩命により長崎でオランダ士官より兵学を学ぶ。文久3年(1863)には井上馨(聞多)・伊藤博文(俊輔)らとイギリス・ロンドンに秘密留学。鉱山学や鉄道の実業を学び、明治元年(1868)に帰国した。木戸孝允(桂小五郎)の推薦で新政府に出仕し、同4年、鉄道頭となって京浜間の鉄道敷設を指揮。翌5年これを開通させる。同23年9月には鉄道庁長官となる(26年3月退官)。また同年には、貴族院議員にも選ばれた。明治29年、汽車製造合資会社を興して社長になるなど、鉄道事業による日本の近代化に尽くしたが、鉄道視察中にロンドンで客死。鉄道の父と呼ばれ、後年、東京駅前に銅像が建立された。

旧宅門は、2006(平成18)年3月、ワンコイントラスト運動の信託金により修復された。

基本情報

住所
〒753-0025 山口県萩市土原268
電話番号
0838-25-3139
アクセス
・中国自動車道美祢東JCTから車20分
→ 小郡萩道路絵堂ICから車30分
(JCTと繋がっている小郡萩道路利用で萩へ)
・JR東萩駅からタクシー10分
・まぁーるバス東回り「エヌティーエー旅行前」から徒歩3分

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